皆さんは、〝アフタヌーンショー〟というTV番組をご存知でしょうか?
1965年4月からスタートし、芸能ネタや視聴者参加コーナーなどで人気を博し、それまで不毛といわれていたお昼時の時間帯を開拓する先駆けとなった番組でした。
中でも、漫才ブーム絶頂期にザ・ぼんちのネタになった、山本耕一リポーターの決まり文句、
「そ~なんですョ、川崎さん!」
は、一世を風靡しましたネ。
この人気番組が突然打ち切りになったのが、今から24年前の今日・1985年10月18日のことでした。
原因は・・・〝やらせ〟。
同年8月に、暴走族メンバーの男が不良少女にリンチを加える、という場面を放送したのですが、その後番組のディレクターが暴走族に指示して「やらせ」たことが判明。
当該ディレクターは暴行教唆で逮捕・懲戒解雇。
番組スポンサーが全社撤退し、当時の司会者・川崎敬三氏も降板。
テレビ朝日社長が番組に生出演して謝罪し、一時は同局の放送免許の更新が危ぶまれる程の一大スキャンダルとなりましたが・・・残念ながらこの一件以降も、マスコミの 「やらせ事件」 は最近まで度々繰り返し起こっています。
でも、かねてより私が疑問なのは、
◆ 「やらせ」 と 「演出」 は、どこで線引きできるのか?
◆ どこまでなら 「罪」 がないのか?
という点です。
業界内でも、現在に至るまで明確な定義は存在しないようです・・・というより、これからも出来ないかもしれませんネ。
たとえばの話・・・
① 通販番組等での、おばちゃん達の笑い声や頷き(?)声
② インタビューでの事前打ち合わせ
③ ドキュメンタリー番組なのに、「もう一回やって下さい!」 と撮り直す。
④ 「川口浩探検隊シリーズ」 (若い方はご存じないかナ・・・)
⑤ 政府その他の圧力によって事実を報道を行わない。
もしくは表現を歪曲する。
⑥ 平和な家庭生活維持のため、 「愛しているョ」 なんて心にもない事を
妻に言う。
何だか紛らわしい設問もありますが・・・さて、皆さんは何番なら〝罪のない演出〟だとして許せますか?
(※注・⑥に関してはあくまでも一般論であって、我が家の個別事情ではありません。)