日中の太陽の直射は、
まだ痛いほどに 肌がチリチリするけれど、
朝夕は
トロンとした露を 肌にのせたような柔らかさの空気が漂います。
日陰の草むらから、 一日中 チっチっチっ とカネタタキの鳴き声。
洗濯物を干す足元に、 ぴょーんとバッタも跳ねて。
夏の忘れ物のように 枯れた葉の合間から、
夏野菜の実が ひょっこり秋風に揺れています。
先日は、 思い立って 急遽お昼から鳥取・大山(だいせん)まで行ってきました。 日帰り。
神戸から鳥取。 近畿から山陰。
遠いようで 近い。
(山陰へ向かう高速道は ほぼいつもガラガラ ガラ空き。)
わたしはこの山、大山(だいせん)が昔から何故か好きで好きで。
涙が滲むよな気持ち。
(鳥取に縁も由もないけれど)
好きなら登山? いえ、登山したいとは思わない。
ただ ただ、 静かに眺めていたい。
胸に秘めて想っていたい そんな山。
西から眺める大山は 富士のように優美な姿、
南から眺める大山は 荒々しくも、 気高く品位に満ちて。
わたくしの身がいつか、
「白骨のみぞ残れり」日が来りならば、
大山の岩肌の一部に、
裾野に広がるブナの森の 土に。
わたくしのこの身が、
「この世の始中終、幻の如く一期なり」
を 終えたとき、
大山に吹き渡る無常の風に散らせて
おくれで ないかい?
などと思うものの、
そこは国定公園! 愚かな白骨灰 撒いたならば、 罰則 あり?
あぁ死して 「あわれというも なかなかおろかなり」 、
あみだぶつ~♪
なら密やかに撒いたらええやんちゅーこっちゃ?。 なむ~♪
大山(だいせん)麓の とある駐車場、 隣り合って停車した
登山を終えられて 一息休憩中のお兄さんと会話。
「・・・登山して楽しい山ではないです。景色はすごくきれいですけど・・・。
登山するなら、六甲山の方がずっとずっと楽しいですよ。
ぼくは 六甲山の方が好きですね。・・・」
わが車の神戸ナンバー(六甲山の地元)を見てそうおっしゃったのかどうか、
倉敷ナンバーのお兄さんは、大山の登山道の狭さに(←と、お兄さんの弁) 行き交う登山客同士の窮屈さが楽しめなかったのかな?
やはり、 もとは神の山。 (山自体が 神。)
山岳仏教、 修行の山。
登ることが許されていなかった山。
本来 人が行楽で立ち入る山ではないのでしょう。
(富士山も そう思う。)
と、深くわたくしは思い至るであります。
おそらく わたくしの前世、 この山の修行僧やったんとちゃうん?の感慨であります。
山と言えば、鹿児島の桜島も大好きですが。
昔(ずーーーっと子供時代から)、 実家に 桜島の大きな写真の額が 壁にかかっていましたよ。
隆起する生きてる地形の日本ですものね、
日本人の多くは、 きっと自分の身近なお山が大好きですよね。
大山(だいせん)の裾野に広がる 高原。
秋風に ススキの穂が揺れて。
夕暮れ近く、模型の大きなプロペラ機を飛ばしている ひとりの男性。
まるで「風立ちぬ」のスクリーン映像のような光景。
じっと見入ってしまいました。
風に乗ったかと思うと 真っ逆さまに ストン。
拾いあげて もう一回。
のった のった、 風にのって 流線の航跡。
ジブリの「風立ちぬ」を観て 最後号泣だった夫が、
主人公の婚約相手・菜穂子がワレちゃんに見えて見えて~。(泣き泣き)
そんな事を言っていたのを思い出しました。
え?え?え?
わたくし、そんな病弱婦人ちゃいますけど~。
聞けば、 仕草や話し方がそっくりで~。(泣き泣き)
あみだぶつ~。 ちっとも似てませんわよ~。
きっと劇場のスクリーンを見る暗闇の中、いろいろ身の回りを美化するんでしょうか。
と思い至ったであります。
(昔、「おくりびと」の映画に出てくるモッくんの奥さん役、広末涼子にも似てる~。(泣き泣き)と、されたこともありましたが。
映画後半、モッくんに優しく優しくする広末の、その優しさがワレちゃんにそっくりで~。(泣き泣き) と。)
(わたしはこの映画観てないので どうやさしいのか?どんなやさしさなのか?)
人として普通の感覚のつもりですが、
きっとわたくし、泣かれるほどやさしいんでしょうね。あはは(≧▽≦) ぬけぬけと。
やさしいワレちゃんです。 v(^-^)v と、自分で言う奴ほど怖いものはナイ! が、
世の常です。
(やさし~したるで~。 こっちきてみ~。)
かく言うわたしも、「風立ちぬ」堀越二郎さんの雰囲気が夫に似てるわ~ と思いつつ・・・・泣き泣き、
などと言ったら、 わが夫婦を知る知人達に頭を はたかれそうです。
はたかれます! 何を美化しとんねーん!
でも身の周りを美化して生きていくって大事。(^^ゞ
近頃 強くそう思います。
(美化=良心=思慮=色々連鎖)
人間の はかなき事。
見えるものよりも 見えないものの多きこと。
「それ人間の浮生なる相を つらつらと観ずる」に、
形のない真心こそが 生きた魂の証し、
魂への生きた刻印。
そう、前世 おそらく修行僧やったんちゃううん? のわたくしは、
そう思い至ったであります。 なむなむなむ!
急遽 思い立って出掛けた山陰。
大山(だいせん)の麓から見える日本海の静けさ。 陰り。
笑って、歌って、泣いて、怒って の日々の素晴らしきこと。
転がれる人の一生とは、かくも愉しきこと哉。
真っ暗になった高速道。
山陰の高速道は ほんと暗くて、
ハイビームにしても道の先の曲がり具合に錯覚を起こしそう。
「今日ともしらず 明日ともしらず」 の 曲がり角、 日々の連続。
無事、 帰途につき、 「今」 を過ごしております。
