クルマを運転される方、セルフスタンドで給油されたことはありますか?
私は少しでも安いガソリンを入れたくて、100%セルフ給油なのですが・・・一昨日のちょうど最高気温38.2℃を記録したという午後3時頃、東京・練馬区内のガソリンスタンドに立ち寄った際、今までにない経験をしたのです。
いつも通りに操作してノズルを差し込み給油を始めたら、通常は満タンになるまで戻らないレバーが 「ガシャッ」 とすぐ戻ってしまうのです。
何度やっても 「ガシャッ」、「ガシャッ」 の繰り返し・・・これは機械が壊れたのかと思い近くの店員に声をかけたら、彼がこう言うんです。
「あぁ、今日は暑いから、ガソリンが気化しちゃってるんですョ。
少しノズルを浅く入れてみてください。」
言われたとおり少しノズルを引いてやり直してみたら、いつものように給油できるじゃないですか。
「ありがとねェ~。」
店員に声をかけてスタンドを出た時、ふと思ったんです。
(そういえば、あの給油ノズル・・・どうして自動的に止まるんだ?)
それまで私は、ノズルの先端がガソリンの表面に触れたら何らかのセンサーが働くんだろう・・・程度にしか考えていなかったんですが、では〝気化〟で止まるのはナゼ?
・・・ということで、ちょっと調べてみました。
自動的に給油がストップするのは、ノズルの先端に小さな穴が開いていて給油口とは別の細い管が内蔵されており、この穴がガソリンで塞がれるとその管に空気が流れず、真空状態になるとセンサーが作動し給油を止める・・・というメカニズムなのだそうです。
で、一昨日のような猛暑だと
① ガソリンタンクが温まる。
↓
② ガソリンの気化が進んでタンク内圧が高まる。
↓
③ (タンクの形状によっては) 給油時にタンク内のガソリンが逆流。
↓
④ ノズル先端の穴を塞ぎ、すぐに給油が止まってしまう。
というのです。 ヘェ~
したがってノズルを浅く入れて少しずつ給油量を増やしていけば、センサーを塞がずに給油ができるというわけ。
何でも、今年は私と同じ経験をされる方が多いんだそうですが・・・皆さんはいかがですか?
ただノズルを浅く入れたままだったり少量ずつ入れ続けると、逆にセンサーが作動せずガソリンが噴きこぼれる場合もあるそうですから、十分にご注意を!
いやぁ、猛暑のおかげでひとつ物知りになりました。
今度ガソリンスタンドに行かれたときは、ノズルの先端に小さな空気穴が開いていることを確認してみてください。