「The Child Devoured by Kindness / 優しさに食べられた子どもの末」
Oil on canvas
M6(410×242)
2026.06
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「Fractured 記憶 余韻」シリーズ
《The Child Devoured by Kindness / 優しさに食べられた子どもの末》
優しさは、いつも救いになるとは限らない。
与える側が正しいと信じたその愛は、いつしか子どもの輪郭を少しずつ削り、「自分」を静かに飲み込んでいく。
残されたのは、愛された記憶ではなく、愛の形に食べられた記憶だった。
Kindness is not always salvation.
The love that believed itself to be right
slowly erased the child’s own outline,
until the self quietly disappeared.
What remained was not the memory of being loved,
but the memory of being consumed
by the shape of love.
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本作は、日本の現代漫画・アニメ文化に根ざしたキャラクター造形と色彩感覚を用い、親子関係における微細な愛情のズレや、そこから生まれる心理的防衛・人格変容を描いています。
与えられた愛と、受け取りたかった愛。
その僅かなズレによって生まれる「説明しきれない感情」を、ポップな色彩と異形の存在として視覚化しています。
近年の作品では、ただ綺麗に描くのではなく、綺麗なままでは留まれなかった感情や記憶の揺らぎを意図的に混在させています。
完成された美しさの中に違和感や歪みを残すことで、「理解できそうで理解しきれない感覚」そのものを作品として残そうとしています。
今、この瞬間、苦しんでいる誰かにとって光のような記録になりますように。
そして、この子たちが300年、500年先の誰かの心にも届く感情の痕跡として残りますように。
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