最近、ネパールの方とちょっと知り合いになったのをきっかけに。
そして、ネパールには世界遺産が4つと、勉強しやすい量なので。
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【ネパールの自然遺産】2つ
◆サガルマータ国立公園
◆チトワン国立公園
サガルマータは言わずとしれた、世界最高峰エベレスト(8848m)を中心としたエリア。
(ベタ過ぎて、普通には検定にでないんじゃなかろうか…。)
世界の屋根ヒマラヤのあるネパールの自然は、山々と雪の織りなす大自然なんだろうな…と、思いますが
しかし!
もうひとつの自然遺産
チトワン国立公園 は、標高50m~200m程度しかない亜熱帯気候なのです!
注 ※50~200mはウィキペディアのチトワンの説明より。
しかし、同じウィキペディアの国別最低標高地点情報では、ジャパ・Kanchan Kalanが70mで最低とされています。 ん? 50mはどこからきた?
ジャパ・ケチャナカランの60m ジャパ・ケチャナ村6区かチャンカバルの63mという情報もありますが、どれも、おそらく近くの場所をさしているようです。
チトワン国立公園は非常に広大で東西80km、南北23kmもあり、この中に最低標高地点があるか、近くにあるのではないかと推測されます。
内陸部の標高は測定がより難しいでしょうし、諸説ありってことで置いておいて。
まあ、ネパールは 国内での標高差が8700m以上ある国ってことは理解OK!
ちなみに山手線で一番標高が高い駅は新宿駅で 約37m
静岡の富士宮市中心部は標高130m位
チトワンは、なんかわりと身近な標高ですね。
ちなみに 首都カトマンズは標高1300m位。
そろそろ、標高から離れましょう・・・・・・・。
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今回は、ネパールにある ◆チトワン国立公園 と、サイ について
チトワン国立公園は、もともと ロイヤル・チトワン国立公園 と呼ばれていましたが、2006年の国王の権力停止に伴い(1996-2006 ネパール内戦)、「ロイヤル」が除かれて、「チトワン」だけになりました。
チトワンは、かつてより王家の狩猟地であったため、開発を逃れ、不法な移住や森林伐採、乱獲などの問題にも、ネパール発の国立公園に指定された事で対処でき、動物の楽園が守られました。
ロイヤルでありがとうなのですが、今はもうロイヤルではないわけですね。
40種以上の哺乳類、500種の鳥類や、
インドサイ、ベンガルトラ、ヒョウ、ヌマワニ等の絶滅危惧種が生息しています。
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世界には5種類のサイが現存しています
チトワンに居る
・インドサイ 一時期200頭以下に減ったが、現在2500頭ほどに回復
・シロサイ
アフリカのサバンナに生息 ミナミシロサイは数千頭
亜種キタシロサイは絶滅寸前
2014年現在6頭
※追加情報(2014/12/14)
アメリカ・サンディエゴ動物園にいた高齢のオスが死亡。
残り5頭になってしまいました。
世界遺産 ガランバ国立公園(コンゴ民主共和国)は、キタシロサイの保護区だが、2006年以降目撃が途絶えている
………密漁により1960年代~1980年代の20数年で、2000頭→15頭に激減
保護活動で2倍に回復したが、1996年~2003年のコンゴ内戦・・・
保護活動ができなくなり、絶滅寸前に。
・クロサイ サハラ以南のアフリカ大陸に分布 数千頭に回復しているが、楽観できる状況ではない
世界遺産 ンゴロンゴロ保全地域(タンザニア) にも生息
・ジャワサイ かつては東南アジアの広い範囲に分布していたが、インドネシア・ジャワ島と、ベトナムにのみ残っていた。しかし2011年ベトナムで絶滅。現在ジャワに50~60頭のみ。
このジャワサイの生息地は、世界遺産 ウジュン・クロン国立公園
・スマトラサイ マレーシアやインドネシア、ミャンマーなどの山岳の密林地域に生息 400頭以下と考えられる
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サイはその角が漢方薬の材料となることから高く売れるので、密漁により個体数が激減してきました。
しかし、サイの角の主成分は人の髪や爪と同じケラチンなので,若干の解熱作用程度の効用らしいです…。
ウソかマコトか、昔、中国に毒を持った鳥が居て、その毒を解毒できるのがサイの角という話に尾ひれがついて、サイの角が万能薬として珍重されはじめ、さらにユニコーンの角伝説になったとか、ならないとか。