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明鏡止水共産思想

 古風であるとは歴史的に正しいことではない。ある時代において古風だと見なされる「当世古風」なのである。
 古風である為にはそれが歴史上存在した必要はない。つまり原始共産社会が存在した必要もない。

「お向かいの佐藤さん、最近共産主義に凝ってるらしいわよ」
「あら、それじゃあこの煮物食べるかしら、佐藤さぁん!」
「かたじけなし」
「ねえ、佐藤さん」
「何か」
「共産主義ってどんなこと為さるの」
「共産主義に決まった形はござらん」
「難しいのね。それで佐藤さんは?」
「ご覧の通りにて候」
「面白い方ね」
「人を面白がらせるものにはござらん」
「でも嫌われるよりは好かれた方がいいわ」
「拙者はトロツキストでは無いからして」
「トロツキスト?」
「女子に誑かされた集団にて候」
「正体を表したなスターリニスト」
「身の覚えのないことにござる」
「党と人民の名に於いて逮捕仕る」
「貴君に然様な権限はござらん」
「現行犯にて候」
(やれやれ、これだからプチ・ブルは……)

ポスコロ殺してやる

 自然と口をついて出ていた、そんな和やかな団欒風景。
 チャンコロ、民コロ、ポスコロ。三コロ。

【プロパギャンダの季節】
 なぜ50年代の米ソのプロパギャンダ・フィルムが素晴らしいかやっと理解した。ポスコロが入る余地もないほど希望に満ちあふれているからだ。
 見苦しいポスコロ反動フィルムはもう沢山。今は未開文明を徹底的に叩くだけの番組が見たい。貧しい自然、祝福無き土地、迷妄なる土民、古びた慣習、堪え難い不合理、禍根の歴史。ホワイトでアングロサクソンなプロテスタントのレポーターがアメリカン・デモクラシーの欠片もない土地に上陸し、帰る頃合いには錯乱状態に陥る。しかし世界の首都に帰って来たレポーターは理性を取り戻し、文明の光への帰依を高らかに謳う。さっそくホワイトハウスに向いプレジデントにレポートを手渡しするレポーター。カウントダウン。きのこ雲。歓喜の市民。拍手。幕。

【枕営業の起源】
 朝礼風景。課長訓示。
「私が若い頃は体を張って仕事を取って来たもんだ」
 そう言う課長の頬はこころなしか上気し、危うげにカツラがずれ始めた。当社比3倍にハラハラする朝礼を終え、椅子に深く腰をかけると、課長はうたた寝を始めた。課長は夢を見ていた。ライオンの夢を。

【新東京タワー名称案】
 ネオ東京タワー策動

諫言

 D.C.は最悪のやり方だが、それ以外はもっと最悪だ。

 声優の時代が終わり、釘宮は王道となり。我々\俺はどこへ向うのだろうか。

(追伸)
 抽象化された民青に「一生、君を不幸にする」って告白する夢を見た、ないしその夢を見たという気がしているが、いつ寝たのかが良くわからなかった。
 行為の主体者こそ超越者によって観察されているのだから、我々はそれを見るのではなく、それを見ることをしているのである。

【自衛官には言わないこと】
 国益とは何か実は誰もはっきりと知らないこと。
 軍事集団と国家との関係は一様でないこと。
 軍事組織は軍事システムや軍事事象の独占者ではないこと。
 観光客同様、兵士は外交官ではないこと。
 クェートは単なる石油積出港であること。

 自衛官にとって最も理解し難いのは恐らく、軍隊は政府の出先機関ではないということだ。軍隊はむしろ政府に影響を与え、政府内部にまで容易に浸透する能力を持つ巨大集団である。つまり自衛隊ないし個々の自衛官の意見が政府の公式見解と同じである必要はない。
 軍人勅諭に則って政治に対し中立であるつもりなら結構なことだ。しかしそれなら(軍人としての)見解を持たないのみであり、政府の見解を採用する必要はない。つまりその場合は「政府の見解と同じです」ではなく、「お答え出来ません」が正しい表現である。私がわざわざ「国民軍」という表現を自衛官の前で多用するのは、自衛官が自身を「与党の軍隊」と勘違い(※)しているのではないかという気がしなくもないからだ。もちろん自衛官たちにとって与党が自民党であろうが民社党であろうがどうでも良いことで、その程度には中立だと思うが(そして軍隊一般としては十分に政治に対して中立である)。
 しかし自衛隊が国民軍という概念の流れの中にあることが理解されたとしても、私はなお少々心配である。国民軍の構成員はなんら国民を代表していないということを理解できるかどうかを。
 自衛官の話を聞いていると5回に1回くらいは喉元まで出かかる質問がある。クーデターって知ってますか、という。

※むしろ日本人にとって国家に関するヨーロッパ的諸概念を区別することは不可能なのかもしれない。

 それから、言わないが言いたいことがある。
 何が国益かは問わない。イラクの安定が国益になるであろうことに疑義を挟むつもりもない。それがアメリカの覇権主義とどう関係しようがそれを評価に入れるつもりはない。そして自衛隊は諸環境を総合的に勘案すればイラク派遣について相当にうまくやったと思う。また、自衛隊の軍隊としての効率を相当程度向上させた素晴らしい軍事イベントだったのも確かだ。
 でも現在のイラクをどうやったら安定させられるのか。現にまったく安定していないわけだが。