笑う警官 佐々木譲

あぁ、映画やってたなぁと本を買い、
読まずに積んでるうちにWOWOWでやってるのをみて、
そういえば本買ったなぁと、録画したのをどちらも片付けました。

もちろん話が分かっている本は読みづらいので、本から読みました。

本は面白かったですよ。
同僚の警官を助けるために組織に逆らって有志で真犯人を探すのが前半部分。
すんなり行き過ぎな感はありますが、
実際の捜査に近い流れで、
ベテラン刑事の存在感が出てますね。

ここである人物が浮上し、確保されてから新たな事実が出て、物語は急展開。

一気に駆け引き勝負のスリリングな展開で一気読みでした。


さて映画ですが、駄目でした…
原作と着眼点が異なり、違う部分にばかり目がいっちゃって
どちらかというと、同僚との友情に重きがおかれてるところは良いのですが、
上ですんなり行き過ぎと指摘したところの処理は納得でしたが、そのあとは「えええっ!?」の連続！

原作読んでなければ、全然問題ないんだけどね。
原作をちょっと前に読んだ人は、
「こんな話だっけ」と狐に包まれること確実です！

原作と映画の世界は別と言いますが、どこまで良いんでしょうね？
少なくとも笑う警官はちょっと期間をあけてみるのが正解です。

次みる予定の映画は「告白」。
大丈夫かなぁ…
松たか子に期待!!

探偵映画 我孫子武丸

犯人探しの映画を監督が途中で疾走して、スタッフが結末を考えて続きを撮影する話。

私は地の文もすべて映画なのかと思ってました。
まぁ、それはメイキングになったみたいですが。

映画でみていれば監督のオチに気付いたかなあ…
気づけませんでした。

読みながらそんなに考えているわけでもないですが、
あっそうか！
っていうのがミステリーの醍醐味ですもんね。

こんど「おかしなふたり」を見てみます。

虚空の逆マトリクス 森博嗣

またまた森博嗣。
出すペースが早いので、ちょっとほっとくといっぱいたまりますからね…
このペースで本を出すって、すごく大変なんでしょうね。
本業もあるのに。

今回は短編集で、1本のみ犀川と萌絵が出てきます。
あまり恋愛関係は進まないのかと思えば、今回、やるやん犀川先生。

ま、それはいいんですけど。
ちょっと今凹んでいるので羨ましい…


一番気に入った話は「ゲームの国」。
ほかでもまたみんな出てきそうですね。
回文はどうやって考えるのでしょう？

捩れ屋敷の利鈍 森博嗣

メビウスの輪状の建物ってどんなんだよっ！
そこが想像力不足の私の限界でした。

小屋の方は理解できましたけど。

密室ものなのに前提条件を理解していない時点でアウトです。

でも、萌絵と保呂草の掛け合いは面白かったです。

東京タワー 江國香織

東京タワー、なぜか好きです。
実物の話ですよ。

高いところが好きなので、タワーはだいたい好きですが、
思い入れがあるのはやっぱり東京タワーと地元の京都タワーですね。

ただの田舎もの？

さて、本題ですが、若い大学生の男二人とそれぞれの年上の恋人の話。
どちらも旦那さんがいます。
いわゆる不倫って奴ですね。

共感する部分、しない部分がありますが、
話がセクシャルな方向に行きそうなので、ここでは控えておきます。

片方と同じセリフを吐いたこともあり、ちょっと恥ずかしいですね。

題名と内容に関連性は全然ありません。


黒木瞳の映画も見てみたいですね。
東京パークホテルですよね…