李歐 (講談社文庫)/高村 薫
¥780
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人生で一瞬出会った人に、これほど心を分かち合えることってあるんでしょうか?

そんな人(一瞬でなくてもいいですが)がいる人は幸せですね。


幼いころ母親が男と逃げて、その男が働いていた工場(こうば)に関る犯罪と、

学生になった主人公がその中に巻き込まれて(ある意味わかってって)であう「殺し屋」との話。

あらすじは非常に書きにくい・・・。


分かる部分も多々あって、特に孤独とか投げやりになる気持ち部分は、

「そうそう」と同意できるのですが、

李歐との付き合いでどうしてそこまで心惹かれあうのか、信頼できるのか、

合わなくなって15年も信じあえるのか、

そんな部分は理解できないというか、僕自身には持っていないものだとおもう。


よく顔をあわせる人でも理解できないのに。

ま、そういうところが僕に友達が少ないところなのかも。


機械に惚れる主人公が心酔するのが拳銃なのですが、

ここまで精彩に描写されると、ちょっと興味がわいてしまいますね。

ハワイで打ったことがありますが、もっと良くみておけばよかった・・・。


カラフル (文春文庫)/森 絵都
¥530
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さくさく読めました。

読んでいて、すぐオチに気付きますが、それでも全然面白いです。

本人がなぜ気付かないのかと思うぐらい。


死んでしまった「魂」が、自殺した少年の体に入り、自分を思い出すという話ですが、

おなじ青でも、人によって「海」だったり、「空」だったり、

一面から物事を見ていても違う側面がある。ということと、

いい意味で、自分は自分、やりたいようにやればいいんだ。

ということを、ほんわかと思い起こさせてくれます。


ちょっとしたしあわせをちゃんとしあわせと感じ取れるようになりたいです。


最後の記憶 (角川文庫)/綾辻 行人
¥780
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裏表紙、解説を全く読まずに読み始めたので、

推理小説の方だと思っていました。

途中で、「あ、そっちね」と気付きましたが。


最後の最後も若干早い時期に気付きますね。

別のところに行った時点ぐらいで。


唯とどうにかなるのかとそっちも気になったのですが、

そっちはどうにもならず・・・。

そういえば、綾辻さん、一人称であまり恋愛のこと書いてないかも。

うろ覚えですが。


でも、恋愛のことって想像して書いても、実体験に基いて書いても、

どっちにしても恥ずかしいよね。

恋愛小説家ってすごいなぁと思う。

理由 (新潮文庫)/宮部 みゆき
¥900
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だいぶ前に読んだのでちょっと忘れ気味・・・。


しかも、今回の前に読んでたのに気付かず買っちゃた・・・。

でも一番のショックは、読みすすめていても、先を全然思い出さないんだな、これが。

そういう意味では影響がないといえばないのか・・・。


世の中にはいろんな家族がいますが、

実際には家族のほうが仲が悪かったり、家族以上に仲がいいということも多いですよね。

「遠くの親戚より近くの他人」



コレ、あとびっくりしたのは、読んでる最中に帰りの電車で、

4人席の前に座った人が呼んでたこと。


僕はブックカバーをしていたので、向こうには気付かれてませんが、

向こうはカバーしてなかったので。

思わず、「コレ、おんなじです!!」って声かけようかと思ってしまいました。

ま、そんな度胸も無く、一人ほくそえんでるだけでしたが。

後輩が買ったというので借りてみた。
最近サッカーも見てないのでワールドカップぐらいからしか知らなかったですが、
あれよあれよと登っていく姿をみて、努力家なんだろうなぁって思っていました。

自伝を読んでその半端でない努力家ぶりにビックリ!
なぜそこまで自分を追いつめられる?
トップアスリートはやっぱり違いますね。
才能だけで努力しない人はやっぱり消えるもんね。前園…

僕の悪いところは、こういう話を読んでも自分とは違うなぁと変われないところ。
努力家にもならないし、才能もないので最悪です…