心の処方箋。今日も誰かが傷んだ心でやってくる。男運について | 心の処方箋

心の処方箋

日々、笑っていられますように…。なぜ私は生まれたの。何の為に…。

同じ時おなじ時間に、それぞれの時が流れる。

大切な時間の使い方を、、。

人は、人になるために生まれてきた、、。

そして、あなたは今、、、?

観玉堂

 

時子

 

「こんにちわー。山でまた野菜が取れました。食べてください。!!

 

元気よく現れたのは、お掃除屋を生業とする彼女の名前は、時子。

 

彼女に出会ったのは3年前の春のこと。

 

 

「 実は私悪女なんです。!

 

 男運が最悪なんです。!

 

 付き合う男は、次々に亡くなり、もやもやガーン

 

 次々に倒産、、、。叫びうう

 

 自己破産、、、、。アセアセ!!

 

 私とつきあう人は、。

 

 皆、不幸になっていくんです。 !

  

 なんででしょう。??

  

 私は、普通に接しているつもりなんですが、、、。」

 

初めてのご相談は、」いきなりの男運、、、!

 

美しい顔立ちに、優しい口調。元バスガイドということもあって、素敵な声の持ち主である。

 

彼女をねらう男は山ほどいました。

 

 

 

「あなたは、男を好きになったら、ただ、ただ、一生懸命に尽くすでしょ??

 

男は、初めは、ありがたくあなたを大事にするけれど、だんだん

 

当たり前になって来て、あなたに依存し始めるわね、、、。

 

どの男もみんな、あなたに依存する。

 

堕落し始める原因を作るのは、何でもしてあげる女です。基本的に悪女です。

 

何でもしてあげるは、何にもできないでしょうと、言ってるに等しく。

 

頼られるよりも頼る方が、楽にさせてしまいます。

 

そして、因縁を増幅させる。」

 

そんな内容でした。

 

彼女の生い立ちが原因だと思い、幼い日々の話を聞き始めた。

 

「時子さんの小学生中学生の頃はどんな子でしたか?」

 

「母が再婚なもので、私は母の連れ子でした。

 

記憶の中に、ある、辛い思い出に、雪が降る寒い日、

 

些細な口答えに激怒した義理の父は、

 

下着のシミーズ一枚の私を軽トラの荷台に、

 

布団とランドセルに明日学校に行く服を持たせ、

 

親せきの家に連れていきます。

 

長いときは、一週間、迎えはきません。

 

その、親せきの家から学校に通うのです。

 

母は、庇ってくれなかったんです。

 

中学に入り、早く、家を出て働きたいと考えました。

 

それで、バスガイドになったんです。」

 

子供のころに大人の顔色を見て、育った人は、たいがいが、何かをしてあげたい方が勝。

 

親によしよしされていない子は、

 

好きになった人には無我夢中で、尽くす傾向がある。

 

彼女は男にだけではない、周りの大切に思う人にはみんなそうである。

 

 

「努力をしなければ、バスガイドは稼げません。

 

人のやりたくない仕事も喜んで引き受けました。

 

娘が出来て、旦那と別れた時も、大変でした。

 

ちいさい子一人連れて、電気もガスも払えなくなった時がありました。

 

マジックリンと、スポンジひとつでこの今の仕事を始めたんです。

 

どんな仕事も断りませんでした。それがわたしのモットーでした。

 

今は、おかげさまで仕事の方はぼちぼち十年でお得意様もついて下さり、

 

何とかやって行けてます。」

 

「でも、男運だけはなくて、、、。なぜなんだろうと、人には運のいい人悪い人の、どちらかです

 

よね。なぜなのか知りたいんです。」

 

お茶を手にしたまま、時子は大きくため息をついた。

 

外は、お月様の周りを月輪の虹色が美しく輝いていた。      つづく

 

 

観玉堂にようこそ、心の処方箋、継続して、処方いたします。ラブラブ