週末の海は 時折 波が高く ザパーン ザパーン
太陽の光を反射させながら
大きく寄せてはかえしていました。
キラキラ波打つ水面、大きな波濤に向かって
身体を飛行艇のように反らせてみたら、
幾重にも寄せる波濤が滑走路のように、
その上をすべって 身体が少し傾斜して、
空に近づいたような 眩しい錯覚をおこします。
でも、錯覚はすぐに消えてしまう。
目の前の 白い波は すぐさま青い海にとけて、
胴体はちゃぷちゃぷ相変わらず海水の中でした。
突堤の一列に並んだカモメ達が、
ニャハハッハーと鳴いては 水色の空に飛び立ち旋回。
ふーっ。
しょっぱい潮味
シュノーケルと くもった水中メガネを外して
遥か沖合を望めば、
大型タンカーが絵のように。
その手前には
帆布を広げたヨットが 音もなく すべるように 視界の右から左へと。
すべてがお日さまの中を。
波の音も、 船の汽笛も。
灼熱の陽射しも、
海水に濡れた身体には
やさしい やさしい 光の輝きとなり。
ちゃぷんちゃぷん。
溶け合う 青い海と 水色の空。
ここに わたしは生きている、
いえ、 生かしてもらっている、
そんな眩しい夏です。
「あいたくて」
だれかに あいたくて
なにかに あいたくて
生まれてきた
そんな気がするのだけれど
それが だれなのか なになのか
あえるのは いつなのか
おつかいの とちゅうで
迷ってしまった子どもみたい
とほうに くれている
それでも 手のなかに
みえないことづけを
にぎりしめているような気がするから
それを手わたさなくちゃ
だから
あいたくて
くどうなおこ