ネパールの世界遺産 【自然遺産 サガルマータ国立公園】 | 世界遺産・世界遺産検定をきっかけに、いろいろ知りたい私のまとめ

世界遺産・世界遺産検定をきっかけに、いろいろ知りたい私のまとめ

世界遺産。なんとなく味わうのもいいけど、どうせならクリアに自分の知識にしたい。「勉強」って空気感、嫌いじゃない。
ということで、地味に自宅ノートにまとめているものを公開してみることにしました。2014年9月スタート

ネパールには世界遺産が4つ。 内2つが自然遺産。
ひとつは、前に書いた ◆チトワン国立公園


で、もう1つが、

◆サガルマータ国立公園

アルプス

 世界屈指の高峰が連なるヒマラヤ山脈にある国立公園として、雄大な自然が評価され世界遺産に登録されている
 よって登録基準は 
 (7)
ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの

 ただし、ユキヒョウジャコウジカなどの絶滅が危惧される動物の生息地となっていることが公式テキストでも赤字で強調されているが、登録基準(10)はなし
 これらの動物はここだけにorここを中心に生息しているわけではないからかな?


"サガルマータ"は、ネパール側からの呼称 ネパール語で「世界の頂点」の意味

"チョモランマ"
は、中国側からの呼称 チベット語で「大地の母神・世界の母神」の意味

"エベレスト"
は、インドがイギリス植民地だった時代、
インド測量局で測量計算が行われ 世界最高峰が判明した時(1852年)にインド測量長官だった ジョージ・エベレスト(1790-1866) にちなんでつけられた英語名 
※ジョージ・エベレスト本人はこれをよく思っていなかったらしい

この3つは、すべて同じ かの山の頂を指しているわけです。


★・・・・・・☆・・・・・・★・・・・・・☆・・・・・・★


ここでちょっと脱線


上でかいた ジョージ・エベレストは、1806年にインドに渡り、その後も長く滞在して 三角測量・子午線測定などを実施。地球の外形を計算した人らしい。
インド南端からネパールまでの、2,400kmに及ぶ子午線弧に沿った測量を、ウィリアム・ラムトンという人が責任者になってはじめたのだが、この測量を完成させたのがエベレスト。


さて、測量といえば 伊能忠敬!! (生1745-1818没)
1800-1816にかけて、かの有名な『大日本沿海輿地全図』をつくるための測量を行っています。

伊能忠敬45歳のとき、エベレスト誕生!


まだ世界各地の地理や、地球全体の大きさなどが、はっきりとはわかっていなかった頃
老いはじめた伊能忠敬が日本中を歩き続けていた頃
若きエベレストはインドに渡り、伊能忠敬が亡くなった年に、インドの測量を行っているのです。

なんか、浪漫。


伊能忠敬のほうは、エベレストを知らぬまま亡くなったでしょうが、
シーボルトが1840年に伊能図を修正して刊行し、ヨーロッパの一部では日本の測量技術の精度の高さが知られていたようなので、
エベレストの没年(1866年)から考えると、きっと、エベレストは伊能図を見たんじゃないかな、なんて。・・・浪漫。