第六話 下界 ②
下界へ降りる儀式が始まった
それぞれに、アイテムを荷物の中に入れ
集まった12人に天王は指示を出す。
「今から下界へ下る儀式を執り行う。
忘れ薬を飲まされるが、各自、
自潜在意識の活用をしなければ、
仲間は果たして誰なのか、、、。
なにをするために下界へ来たのか、
意志までもわからなくなる。
皆、能力者ゆえ、今回のプロジェクトに任命した。
試練は必ず超えられるから、
しっかり記憶をたどり、ここでの学を忘れぬように。」
天王との約束をそれぞれ紙に書いて持たされた。
まずは、今までの覚えている記憶を消す儀式。
忘れ薬と呼ばれる虹色の薬瓶を、各自、手に持ち
飲むことになった。
桜は(嫌だこの薬絶対飲みたくないお母さんのことがあるもん)
まあくんも(おれ、、桜のこと忘れたくないもん)
石ちゃん(何千という術忘れるわけには、、、いかない。)
三人の強い意志は、手渡された虹色の薬瓶の中の薬の色を変えた。
「掛け声のあと、残さず
一気に飲み干すように。」
桜の姉菊姫の号令が響いた
「いっせいの、せ」
目を瞑って、腰に手を当て、
皆、一気に飲み干した。
「うわ、まずい。」口々に騒いでいる。
一瞬の間に、、、三人は顔を見合わせた。
(大丈夫、、全部覚えている。良かった)
桜は、まあくんと、石ちゃんに、、、。
こっそり目で合図していた。
12人は、きちんと、薬瓶の薬を飲み干して天王にご挨拶をした。
つづく、、、。