波模様 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

東京在住の方は、〝4号線〟というと、何をイメージされるでしょうか?

多くの方は、中央高速とつながる首都高4号新宿線もしくは日光街道ともいわれる国道4号線だと思いますが・・・それでは、ここで問題です。

東京における地下鉄4号線とは、どの路線のことを指すでしょう?

正解は、

 

 東京メトロ・丸の内線


なんです。  そして同線が現在の池袋~方南町まで全線開通したのが、今から55年前の今日のことでした。

  

1925(大正14)年に内務省が告示した 『東京都市計画高速度交通機関路線網』 の5路線のうち新宿-四谷見附-日比谷-築地-蠣殻町-御徒町-本郷三丁目-竹早町-大塚の第4号を前身とした同線は、1942(昭和17)年6月に赤坂見附-四谷見附間の工事が始まりましたが、戦局の悪化により中止。

1946(昭和21)年に改めて告示された 『東京復興都市計画高速鉄道網』 の新ルートに基づき、1951(昭和26)年に池袋で工事開始。

その後ルートが多少変更されながらも、1954(昭和29)年1月に池袋-御茶ノ水間が開業。

徐々に路線を伸ばしながら、1962(昭和37)年3月23日に中野富士見町 - 方南町間が開業し、現在の丸ノ内線が全線開通したのです。


ちなみに、この丸ノ内線という名称の由来は、地下鉄として唯一乗り入れている東京駅周辺の地名・丸の内から。

ここで、「あれっ?」 と思った方は、鋭い!?

地名は丸〝の〟内なのに、路線名は丸〝ノ〟内・・・実は、当初地名も〝ノ〟だったのですが、1970年に町名が〝の〟に変更。

しかしなぜか路線名は〝ノ〟のまま残されたんですネ。
紛らわしいですけど音声は同じですから、まァいいか。

実はこの丸ノ内線、私にとっても懐かしい路線・・・というのは、生まれて初めて見た地下鉄がコレだったから。

小学生時代、やはり初めて水道橋の後楽園遊園地に連れてきてもらった際、高架を走る電車を見つけて、親父に

「あれ、なぁに?」

と聞いたら、

「地下鉄の丸ノ内線だょ。」

 

と言われ、地下鉄なのに地面より上を走っていたことに驚いたのなんの。

日光に反射するピカピカの赤い電車の横っ腹に波模様(サインウェープ)が描かれていたことと合わせ、今でもはっきり憶えています。

  

 

この波模様は、同地下鉄の設計当時営団地下鉄総裁だった鈴木清秀氏が、欧米視察の飛行機の中で買ったタバコの箱と、ロンドン遊覧バスの銀色の波模様からヒントを得て、東京芸大にデザインを依頼したそうな。


私が就職した後も暫く走っていたこの赤い電車も、1988年には現在のアルミニウム合金製・銀色の02系車両に。

 

  

新しくなったのは結構でしたけど、懐かしい波模様がなくなって寂しかったのですが・・・やはり私同様に感じた方の声が多かったのか、6年程前から復活したのは嬉しい限り。(↓)

  

画像を見てお気づきの方もいらっしゃると思いますが、同線の車両にはパンタグラフがついていません。

これは電源を走行レールの横にもう1本別の給電用レールを走らせる〝第三軌条方式〟を採用しているから。

東京メトロ・銀座線も同じ方式ですが、うっかり触ると感電死する恐れがあります。

丸ノ内線・銀座線を利用する方は、くれぐれも酔っぱらって線路上に転落しないようご注意ください。

 

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