Study Hard -547ページ目

あ、来月号の防衛技術ジャーナル来てしまった

 まだ全然先月号読み切ってないのに…
 気を取り直して、まずは心が温まるニュースから

イラン大統領「イスラエルを地図から消せ」と公言
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20051027AT2M2700C27102005.html

 やっぱりこうでなくっちゃ。これで「イスラエルの安全のためにはイランを攻撃するしか無い」とでもなってくれたら凄いんですけど、まあそれは妄想か。それはともかく、ちょっと気になった単語が。

President Vows America Will Not Rest Until Terrorism Defeated
http://www.dod.mil/news/Oct2005/20051025_3156.html

 の中に"Bush said the terrorists employ subversion and insurgency as part of their plan to establish "a totalitarian empire" that denies all political and religious freedom."という一文が。
 "a totalitarian empire"って新語ですか。それとも昔から使われてましたか。Bushismに詳しい方、解説求む。

 JFIITのサイトが重すぎて見られないのですが、障害でしょうか。
 https://jfiit.eglin.af.mil/
 もし他の人も見られなかったら教えて下さい、お願いします。

 しかし最近あんまり純軍事的な話をしてないような。まあいいか、政治と軍事は密接に関わっているということで。

ああ、外れた

イラク米兵死者2000人に
http://www3.nhk.or.jp/knews/news/2005/10/26/t20051026000038.html

 前の方で適当に11月上旬とか何とか言ってみたんですが、正解は10月下旬でした。
 じゃあ3000人を予測。3000人に達しない可能性もありますが、達する方に賭けるとして、2006年12月でどうでしょうか。

リチャードソンの10カ国モデル

 以前にも話しましたが、リチャードソン(L.F.Richardson)は軍拡競争の線形動的モデルを考案し、これは動的システム分析の社会現象への応用の先駆的業績とも言われています。彼の業績の偉大さ、全容、批判等については後日述べるとして、今日はリチャードソンの10カ国モデルについての下らないお話を。

 リチャードソンは1935年の世界の状況を適切に表していると思われる10カ国モデルをいくつか提案しました。動的システム入門という本の中にその1つが紹介されています。フランスを一方の、ドイツをもう一方の極としたモデルになっていますが、ここで注目したいのはソ連。
 10×10行列のうち、ソ連の行だけ抜き出してみましょう。左から、チェコスロバキア、中国、フランス、ドイツ、英国、イタリア、日本、ポーランド、米国、ソ連となっています。

 ソ連:0 2 0 8 2 2 4 1 0 -10

 他の国が軒並み2国か3国の軍備にしか反応していないのに対して、ソ連は実に6カ国にも対応しています。ドイツに最大限の注意を払いつつも、日本にも相当警戒し、かつ中国、英国、イタリアにも目を向け、ポーランドにも多少注意を払っている、という何が何だか分からないお茶目さです。自国にも数値が付いているのは「自らの軍備の重さ」を考慮しているからです。この項がないと色々まずいことになります、無限に軍拡したり。
 ちなみに次点はドイツと米国で5カ国に対応しています。解せないのが米国で、自分は5カ国に目を光らせているのに、一方で日本にしか目を付けられていないというフリーハンドっぷり。まあ海の向こうの連中だからですかね。

 話は変わりますが、リチャードソンには死後に発刊された著書「軍備と非安全」というのがあるそうです。RashevskyとTruccoの編集により1960年に発行され、序文にはかのK.E.Bouldingの言葉が引用されているとのこと。
 その引用とは「計量政治学(politicometrics)(もしこのような言葉をつくり出すことが許されるならば)に関するリチャードソンの仕事は、決して悪い意味ではなく、『素人の天才』とも呼ぶべきあらゆる種類の徴候に満ちている」だそうです。
 ところで計量政治学って如何にも酷寒辺りの素人数学家が好きそうな名称ですが、そんな名前の授業があったりするんでしょうか。どうなんですかMさん。

 今日の話の元ネタ(と言うよりはほとんど丸写し)は、
 動的システム入門<理論・モデル・応用>、D.G.ルーエンバーガー著、山田武夫/生天目章訳
 原著:Introduction to Dynamic Systems, David G. Luenberger
 です。これを戦史研の基本図書に…したい…のですが…あ、ダメ?…ダメですよね…うん。

 あ、他の国の数値についても知りたければ是非聞いて下さいね。
 それにしても軍備と非安全って売ってませんよね。見かけたら教えて下さい。