おはようございます。
Kikiです。
約一か月半をおいての投稿。
気の向くままに生きているので、こんな気まぐれ投稿もどうかお目こぼしください。
こちらは今日、5月1日。
子供の日、日本のゴールデンウィークの青い空を思い出しています。
昨日4月30日、ちょうど数秘術3の日に、なんともいえない体験をしたので書いてみたくなりました。
昨日は半日、”きき先生”。
日系幼稚園の2歳児クラスで、先生の補佐のお手伝いをさせていただきました。
昨日はとても暑い日で、午前中の内に30度近くまで気温が上がり、園庭での外遊びはみんなで汗だく。
「見て。こいのぼりが動いてる。」
そう言って私のTシャツを引っ張ってきた男の子は、朝からずっと無言で笑顔を見せてくれないのが気にかかっていた子でした。
園庭には、日本の風習や文化を習うために、鯉のぼりがあげられていました。
あいにく風がなくて泳いでいないのを、その子は最初に見ていたのだろうと思います。
朝の会で、「こいのぼり」の歌をみんなで歌ったので、園庭に出た時に、”おもしろそうに泳いでいない”鯉のぼりが気になっていたのかもしれません。
「ほんとだね。風が出たから、鯉のぼりが泳ぎ始めたんだよ。」
と何気に答えると、彼の目は急にギラギラし始めました。
風ってなに?
風がでるってなに?
あの飛行機とか鳥とかも、風が出たからとんでるの?
覚えはじめた日本語を駆使して、必死に質問してくるその表情は生き生きとしていて素敵です。
歌やダンスや読み聞かせでは出なかった笑顔が、”鯉のぼりの不思議”に引き出されている。
あぁ、この子はフィジックスやサイエンスが好きなんだな。
子供たちだけでなく、かつて子供だった私たち大人も、それぞれの興味・個性をもって生まれてきたのだなと改めて感じました。
探そうとせずとも種はすでに自分の中にある。
風ってなにか。
風が出る・風が吹くってどういうことか。
鯉のぼりと飛行機と鳥って何が違うのか。
できるだけ彼がわかるような言葉や表現で話しあう時間。
きっと私の目もキラキラしていただろうと思います。
間違いなく、細胞はぴくぴく、心臓はどくどくといつもより強く打っていた。
この子のなかに、「風が出ると鯉のぼりが泳ぐ」という日本語や知識が植わる瞬間でした。
子育ての醍醐味ってこういうことだったな、と懐かしく思い出しました。
言い方はとても雑ですが、
一個の生き物が、猫でも象でもない、“人間”になっていく。
日本人のエッセンスを吸い上げていく。
自分の世界を創っていく。
細胞分裂。
植物が水や栄養を吸い上げてのびていく様子。
混ざり合い絡み合い星がうまれ、その上に世界ができて一緒にまわっている。
子育ての中に、動植物や宇宙のすべてをみるようだなー。
暑い園庭遊びの一瞬に、自分の思考がぐんと広がった瞬間でした。
ランチをみんなで食べたのですが、マスクを外す瞬間に、14個の瞳が一斉に私に注目。
がっかりされたらいやだなー…とドキドキしながらマスクを外すと、14の瞳がにやーっと笑ってくれて、うれしかった。
目は口程に物を言うけれど、やっぱり顔全体が見えた方が心はよりひらくんだな。
3の好奇心は、生きる動力。
3の好奇心は、感性を育てる。
なぜ、どうして、が、人生をおいしくする。
壷井栄さんの『二十四の瞳』を思い出しながら昨夜は眠りました。
戦争という難しい時代に生まれた子供たちの瞳を、時代がうむ矛盾で濁らせることはしたくない、という先生のお話しだったと記憶しています。
今のこの時代も、ある意味で局面。
五感に日々なだれ込む清濁。
これからこの時代を生き抜いていかねばならない若い瞳たちに、私たち大人は何を映してあげることが最善なんでしょう。
家庭の外でどんな大人と接するのか。
若者の未来にとっての大事なキーだと思います。
子供や若者を年下だと思わずに真剣に会話してみると、すごくおもしろいですよ。
彼等の意見は、大人に第3の視点を与えてくれます。
もっといえば、閉じかけていた心の目を開いてくれるかもしれない。
久しぶりのハイキング。
自然に入ることを忘れていたので、とてもリフレッシュできました。
夕日で、金色の野。
残念ながら青い服ではなかったのでナウシカにはなれませんでした。
おみやげにホークが羽を落としてくれました。




