子供の頃からお世話になったアニメ番組は多々ありますが、中でも
『あしたのジョー』 や 『宇宙戦艦ヤマト』 と並んで最も私の人生に影響を与えたのが、
巨人の星
この熱血スポ根漫画がテレビアニメとしてスタートしたのが、今からちょうど50年前の今日・1968(昭和43)年3月31日のことでした。
※少年マガジン誌上で連載が始まったのはそれより約2年前の1966年5月30日から。
以来1971年まで約3年半にわたり全182話が放映されましたが、その時期の私はちょうど小学校高学年。
野球少年だった私にとって、このアニメは教科書以上の存在でした。
当時流行った〝ヒューマニズム〟という言葉をもじった名前の主人公・星飛雄馬が、長嶋茂雄の巨人軍入団会見場に潜り込み、魔球(?)を投げつけるところから物語はスタート。
スパルタ教育の父・一徹の指導のもと、二人三脚で巨人入団を目指す物語を毎週欠かさず観たものです。
“チャ~チャラララッチャチャ~、ドドドドン!・・・”
“おっもっい~いこんだぁら、試練のみ~ち~ぃを~、
行くがぁ~おとっこのぉ~、どこん~じょ~お~・・・。”
今でもしっかり歌えるあの主題歌・・・一話30分間で、たった1、2球しか投げないような超スローテンポの展開も、苦になりませんでした。
今でもよく憶えているのは、〝大リーグ養成ギプス〟。
これを真似して、家にあったエキスパンダーを分解して紐でつなぎ、身体に巻き付けたりしたものです。
もちろん、何の効果もありませんでしたが・・・。
それから、ピッチャーだった私が真似をしようとしたのが、大リーグボール2号を投げる時の、足の上げ方。
このつま先を真上に跳ね上げるフォームに憧れて真似しようとしたんですが・・・一度無理して後ろにひっくり返り、後頭部をしたたかに打ってからは諦めました。
今から考えれば、消える魔球なんて物理的に有り得ないんですが、当時は真剣に投げようとしてましたから、カワイイもの。
そんなこんなで、私の野球人生はこの漫画と共にあった・・・といって、過言ではないでしょう。
しかしこの番組、今放映できるのでしょうか?
子供に火をつけたボールでノックするなどの猛特訓を課したり、室内でちゃぶ台をひっくり返す父・一徹は、虐待及び家庭内暴力で即逮捕されるでしょう。
多くの方も、この〝ちゃぶ台返し〟をご存じだと思いますし、ある意味このアニメを象徴するシーンですが・・・実は、物語の中でこのシーンが出てくるのはたった1回だったんですって。
なのになぜこのシーンが目に焼き付いているかというと、エンディングで毎週上の画像が使われていたから。
ですから、一徹オヤジはやたらに家庭内暴力をふるっていたわけではない・・・と、彼の名誉のために申し添えておきます。
というより、個人的には彼のような厳しい父親の存在が現代日本に必要な気がしますが、皆さんはどう思いますか?
それでは最後に、懐かしいアニメのオープニングと問題(?)のエンディングを、こちらでお楽しみください。
ところで今時の子供たちがこのアニメ観たら、どんな感想を持つんでしょうネ?