消し去りたいのは未来かもしれません。そんな一冊。 | 【大阪 八尾市】ミニマリストは目指さない!捨てるのが大好きな専門家 ステリストきーやんのブログ

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大阪府八尾市在住。捨てるの大好きステリストのきーやんです
ポメラニアン4匹と猫も1匹。高齢の母との毎日
片付けはまず物と向き合い物を減らすことから始まる
物にあふれた空間をなんとかしたい人のお手伝いをしています

こんばんは

 

サンドウィッチのたまごは

ゆでたまごとマヨネーズのコンビが好きな

き~やんです

 

未来さえも洗い流してしまいたい

 

毎日楽しく面白くがモットーの私ですが

たまに、落ち込んだりする時もあるのです(ほんとです)

そんな時本棚に並んでいるこの本に手が伸びます

照柿  高村薫

少し重い内容の小説なのですが

主人公の合田雄一郎がスニーカーを洗う場面が好きなんです

白いスニーカーを洗う

私には過去や現在、未来までも洗い流してしまいたいのでは?

そう思ってしまうのです

言いたくないことや秘密にしておきたいこと

思い出したくないことや想像したくもないこと

そんな全てを

黙々と洗い流しているような

消し去りたいような

 

ただ白いスニーカーを洗う。それだけではなく

その背景に隠れている

弱さやもろさ、泥臭さやねたみ

いやな自分を必死に忘れようとしているような

 

器用に生きられないのが人間だし

そこがまた魅力でもあるのかもしれませんね

 

ボリュームのある小説ですが

私の大切な1冊です

 

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