コツコツ | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

早速ですが、クイズです。


日本国内で現在預金残高が最も多い銀行はどこでしょうか?


三菱東京UFJ、あるいは三井住友銀行・・・などと答える方も多いと思いますが、実はそれぞれ約131兆円・約89兆円で第2・3位。


それを遥かに上回る175兆円を有する第1位なのが、ゆうちょ銀行なんです。(※数字はいずれも2013年上半期)

現在は民営化されている同行の預金の元となっているのが


 『郵便貯金』


なのですが、これが発足したのが今から139年前の今日・1875(明治8)年5月2日のことでした。


イギリスの郵便制度を視察した前島密氏が、郵便局が郵便以外の為替・預金業務を行っていることを参考に、日本でも同じ方式の導入を決定。


しかし、当初はなかなか預金が集まらなかったとか。


今では信じられませんが、当時の日本人には〝貯金〟という概念が乏しく中々利用者が増えなかったとのこと。驚き顔 ヘェ~


そこで前島氏は小学校の教科書で預金の必要性を説くという方策を用い、徐々に預金の浸透を図ったといいます。


そして様々な新商品の開発や金利アップを行い、同時に全国2万か所以上郵便局で取り扱いが出来る利便性と、政府の保証がつくという信用力の高さから、預金量は増加していきました。


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2007年の郵政民営化の一環として通常郵便貯金はゆうちょ銀行に、それ以外の定期郵便貯金党は郵便貯金・簡易生命保険管理機構に引き継がれ、厳密には 『郵便貯金』という商品は無くなっています。


しかし銀行名に 『ゆうちょ』 と使っているくらいですから、預金者には以前と変わったという意識はないんでしょうネ。


こういうファジーなところが、いかにも日本的と言えましょうか・・・。


さて、この(郵便)貯金の口座数は2億以上とも5億以上ともいわれており、国民総人口を上回っているとのこと。


皆さんの中にもゆうちょ銀行に口座を(複数)持っている方も多いことでしょう。


そんな預金者の皆さんに、ご注意をひとつ。


定額貯金は満期日から10年間放置されると睡眠状態となり、更に10年間払い戻しがない場合は旧郵便貯金法に基づき預金者はその権利を喪失し、国庫に納付されてしまうのだそうです。


その金額は、3年前で何と約234億円!


ご本人には身に覚えがなくとも、既にお亡くなりになっていたり記憶が曖昧な親御さんなどが、もしかしたら郵便貯金を塩漬けにしているかもしれません。


是非一度、ご確認ください。


それにしても、郵便貯金の8割が国債購入による資金運用であり、コツコツ貯めても放置された預金は接収・・・国って、ずるいですねェ。うー



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