李歐 (講談社文庫)/高村 薫
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人生で一瞬出会った人に、これほど心を分かち合えることってあるんでしょうか?

そんな人(一瞬でなくてもいいですが)がいる人は幸せですね。


幼いころ母親が男と逃げて、その男が働いていた工場(こうば)に関る犯罪と、

学生になった主人公がその中に巻き込まれて(ある意味わかってって)であう「殺し屋」との話。

あらすじは非常に書きにくい・・・。


分かる部分も多々あって、特に孤独とか投げやりになる気持ち部分は、

「そうそう」と同意できるのですが、

李歐との付き合いでどうしてそこまで心惹かれあうのか、信頼できるのか、

合わなくなって15年も信じあえるのか、

そんな部分は理解できないというか、僕自身には持っていないものだとおもう。


よく顔をあわせる人でも理解できないのに。

ま、そういうところが僕に友達が少ないところなのかも。


機械に惚れる主人公が心酔するのが拳銃なのですが、

ここまで精彩に描写されると、ちょっと興味がわいてしまいますね。

ハワイで打ったことがありますが、もっと良くみておけばよかった・・・。