「東京特許許可局」・・・これを3回連続スラスラと言えたら、アナウンサーになる素質があるかも。
そして更に上級編、「東京特許許可局局長、急遽特許許可却下」 がラクラクだったら、アナタはもう喋りのプロとして十分やっていけるでしょう。
あっ、すみません。 早口言葉のお話ではありませんでした。
今日・8月14日は、『特許の日』 なんだそうです。
125年前の1885(明治18)年4月に制定された専売特許条例に基づき、同年8月14日に初めて特許が認可されたことを記念しているそうです。
因みにその栄えある特許第一号は、堀田瑞松氏の 「錆止め塗料とその塗法」 。
文系人間の私には全く無縁の特許ですが、現在では毎年特許庁に対して出願が約40万件、登録件数が約17万件という膨大な数に上っています。
一攫千金(?)の夢を追って、様々な発明・工夫に日々取り組んでいる方も多いと思いますが、この特許・・・そう簡単には認可されないようです。
<霞ヶ関にある特許庁>
特許の申請には様々な書類を揃え、提出後1年半経過してその内容を公開。
それから出願審査の請求を行い、実体審査・特許審査など様々なプロセスを辿ってようやく登録に。
1件当たり20万円近い費用と2年以上の歳月がかかる、とても道楽などでは出願できない厳しいモノのようです。
(ちなみに、模倣大国・中国にも特許法が一応存在はしているとか。)
そんな特許を、本場(?)アメリカで最も多く取得している企業は、あのIBM。
しかも昨年まで17年連続No.1だそうですが、昨年取得した特許は果たして何件だったと思いますか?
100件? 1,000件?
いやいや・・・正解は驚くなかれ、何と4,186件! ヒェ~
因みにベスト10は次の通り。
2 位 サムスン 3,515件
3 位 キャノン 2,114件
4 位 マイクロソフト 2,030件
5 位 インテル 1,776件
6 位 松 下 1,745件
7 位 東 芝 1,609件
8 位 富士通 1,494件
9 位 ソニー 1,485件
10 位 H P 1,424件
年間にこれだけ膨大な特許を取得するために、各企業は一体どれだけの人材を投下しているのか?・・・ちょっと私には想像がつきません。
しかし、日本企業もなかなかに頑張っているようですネ。
技術立国として世界最高水準を維持すべく、エンジニアの皆さんにはこれからも頑張ってもらいたいものです。
私は仕事柄、早口言葉の練習で 「特許」 を利用させてもらうだけですが。