言葉癖のうつり込み
聡子
秋の日差しが心地よい午後
彼女は、コスモスの花束を抱えてやってきた。
「なんだか、変なんです。忙しかったお店が、今月はさっぱりで、
暇になって来て、困っているんです。うちにいた、りかちゃんも、
来月やめると言い出すし、なんか運気が下がり始めてるんです。
どうしたらいいでしょうか?」
必ず月に一度は顔を出す彼女は、ワインバーを3年前からOPENして、
忙しくお店も繁盛していた。
「最近のお客様で、暗いイメージで、愚痴ばかり言う人と、人の悪口ばかりいう人が、
多くなってきてるんじゃない?それに乗っかって、聡子さんも、合図地を打って、
感情移入してない」
「はい。確かに前にもそんなお客様が何人か居たのですが、
仕事だから合図地を打つのですが、要点だけ聞いて、軽く受け流していました。
最近はお客様も、少ないということもあり、愚痴も、噂話も、自慢話も、全部真向からずっ
と聞いていますね。確かに、、、。」
「原因は、うつり込み現象。マイナス波動言動を相手は出し、
あなたは受け取っていた。
気持ちはだんだん暗くなり次第に、お客さん同士もマイナス波動はうつり込み、
ちっとも楽しい気分にはならない場所になっていった。ってことですね。
そんなお店に行っても楽しくはないはずです。自然と足が遠のきますね。
あなたは、お店を始めるときに私にこう言いました。覚えていますか・・?
私のお店に来る人は、いらっしゃったときの顔より、お帰りになる時の顔
が、楽しい、嬉しい、笑顔になっていただきたい。
どんな人でも笑顔のおもてなしは出来ます。
それが、うちの理念です。って言いまし たよ
」
「あー。」
「いけないいけない
忘れるところでした。
今までのマイナス言動キャンセルします」
人は、ついつい、疲れてきたり、心が弱ると、マイナス言動を吐きたくなります。
言葉は、生きています。
言葉癖で、人の人生は変わる。
良き言葉、明るいほめ言葉は、人を明るくします。
やる気にします。
一瞬心で思うことは仕方ないこと。でも3秒ルール。キャンセルと唱えてください。
どんなに、周りが暗くてもあなただけはそのマイナス言動を受け取らないことです。
マイナス言動は、天と地からのエネルギーをも遮断します。
さらなるマイナスを引き寄せ、人にうつり込み、自己否定になり、引きこもり、うつ病の
原因となります。キャンセルいい言葉ですね。
みんなにも教えてあげてください。
重症の人がいたら、どんなに暗く、マイナスな言葉を吐いても、
切り返してください。キャンセルそして、元気になる明るい言霊を投げかけつづけて
みてください。必ず。プラス言動波が、みんなにうつり込んでいきます。
魔法の言葉は大丈夫
心が大変な人がいたら、教えてあげてください。
袖振り会うも、多生の縁。
前世ではお世話になった方たちかもしれませんよ
聡子の顔は、何かを決めたように明るくなった。
古い書物の中に陽明学の流れを汲んだ言葉がありました。
天の行いにのっとり、決して恩に着せず、報いを求めることなく、
行うことを、行うたもうなり。人万事天の行いに乗っ取って、つとめるべきなり。
ほんの少しでもいいから、この世の中の穢れを、闇を、清らかにしようとする人たちのお手伝いがしたいと思います。
(映画・殿、利息でござるより)
観玉堂にようこそ、闇に引っ張られそうになる心の処方箋お書きいたします。