wAn-pAKa -4ページ目

わざわざ英会話

このロッキー山脈バンフに住み着いて早一ヶ月になろうとしているのだが、思ったより英語力が伸びてない。


それもそのはずで僧都の仕事はハウスキーピング。1フロアの全部屋を始業時から最後まで一人で黙々と清掃しているのだ。誰とも話す機会がない。休み時間とかにちょいちょい同僚と一言二言交わすくらいだ。


そんな中で時々知らない単語が出てくる。たぶんスラングだと思うのだが、辞書はもちろん学校でも教えてもらっていないのでさっぱりわからない。


またスラングを「え、それどういう意味?説明して」というのも空気読めてないみたいで恥ずかしい。結局、あははとスマイルするしかない。


ひょっとすると僧都は何か知らない言葉で罵倒されているのかもしれない。そういえば前のホテルにいた中国人研修生も悪い同僚から「あんぽんたん」「愚図」とかいわれていたが意味がわからないので苦笑していたということがあった。それと同じだ。


たとえば有名な「ジャップ!」とか「イエローモンキー!」とか言われれば、ああ、この人は僧都を馬鹿にしているのだなぁとわかるのだが、普段言われ慣れていないので一瞬戸惑うと思う。その瞬間は怒っていいのだろうが、実際にはその単語を悪口と認識していないので全然怒りが湧かない。


会話の流れ的には怒るべきなのだろうが、いきなり怒れったって怒れない。だから“わざわざ”無理して怒る演技をしなくてはならない。めんどくさい話だ。バカとかうんことか言われたほうがわかりやすくていい。


逆もまた然りで、会話の流れ的に同僚を小馬鹿にするとき、この単語だと言い過ぎか?この言葉は文脈的にそぐわないな、この文法だと副詞の位置がいまいち難しいな、とかいろいろ考えるとツッコミの瞬間を逡巡してしまう。結局無反応という双方さびしい結果になる。


山崎邦正が昔外国人と接触事故を起こしたとき、黒人スキンヘッドで頭に矢で打ち抜かれたハートの刺青をしたマッチョに「オ・マ・エ・ノ・バ・カ!」と凄まれたという話があった。黒人も黒人なりに凶悪なスラングをわざわざ考えて使ったつもりなのだろうが何だか微笑ましい。


わざわざ考える英会話はもはや会話じゃない。言われた瞬間にすぐ返してこそ血の通った人間のコミュニケーションだ。


ところで言うまでもなく日本人女性は海外で大人気だ。こちらに来ている日本人女性留学生の9割は白人様の『お手つき』になっていると考えて差し支えないと思うのだが、僧都には疑問がある。


彼女らはセックスのときどちらで喘いでいるのだろうか。


ご存知のとおり洋物と和物では喘ぎ方が全然違う。俗に言われるとおり日本人はあんあんと息を吸って喘ぎ、西洋人はシー!シー!と歯を剥き出しにして息を吐いて喘ぐ。


そして「イエース!OH!YEAH!」とか言ってるわけだが、日本人にしてみればこれこそまさにわざわざ英会話である。完全な本能行動をしている女性が、脳の言語野をつかって英語訳できるものなのだろうか。よしんばできたとしてそれがわざとらしくないイントネーションで相手に伝わっているのだろうか。


さっきの「オ・マ・エ・ノ・バ・カ!」のように無理すんなw感がバリバリ出てる気がする。


それってもはや演技のレベルである。男はそういうのに敏感な生き物だから相手が感じてないとわかったら萎えると思う。


万が一僧都がカナダ女とセックスすることになっても「オクニアタッテマース!」「モットハゲシーク、ツイテクダサーイ」「ゴシュンジンサマノチンポミルククダサーイ」と言われたらオマエふざけんなとブチ切れるな絶対。


僧都だって何ていったらいいかわからない。イエース!イエース!ばっかり言ってればいいわけではあるまい。イエースはさっき言ったからエクスタシー!とかか。なんかジミー大西のギャグみたいで恥ずかしい。カンフォータブルでは若干ニュアンスが違うだろうし・・・。


おっぱいひとつ揉むにも柔らかい・・・ソフト?いやソフトおっぱいとかおかしいだろ。テンダーか?挟んだり顔うずめたりできた場合フレキシブル?フレキシブルおっぱいって必殺技みたい。


挿入してキツいときはナロー?じゃあガバガバはブロード?膣道だからブロードウェイだねってやかましいわ!


そんな自分には絶対訪れない機会を妄想する海外禁欲生活4ヶ月目。

お徳用の罠

とある暑い日。


むらむらとアイスが食べたくなってスーパーに出かけたのだが売ってない。


いや売ってはいるのだが、僧都が想像しているようなアイスが売っていないということだ。


僧都は棒アイス一つが一つの袋に梱包された極普通のアイスが食べたかったのだが、実際に売られていたのは所謂お徳用アイス。箱アイスかバケツアイスである。450円ほど。


こんなにはいらないのだが、これしかない。これだけあったら毎日楽しいだろうが、僧都一人で食べるにはあまりに量が多い。十日は残るだろう。


毎日食べるのは構わないが同じ味のアイスばかり食べたくない。毎日違うアイスを食べる。これが真のお得というものだ。こんな毎日同じものを食わされるのはお徳でもなんでもない。


ちかくのコンビニに行くと1個アイスは売られているが異常に高い。日本円で240円くらいする。これはお徳用のほうが絶対的にお得なのだ。


どうも納得がいかない。結局どちらに転んでも僧都はガマンを強いられることになるのだ。


しかしアイスに限らず、こちらの人々は何でもかんでもお徳用で買う。


まぁ確かにお徳用はその名のとおりリーズナブルなものなのだが、日本ではそんなに歓迎されない習慣だろう。


まず日本人は小さい。食も細い。だから大量の食品の消費には大量の時間がかかる。結果腐って捨てることになる。


そして大量の食品とはつまり場所を大きくとるというということだ。日本の狭い家屋の狭い冷蔵庫には入りきらない。


そう考えるとここカナダではお徳用はその真価を発揮できる。


だが僧都は小日本から来た小日本人で小食で一人暮らしだ。だから買い物は少量で済ませたい。なのにお一人様サイズのものをカナダは売ってくれないのだ。


カレーでも作ろうかとジャガイモとにんじんとたまねぎを買いに行くと、結果1500円くらい払ってダンボールを持ち帰ることになる。一人暮らしなのにこんなに使いこなせるわけがない。


全然得した気がしない。



新しい町に引越し、さて新生活ということになった。


こういう準備はいくつになっても楽しい。まるで遠足の前日のようだ。


小さい町なのであっという間に見て周り、安い店高い店日本食品の店とチェックし、その他雑多なものはドラッグストアで安く買えることがわかった。


そこでトイレットペーパーを買いに出かけたのだが、やはり日本に比べるとやや高い。


たしかサツドラやツルハでは240円ほどだったのだが、こちらだと最安値で900円ほど。外食産業や洋服などは日本に比べて格段に安いので一概に高物価国のレッテルは貼れないのだが、地味に変なものが高いので困る。


一日の大半は勤め先のホテルで過ごすわけだし、少し大量に買っておけばしばらく買わずにすむだろうと、お徳用18ロールのトイレットペーパーを購入した。






つもりだった。


買い物袋に入りきらないので18ロールは裸のまま僧都の肩に担がれた。通りの人々の視線が痛い。


家に着いて早速取り出し見てると手触りに違和感。


安かったからごわごわなのか?と一瞬思ったがそうではなかった。



キッチンペーパーだった。


呆然となった。


なんでトイレットペーパーのコーナーの隣にキッチンペーパーのコーナーを設けるかな。悪意があるとしか思えない。


大体こっちの人はメーカー名ですぐわかるんだろうが、僧都にはまだそれがわからない。


そもそもトイレットペーパーはわざわざ『トイレットペーパー』と表記しない。僧都だって日本でネピアと書かれたロール状のものがあればわざわざ商品を注視せずともトイレットペーパーとわかる。


僧都はこの罠に引っかかったのだ。



どうすんだキッチンペーパー18ロール。


てんぷら毎日あげても来年までもちそうだ。大体てんぷらなんか作れねーし。


なんとか『役割』を果たせないかと、その場でパンツ下ろして尻にそっと当ててみたがこれは痛い。間違いなく痔コースだ。こんなもの一ヶ月もやるなんて肛門への拷問だ。


さてどうするか。


いやどうするかじゃねーな。


結局トイレットペーパーは手元にないのだからもう一度ドラッグストアにいかなくては。



暑い日中再び同じ道をたどり、同じレジ店員にエヘヘと照れながらトイレットペーパーを差し出す。向こうも察したようでニヤニヤしていた。


今度はしっかり確認したので間違いなく本物だ。


そして本物のお徳用18ロールを担いで二回目の家路をたどる。


狭い小さい町。当然路上の人間に違いはない。そこを練り歩くロール担ぎの小さい男。


その人たちからしてみれば




このアジア人どんだけうんこするんだ





と思ったことだろう。ああ恥ずかしい。


箱ティッシュとかだったら他にも用途はあるんだろうけどトイレットペーパーの役割って一つだけだからな。


ちなみにキッチンペーパーは現在入浴後の体拭きに使われてます。水分をよく取るよ!!

再・終回

全然更新できなかったわけだが。


ビジネス英語コース修了・・・・泣くほど難しかった・・・・。



さて本日で僧都はバンクーバーを離れ、ロッキー山脈バンフへ引越す。もちろん当初の目的であった海外ホテルで働くためである。


一番値段の安かったバスで行くのだが、これが目的地までの所要時間14時間。知床―札幌夜間バスですら9時間だというのに。もはや未知の領域である。


バンクーバーよりさらに東へ向かうことになるので日本との時差はさらに1時間ずれる。


そこでだが、カナダ到着当時同様、向こうでの居住状態がつかめない。つまりネット環境かどうかわからないのだ。


もしネット環境になければブログ更新ももちろん不可能なので、本日で更新は一時中断、続きは来年五月ということになる。


最速で明日か明後日で環境がわかると思うのだが、もしそれらの日に更新がなかった場合はまた来年ということになるのであしからず。


じゃあ一応挨拶だけ。よいお年を。


あとせっかくファンとの間にライフラインができたのに「死ね」とか書き込むのはやめましょう。あやにゃんぺろぺろ。



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│   そのままおっぱいでお待ちください。  |
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天使のいる朝

休日の朝、むっくり起きて、ヒゲもそらずにキッチンに飯食いに出かけると天使がいた。



幼児。たぶん三歳くらいの男児。


金髪でねこ毛の癖毛で、目玉がくりっとしている。ぽっこりお腹でよたよた歩いている。


僧都も決して宗教画にくわしいわけではないのだが、羽のない生けるオブジェがニコニコと笑っていた。



ああ・・・なんと美しい。


それに比べて30独身男のなんと醜いことか。


腹回りの贅肉、脂顔、腫れぼったい目、にじみ出る朝の加齢臭、邪な思想、さっきまでギンギンに自己主張していた邪の象徴。



天使はそんな僧都に微笑み、体を左右に振りながらよたよた近づいてきた。


「あ~」


天使の小さな声はさわやかな朝の清涼音として響く。


そして僧都の足にしがみつき、顔をこすりつける。




ああ、溶けていく


僧都の中のよどんだ部分が、まるで泉に落ちた一滴の色水のように、自然に自然に溶けていく






「おはようそーーずーーー!」


マザーが今日も元気に話しかける。


「おはようマザー。この子はどこの子?」


「うちの三女の息子カイル、私の一番小さい孫だよ。」



外国の子供はかわいい。アジア圏の子供にはないかわいさを内包している。




カイルは僧都の足から離れない。誰かと勘違いしているのだろうか。


結局マザーにひっぺがされた。



「ほら、はじめてあった時は何ていうんだっけ?」


マザーがカイルに挨拶を促す。



カイルはちいさい両手で、まるでねこが顔を洗うような仕草でもぞもぞしている。今になって恥ずかしくなったのだろうか。かわいい。


「ほら、言ってごらん?」


今度はマザーの足にしがみついている。


うんうん。




そしてこちらをチラッと見ながら






「ふぁっく」





『ふぁっく』


ああ天使の口から言葉がつむぎだされた。その言葉は祝詞でもあり託宣でもある。



「え、なんて言ったの?」


「ふぁっく。」



なんども繰り返される天使の息吹。



「ふぁっく」


「えと・・・・フロッグって言ったのよね?」


「ふぁっく」


「ふぉっぐ?霧?」


「ふぁっく」




天使はマザーによって裏へ連れて行かれていった。


うんうん、使ってみたかっただよね。ふふ。


それとも僧都をみたときの素直な感想かな?ふふふ。


三つの願い

クラス女子「ねーねー、無人島に三つだけ持っていけるとしたら何を持ってく?」


僧「なんでもいいの?」


女子「いいよー。」



ふむ。この場合ドラえもんがいれば全て解決することになる。なんでもいいといっているわけだし。


しかし唯一問題があるとすればこの出題者が『ドラえもん』の存在を知っているかどうかということだ。十中八九しらないだろう。


となると現実のもので三つのものを探す必要があるな。


まず無人島に行った。というコンディションから考える。望んで行ったわけではないだろう。多分船が難破してとかの理由でそこの行かざるを得なかったのだ。


そしてその脱出の際に、船にあったもの―奇跡的に何でもあった―を三つだけ持ち物として運べたのだ。


ともすれば、僧都は無人島に付いたときにはビシャビシャに濡れていたはずだ。季節については指定がないが夏の真っ盛りだと想定するには少々楽観的すぎるだろう。


着いた島とて南国の島を想像しがちだが、当然緯度の高いところにも無人島はある。しかも無人なのだ。人が住んでいないのだ。


ということは人が住むのに苛酷な環境、寒冷の島であると想定したほうがいい。


とにかく僧都は濡れていて寒がっているはずだ。



僧「じゃあまずライター。」


女子「うんうん。」



火はよい。まず体が温まる。


火があれば夜も活動が可能だ。また動物を避けることもできる。魚を焼くこともできるし、万が一動物に襲われたとき黴菌の消毒にも使える。そして近くを通った船に狼煙をあげることができる。



さて次に・・・生命活動に必要なもの、それは水だ。水がなければ三日も持たない。


運よく川が流れているかも知れないが、それを発見するのに三日以上かかるかもしれない。


僧「濾過器。」


女子「なにそれ。」

僧「海水を飲める水にする器械。あ、もちろん電気を使わないやつね。」


女子「・・・・うん。」



いくら何でもありと言えども、電源はチートすぎる。ここは一つ昔理科でならった礫・砂・泥による手作り濾過器としよう。幸い火は確保しているので煮沸すれば感染症になることもあるまい。



僧「あと食べられる野草の図鑑。」



うむ、我ながら良い答えだ。


さいとうたかをのサバイバルや自殺島なんてジャンルが意外と僧都は好きなのだが、はっきり言って自力で鳥類や中型動物を捕らえる自信はない。


となるともっぱら採集が食生活のメインとなる。しかし動物は火を通せばほとんど食べられるものばかりだが、植物には毒を含んだものが多々ある。薬のないこの無人島において仮令微量の毒物でも命に関わることは考えるまでもない。


そこで図鑑だ。無人島には『持っていく食べ物』はいらない。『調達するノウハウ』こそが必要なのだ。


どうだ僧都のエクセレントな答え!!







女子「・・・・・・僧都の答えつまんない。」




がーん




他の男子にもアンケートしていたのでこっそり聞いてみた。


A「(誰か知らない)サッカー選手のサイン!」


B「愛車。もちろん乗り回す。」


C「タバコ」


D「酒」

E「DS」


F「彼女の写真」


G「いやwwそれを言うなら彼女そのものwwwwあとゴムwwwww」




キャッキャウフフ大変盛り上がっていらっしゃった。





僧都がモテない理由がわかったような気がした。

ジーニアス

前にもちょっと触れたが、僧都は今ビジネス英語プログラムを受けている。


ビジネス英語つったら本当にビジネスしてて、やれフェアトレードだの雇用体制だのマネジメントだのやってるわけだ。


もちろん僧都はそんなこと生涯で一度も勉強したことないし全く興味もない。せめて僧都が学園の経済学部とかの出身ならば少しは予備知識があったのだろうが、残念ながら全く社会で役に立たないことを専攻していたのでさっぱりわからない。


ただテーマが難しいだけであって英語はそんなに難しいことはない。ボキャブラリーは難しいものの、それは辞書があれば解決するのだ。文法自体は『仮定法If』なんて高校生レベルなことをやっている。


だから僧都はこの授業を、今まで習った文法の応用編として使っている。ようは英会話なのだ。僧都は経済に対してどんな意見も持ち合わせていないので話半分にしか聞いていない。将来トレードやマネジメントなんてのも考えてはいない。


そう考えるとそれなりにおもしろい授業ではある。トピックスはともかく英語的には実用性がある。




さてそんなおもしろい授業なのだが








僧都を最後の生徒に廃プログラム化されることが決定しまして・・・・(;ω;)



ごめんね・・・・僧都が参加したばっかりにまた一つ世界に迷惑かけてしまって。



ていうかなんなの!なんで僧都の行く先々で色んなものがつぶれていくの!東原なの?死ぬの?



これは4週間プログラム。毎週生徒が参加しては卒業していくプランである。もちろん今は募集していないので毎週人数は減る一方。現在は4名。ちょっとしたゼミだ。


うち3人は僧都も含めて日本人。しかもみんな僧都と同じ31歳昭和54年生まれ。とんだ奇跡があったものだ。


女性:某有名ホームセンターのビジネストレーナー兼カウンセラー。ただいま海外研修中


男性:元某有名フランス料理レストランコック。将来自分の店を出すためマネジメントと英語を学びに来た。


僧都:うんこ




同い年でもみんなすごいんだなぁ・・・・。いまさらながら焦りを感じるわ。



そしてもう一人。メキシコから来た女の子。名前はダイアナ。


初めてこの教室に来たとき


「え?なんで女子児童が?」


と思うくらいの童顔である。(実際には19歳)


だが彼女はこのクラスの誰よりも頭の回転がいい天才少女、リアルちよちゃん、リアルレベッカ宮本なのだ。


まず英語は話せる。なんでこの学校に通っているのかわからないくらい英語は達者である。


当たり前だがスペイン語(母国語)を話せる。


ついでにフランス語を話せる。


そして19歳にして経済知識豊富。いろんな専門用語を知っている。


授業ある一企業を取り上げて、そこの何がすごいのかプレゼンをするのだが、彼女のは完璧。実際教師のより優れたプレゼンを行う。


英語論文コンクールで二位。


C言語のプログラミング能力あり。メキシコの学校では必須らしい


歌唱力はプロ並。(なぜか自分の歌をいつも収録している)


アートが得意。現代アートのようなものを描く。


メキシコのある富豪の娘。


コミュ力めちゃくちゃ高い。世界中に友達がいる。


日本人張りの気遣い・心遣い。


そしてめちゃくちゃ美少女なのだ。



なんなのこの完璧超人。僧都以外のメンバーも日本ではそれなりに完璧超人なのだろうが、本物の神童には叶わない。



なにか欠点はないのかというと実はある。













どうしようもなくエロ子ちゃんなのだ。






月一くらいで彼氏が代わっている。ラテンの血が騒ぐのかすぐ好きになってしまうらしい。


先生がたまにアメリカンジョークでシモネタを言ったりすると10分くらい笑っている。15分後思い出し笑いを始める。


授業中なんかノートにえっちな絵を描いて、コレコレ!と大人をからかう。





ある日。



ミーティング授業中にハエが入ってきた。


こっちのハエは比較的大きいのでぶんぶんうるさい。


先生が追い出そうと窓を開けて手で追い回したのだが一向に出て行かない。


というかむしろもう一匹増えた。



ハエ同士がドラゴンボールの戦闘の様に空中でバチコンバチコンぶつかり合っている。


先生「うるさいなぁ。」


僧都「先生が窓開けるからですよ。閉めたほうがいいんじゃないですか。また増えますよ。」


ゼミ友・女「ケンカしてますね・・・。」


ゼミ友・男「ミーティングじゃないですかwwwwハエもなんか話し合いたいことがあったんですよwwwww」






ダイアナ「わたしは違うことしてると思うの。」




皆「Σ(´Д`;)」



ダイアナ「(`・ω・´)ニヤリ ←なぜかドヤ顔」





そこに気づくとは・・・・やはり天才か・・・・・。




ただしいにほん その2

『本当なんですって!』


と、いくら先生に説明してもわかってくれない。


ポーラ(25歳・貧乳)「そんなことないよ。日本人は明るくて社交的で礼儀正しい民族だよ。」



どうにも、日本人に対して良い印象しか持ち合わせていないカナダ人が多くて困る。




「例えばですね。この街にはモヒカン鋲革ジャンのパンクの人が歩いているわけじゃないですか。こういう人をみて先生はどう思いますか?」


「Oh!この人はパンクが好き!」


「日本では十中八九変質者扱いです。警察から質問されて親は近所にひたすら謝ります。」


「何で?」


「日本人は外面が第一なんです。少しでも挙動不審だったりおかしな格好したりした場合、警察に連れて行かれても文句は言えないんです。」


「うそだ~。日本人だって変な格好の人の若い子たくさんいるって聞いたよ~。」


「いません。だいたい若い子は多くの場合学校の制服を着ているはずです。あ、学校の制服っていうシステムがこっちにないから変な格好って思ったんじゃないですか?」


「違う違う。制服は知ってる。ちゃんと証拠の写真だってもってるよ。」



見せてもらう。



あ~、なるほど。



ナルトのコスプレをしている女


ブリーチのコスプレをしてる女


プラグスーツの(ry


栃木の魅力は?「ないんだなぁ~それがw」のあんちゃん


「乗るしかない、このビッグウェーブに!」の人


ケツの2/3を露出しているローライズの女


ガングロ女子の写真(いつのだ?)



「ほらぁ~。」(←得意顔)



「すみません、これ全て特殊な例です。」



誰が送ったのか知らないが、ジョークのつもりだったのだろう。それを丸ごと信じてしまったのだ。



「このアニメーションのキャラクターみたいな人たちは日常的にコレを着て生活しているわけではありません。」


「え~そうなの?」


「なんといいますか、とあるフェスティバル(?)がありまして、その際にこういう趣味の人たちが特殊な服を着て楽しむ会なのです。」


「ハロウィンね!」


「違います。月に何回もある、そういう会なのです。この人たちも仕事の日は普通の格好をします。」


「え、でもこの写真(ガングロ)はいっぱいいるって聞いたよ。」


「これは今はあまりいませんが、当時はたくさんいました。このたくさんいるというのが重要なポイントで、一人がポリシーをもってやっているわけではありません。皆やってるからやっただけです。パンクとは違います。」


「みんな同じ格好したらつまらないじゃない。」


「日本人は楽しいんです。仲間と一緒というだけで安心するんです。逆に一人だけ特殊な格好しているとかなりの確率でいじめにあいます。」


「えええ!何で?」


「やはり文化の違いなんだと思います。日本には『出る杭は打たれる』ということわざがあります。突出した人は何かと風当たりが強く、最終的にはハンマーで打たれて平坦にされることが多いのです。『個性』を認めるのが下手な民族なんだと思います。特に日本人らしからぬビッグマウスな人間は嫌われるし、ホモやレズなんていうマイノリティは生涯表立ってカミングアウトすることはできません。」


「でも生理的なものは止められないじゃない。」


「止めるんです。とにかく外面だけでも合わせていかないと日本で生きるのは非常に厳しいです。」


「息詰まるね。」


「本当に外面が命なんです。内面の真実はさほど問題じゃありません。例えば日本は今痴漢が社会問題化しています。」


「知ってる。電車で体触るんでしょ。」


「そうです。しかし問題はそっちじゃなくて、女性のほうです。例えば誰か男性が、マナーの悪いに女性に注意をしたとします。すると女性は気に入らないわけです。そして『この人痴漢でーす!!』と騒ぎます。」


「気に入らないから嘘つくのね。」


「はい。でもそれは嘘じゃなくなるんです。警察は女性の言葉だけを信じて男性の証言は一切無視します。そして裁判になり、絶対負けて、絶対賠償金を払わされます。信じないのは警察だけじゃなくて社会も同じで、会社は首になり、再就職も難しいです。」


「ちょっと待って待って!嘘なんでしょ?」


「嘘ですが、嘘じゃなくなるんです。一度悪くなった外面は元には戻りません。彼は社会的に死にます。」


「SUCKS・・・・。日本人って昔からこうなの?それとも不景気になってから?」


「わかりませんが、外面をあわせるのは昔からあったようです。そしてはみ出しモノには徹底的に攻撃を加えるのです。昔から村の掟を守らなかったものに・・・・」





あ、またやってしまった。


『村八分』といいたかったのだがなんと説明すればいい。大した英語力もないのに何でもかんでも説明しようとするからこうなる。




「えっと・・・・昔からですね



















びれっじ80%という厳しい掟がありまして・・・・」









口に出してから


ジャンプのお色気マンガか!!


と脳内でツッこみたくなった。

はつおん!

思うに舌という器官がよくない。


なんで舌があるのかといえばそれは味わうためだ。


食欲という根源欲求に対して、舌は厳然たる門番だ。


体の表面部に異変があれば手や足などで払えばいい。だが体の内部に関しては文字通り手が届かない。一度内部に入ってしまったものに対しては我々は無力だ。それが毒なのか、腐乱したものなのか。体の中に入ってしまえば取り返しがつかない。


そこで体は体内の門に関所を設けた。この門番は『怪しいもの』を鋭敏に見つけ出し不快情報を脳へ送信、体内への侵入を阻止する。逆に体に必要と思われる糖などは脳に快感情報として送信、通過を奨励する。それが舌の本来の役割。


テッポウウオという魚がいる。最近バンクーバー水族館で本物を見て感動したのだが、この魚は正面から見て舌をUの字にして銃口をつくり、水を発射して獲物をとる。


蛙は普段折りたたんでいる舌を伸ばして獲物をとる。


カメレオンの舌はアコーディオン状になっており伸縮自在でである。


犬の舌は発汗機能のない体の代替して温度調節を行う


これらは舌の二次的な作用といえよう。生死に関わるほどではないが生きることを快適にするために舌は進化を望んだのだ。



だが声を出すことは違う。


多少は不便だろうが、実際声がなくとも人間は生きることに困らない。


人間にはかなりの駆動が利く手足と指があるのだ。舌はコミュニケーションの手段。言わば社会性そのもの。人間にとっての舌は『合理的に生きる』という目的の三次的なものだ。


なのにだ。




舌はあまりに動きすぎるとは思わないか?




あんな骨もない肉塊が足の薬指なんかよりはるかに可動する。


なぜだ。一体どういう需要があって舌はあんな進化をしたのだ。




例えばだ。我々の祖先たる動物の舌が筋力学的に上下にしか動かなかったとしよう。まぁそれでも人類は進化をする。容易に言葉を獲得するところまで進化するだろう。


だが舌は上下にしか動かない。そうなると発音に限界がある。


したがって世界は同じ発音になる。


もちろん国や文化が違うわけだからボキャブラリーは変わる。だが発音が同じならば瑣末な聞き間違いはなくなり、よりスムーズなコミュニケーションが可能になるだろう。


僧都は今これに悩まされている。


いや世界中が悩まされている。



ライト。



字で書くと非常に簡単だ。僧都はこれを日本の小学校で


ら行の『ら』、あ行の『い』、た行の『と』


と習った。それ以上でもそれ以下でもない。日本は『ら』は『らりるれろ』以外で発音しないのだ。だから『舌』は『ら』をそう学習した。



だが実際には別の『ら』が世界には存在していた。


right


light


その国では二つの『らりるれろ』が存在する。その国の人々はそれを使い分け、そしてそれを聞き分ける。


だが日本人にとって『ら』は『ら』以外の何物でもない。英語の『ら』の違いなど日本では誤差の範囲内だ。よく聞いたらちょっとへんな『ら』だね。くらいにしか思えないのだ。会話の最中から読み取るのは至難。



同様ににしてサウジアラビアの人々には『ば』と『ぱ』の区別が付かないらしい。


唇を内巻きにしてから反動で一気に開く発音は全て『ば』。『ぱ』は誤差の範囲内らしい。おどるポンポコリンもおどるぼんぼこりんだ。なんか重い。



いや、しかしこうして舌が自在に動く以上、発音が少なければいいのにと主張してもしょうがない。


ただ僧都が許せないのは




なぜそれを教えなかったか、である。





僧都の小学生時代ったって、もう四半世紀も前だがそのころに教室で言語を習ったはずだ。あいうえお50音は、まぁ実際にはその前から知っていただろうが、義務教育で正式に習う。


大昔といえども僧都の中学生時代に英語はすでに義務教育であった。すなわちそこで初めて英語を習う。そしてそこで初めて『らりるれろ』には影の発音があることを知らされる。


中学生といえば13歳だ。もうとっくに日本語が完成している。なぜそのタイミングで新たな発音を教えるんだ。あまりに遅すぎる。


小学生の頃に習っておけばこんなに苦労しないで済んだ。


小学校から英語文法を習えとは言わない。だが発音だけは習わせておくに越したことはない。これだけ日本には外来語があふれているのだ。きょうび小学生だってある程度小難しい外来語を使う。だからその外来語を正しい発音で教えるべきだったのだ。



将来確実に習うのに、小学生時は『ら』は一種類ですよ~とかいって騙して、『へっへ~ホントは二種類でした~がんばってね~』とか言われるのは文部科学省にバカにされているようで腹が立つ。


ウォーターは英語だと習った自分がバカみたいだ。そんな英語は存在しない。日本語で表すなら『ワタ』のほうが原語に近い。


なにが


ほわっと あー ゆー どぅーいんぐ ?



だ。なぜ


わらゆどぅいん?


と教えなかった。和製発音英語のせいでこっちは二度手間だ。





ああ、ホントに舌の可動がもっと狭ければこんなに苦労しないで済んだのに。


でも実際舌のここまでの可動って




フェラチオ以外に役に立ってるんだろうか。




フェラチオという言語自体はチャップリンが広めたらしいので100年ほど前までには確実にフェラチオは存在した。


だが実際にはフェラの歴史はその数100倍は長いだろう。ちょっと知能のある原人くらいならじゃれて嘗めあってるうちに「なんかへんな気持ちになってきたよぉ・・・・」とか「歯立てるな」とか「オレの顔見ながらやれ」いう発想にいたるに違いない。フェラチオ自体そんな文化的大発見というべきものでもないはずだ。


ということは舌はちんこ嘗めるためにここまで進化したということになる。



すごいな。『精子冷やすために体内にあった性器外にだそうぜ進化』以来の大変革である。



でもそれでは男の舌が可動することの説明にならない。


は!


男の舌は別なもの嘗めるために進化したのか!!



男と女の舌では進化の上で根本的な違いがあるのか!!



そう、役割が違う。


女の舌は『筒状』のものを嘗めやすく、男の舌は『複雑な形』を嘗めるのが得意。


いや、それなら男の舌はもっと長くなくてはならないはずだ。どう考えても届かない←(?)




きっとまだ進化の過程なんだよ・・・・だから下手とか言っちゃダメなんだよ・・・・。






ただしいにほん その1

授業でプレゼンをすることになった。


まぁそんな大したものではない。所詮コミュニケーションレベル2の授業。所有している『文化にちなんだ何か』を持ってきて、それに纏わるエピソードを5分語る、とそういう趣向である。


毎日三人づつ行い、僧都はなぜかトリとなった。


それぞれ指輪やタリスマン、母からもらった民族衣装などを持ち寄ったのだが、僧都は無神論者のうえに必要最低限のものしかカナダにもってきていないので文化の紹介ができない。


ただたまたまその時期、京極夏彦シリーズに嵌り妖怪熱に火がついていたので、日本の妖怪についてプレゼンしてみることにした。というわけで持ってきたのははなぜか図書館にあった『妖怪百鬼夜行絵巻』。


ベストセラーの『日本人の知らない日本語』をたまたま出国前に読んでおり、外人勢が日本製怖い話に免疫がないということも知っていたので、ちょっとした余興のつもりであった。



「・・・・・・というわけで妖怪は畏怖の対象であり、また子供たちへの教訓でもあったわけです。以上で終わりますが何か質問は?」



クラス8人全てから手が上がった。おお大反響。


が、質問内容はどれも似たり寄ったりであった。



「日本人は恥ずかしがりで保守的と聞いていましたが、なんでこんな恐ろしい話を思いつくんですか?」


僧「恥ずかしがりで大人しいのは本当ですが、それ以上に日本人は好奇心が強いのです。それは恐怖の部分でも暴力の部分でもセクシャルな部分でもそうです。」


「日本のテレビ番組がとてもセクシャルなのは知っています。」


僧「あまり知られていないかもしれないけど、日本人の作る作品はバイオレンスなものも多いです。アニメーションやゲームで顕著です。」


「それは全て好奇心によるものだというのですか?」


僧「そうです。強い好奇心と歯止めの利かない欲望が日本人の特色です。」



先生「そうですね。『リング』とか日本の映画は怖いものばかりです。たまには平和な日本の映画もみたいですね。」


え?




僧「え、ちゃんと平和な映画もありますよ。」


先生「たとえば?」


僧「たとえば・・・」




あるにはあるが・・・・・カナダに輸入されているかと言えばそれは別問題だ。



そういえば我々も『香港映画』と言えばカンフーものしか思いつかない。実際には香港だってカンフー無しの恋愛映画だってやってるはずなのに。


インドの映画といえばやはり広間でキャラ全員が踊っているイメージしかない。


コレと同様にカナダ人からしてみれば『日本映画』=『恐怖映画』なのだろう。何しろ邦画で海外に好評だったジャンルがそれぐらしかないのだ。アクションダメだし。



これは由々しき問題だ。いや映画に限らず。





『おまえ日本人なのにおとなしいな。』


最近これをよく言われる。


待て待て。日本人は元来大人しいだろ。



いや違うのだ。ここでは違うのだ。


僧都以外の日本人、とくに女性はコミュ力が高い。


もともとキュートでセクシーと言われている日本人女子だ。ほっといても各国の男の子が話しかけてくる。しかもこちらはスイーツ脳。すぐにパーティーに出かけて、ナイトバーに出かけて、外人彼氏をゲットして、英語も上達する。



だから『平均的な日本人はコミュ力が高い』。


奴らはそう思っている。



だがそれは所謂思考トラップである。


考えてもらいたい。



平 均 的 な 日 本 人 が 海 外 に 来 て 勉 強 し よ う と い う 思 考 に 至 る か



単身日本を離れて海外の生活をしようという考え方そのものがすでに平均的日本人を逸脱している。


ここにいる日本人は平均的日本人ではないのだ。


だが、ここの外人たちはそれをしらない。だから日本人サンプルを『ココに来ている日本人』から抽出する。その結果コミュ力の高い日本人はスタンダードで、根暗な僧都は異質なのだ。


恐らく奴らは日本人女はスイーツばかりだと思っていることだろう。


だがこの日本には喪女も鬼女も腐女子もいるのだ。


これはまずい。日本が勘違いされてしまう。



ここは僧都が一肌脱ぐしかあるまい。




チュータークラス

僧「カーティス、日本人は好きか。」


カーティス(22)「うん、日本人はかわいい。」


僧「だがオマエがいつも遊んでいる日本人は実は日本人じゃない。」


カ「ナンダッテー!Σ(´・Д・`;)」

僧「あれは黒髪黒目平べったい顔の西洋人だ。」


カ「日本人だよぉ・・・。」


僧「よく考えみろ。オマエ以前日本人の女性にどんなイメージを抱いていた?シャイで大人しくて強く出たりしない、そうじゃなかったか?」


カ「うん、そう聞いてきた」


僧「だがオマエの知っている日本人は、アクティブでアグレッシブでどこでもキスとハグを求める女じゃないか?なんか違うと思わなかったか?」


カ「うん・・・。」


僧「あいつらは平均的な日本人じゃないんだ。むしろあれはカナダ人だ。オマエ日本人大好きを公言してるけどそれは間違い、オマエは日本人が好きなんじゃない。平べったい顔のカナダ人が好きなだけだ。」


カ「えええ!!」


僧「ホントの日本人というものはそんなんじゃないんだ。もしそういうイメージを抱いているなら日本に来たとき悲しい思いをするぞ。」


カ「悲しいの!?」


僧「カナダではオマエ日本人女見かけたら余裕で話しかけてるだろ。だがな、日本でそれやったら十中八九逃げるぞ。」


カ「逃げる!?何で!?」


僧「だから日本人はシャイで大人しいんだ。外人なんかが話しかけたらそりゃ逃げるよ。日本人だもの。」


カ「そんな・・・。外人と話できてうれしいと思わないの?」


僧「思わないね。みんな恥かきたくないんだよ。英語全然できないってバレたくないんだよ。」


カ「もし日本に行って何か困ったことあっても誰も助けてくれないの?」


僧「その可能性もある。」


カ「時間聞いたりしてもダメ?」


僧「ダメだな。逃げる。」


カ「ワルクナイハクジンダヨーって言っても逃げる?」


僧「逃げる。余計逃げる。一目散に逃げる。」


カ「・・・・何か日本人てかわいいね(*´ω`*)。」



うむ、これでよし。


趣味がない男の話

スポーツの話題 = 共通の話題という風潮が気に入らない。


学校に行くとクラスメイトが緑色の服を着てきた。



「メキーコ!!(現地ではそう発音するらしい)」


そこに韓国人軍団。


「テーハミング!!(パンっパパンパン)」



僧「・・・・。」


韓「よう僧都!昨日のカメルーン戦すごかったな!!」



僧「????」


韓「WCだよ!ニッポンやったじゃねえか!ニッポン!(パパパン)ニッポン!(パパパン)」


僧「あ、ごめん。昨日サッカー見てないんだ。」


韓「FU~、なんだよ。おまえ日本人だろ?」




うっせーハゲ!!




なにその見ていて当然的な口調。


興味がねーったらねえんだよ!!オレはこの世のあらゆるスポーツを嫌う男なんだよ!!



オレはそんなことより暴走する黄巾族とダラーズの抗争のほうが気になるんだよ!




とはいっても表だって言えない。


一体なんだというのだ。趣味を愛する気持ちは誰もが平等であるはずなのに、WCとデュラララには上下関係があり、僧都はカナダでひっそりと応援を余儀なくされる。


なぜ僧都はこう陰日向に咲く人生なのだ!


なぜ僧都の趣味はグローバルスタンダードにならないのだ!!



なぜけいおんが放送された次の日はクラスのみんなが


「うんたん♪うんたん♪」


と現れて


「髪を下ろした律は俺の嫁」


とか


「最近亀出番多すぎ!!」


とか


「なんなの最近の京アニのむぎプッシュぶりは!」


とか


「最終回で唯を賭けて憂とあずにゃんが決闘するらしいぞ!!」


とかの話題で盛り上がってくれないのだ。



なぜタクシーに乗ったときに


「巨人は今年優勝できますかね~。」


とは聞くのに


「クラピカは結局男だったんですかね?」


とか


「ネフェルピトーは女だったんですかね?」


とか


「ゴンさんwwwww」


とかの話題にならないだろう。なぜ僧都は金を払ってタクシー運転手に話を合わせなければならないんだろう。


全くもっと納得がいかない。




チュータークラスにて。


「・・・・というわけでクイックトーキングを学びたいんですよ。」


「OK。ではどういうトピックで話しますか?」


「え。」


「趣味はなんですか。」



趣味はアニメと下ネタだがどちらをしても相手は困るだろうな。いつも無理やり相手の趣味話にあわせてるのでそれぐらいのことはわかる。


結局、読書です。とか当たり障りのない答えを言ってお茶を濁している。


しかしクイックトーキングを望んでいる以上、会話の主導権はこちらになくていけない。相手の得意分野の話に高速でついていけるほどの英語力はまだない。


アニメとエロを封印された僧都は引き出しが少ない。


話・・・話・・・・。


昔話してもしょうがねーしなぁ。そもそもそんなに話知らないし。


僧都がよく知ってる話・・・・僧都の体験談・・・。


そうだ、ブログに載せた話はどうだろう。一度文字起こししているから構成は理解しているし。


というわけで僧都の(下ネタのない)ブログネタ、『雪女遭遇事件』と『空港侵入事件』を話してみることにした。



話してみると自分に単語力が足りないことを思い知らされる。ああ、この表現なんていうんだっけなぁ・・・・調べなきゃ・・・と普段使わない言葉に目を向けることができる。これはいい。


空港侵入事件はカナダ人にかなり好評だった。


『タケシ・キタノの映画みたいなオチだなwwwww』



おお!ウケてる!僧都の話が海外でウケてる!!(感動)


まぁ最初はそれでそこそこ楽しかったのだが、一日三時間もチューターを受けているとダレてくる。同じ話ばかりするのが(こっちが)つまらなくなるのだ。というわけで二日で廃案。


日本の奇習とかを話してみてはどうか。初物は西を向いて大笑いしながら食べる、とか。親日派なら喜ぶかも。


これまた大好評。


だが、なぜなんだ?と理由を聞かれると困る。僧都だって民俗学者ではないので正式な理由は知らない。そもそも今の若い世代が知らないので、カナダ人たちが日本に行っても役に立たない。廃案。



さてどうしたものか。何について話をすればいいだろう。



「読書が好きなようだけど、僧都のオススメの日本の物語を教えて。」


「え。」


オススメったって東野圭吾の小説のあらすじを英語で説明するのは到底無理だし、ラノベにしたってシリーズが長すぎる。アクセラレータが、イマジンブレーカーが、などと説明してもしょうがない。かといって日常モノを説明してもおもしろさが伝わるわけもない。


ん?


そうだ。僧都のオススメあるじゃないか。



「このお話は大人のためのフェアリーテイルです。



主人公の名前はキノ。凄腕のガンマスターです。


相棒はエルメス。彼は話すバイクです。二人は色んなところを旅しながら世界を見ていきます。」



ショートストーリーで内容がおもしろい。そして話のストックが100以上。これで毎日困らない。われながら良い考えだ。



ためしに「人の痛みがわかる国」を僧都なりに翻訳して話してみた。


予想外のことが起きた。






好評だったのだ。ありえないほどに。





「なんだその話は!ものすごいおもしろいじゃないか!!風刺も利いている。それは日本じゃ有名な話なのか?」


「まぁ一部の人に有名というか・・・・。本もいっぱい売れているらしいし。」


「他にもあるのか!どこで売っているんだ!!」


「え。カナダじゃきっと無理だよ。」


「そうなのか・・・他にも話があるんだろ!聞かせてくれ!!」


「えと、また明日ね。準備してくるから。」


「絶対だぞ!!」



こうして僧都は毎日『キノの旅』を翻訳している。人のふんどしもいいとこだが、これがまた楽しい。


翻訳は英作であり、直訳では意味をなさないので自分なりの解釈が必要だ。もとある文章からさらに英語表現で創作する。二次創作というやつだ。


それを正しいイントネーションで発音しなければ伝わらない。発音の勉強にもなる。



翻訳がこんなに楽しい仕事だったなんて知らなかった。


人気があるのは「多数決の国」と「彼女の旅」。この話にげらげら笑ったり「OH・・・」という反応をするカナダ人をみるのは楽しい。



いまさらながら適職を見つけてしまった。もう手遅れだが。