第五話黒い学校⑤
黒い学校の入学式の帰り道、
白い学校のそばにある徳の蔵と呼ばれる蔵前で、
何者かに襲われた、みまわりの小さな龍神を助けた。
小さなみまわり龍は、
天からの光で傷も癒え、まだ完全ではないが、
ことの成り行きをぼつぼつと話し始めた。
「皆さん助けてくれて本当にありがとうございます。
命拾いしました。
私は、下界での徳とみなす諸行を、巻物にする、
徳虹目付と呼ばれる役人から、大切な虹色の巻物を、
天王様に届ける役目を仰せつかっている
みまわり龍の疾風と申します。
実は、下界で奮闘中のゆき様と言われる方が
先頃蜘蛛と呼ばれる黒い組織
の
アジトを見つけたと言う報告が、徳虹目付に届けられ、
その報告書の巻物を
天王様に届けるため、虹の橋のたもとで、
天界に入る手続きをしていました。
その時、黒い雲が現れあたり一面真っ暗になり、
背後から蜘蛛の体をした者に襲撃され巻物を
奪われてしまいました。
虹の橋を守る者たちも何人か怪我をしていて、
天界の入り口は手薄に
なっているのでございます。
急ぎ、天王様にお知らせいたしませんと、、、。」
胸を抑えながら、慌てて話した。
「大変だ、あの黒い学校の妖気は、、結界外された」
「シッ、誰か来る
。」
つづく、、、。
読んでくれてありがとう面白かったまた読みに来てね