5日目は、初めての東松島VCへ。


5日目当日のblogにも書いたけど、東松島VCは石巻VCよりも近く、

受付の開始時間も遅いので、朝はゆっくりめ。


この日午前の作業は、

VCより徒歩圏内にあるお宅での箪笥の裏を拭くという作業。

男性陣が箪笥を持ち上げ、向きを変えたところで、

女性陣が床や箪笥の裏の泥を拭く。


さほど時間がかかる作業ではなく、

1時間ほどで終了しました。

こちらのお宅に向かう途中、何人かの近所の方に、

「人余っていませんか?」「こちらにも手を貸して下さい!」と

声をかけられました。

さらに、VCへ戻る道中にも何人かの方に声をかけられました。

私たち都民ボランティアは、VCにて登録をし、その日の朝、

仕事を割り当てられます。ニーズに合わせ派遣されるので、

勝手に動くことが出来ず、通りすがりにお手伝いするということが出来ません。





融通が効かず、正直すごくヤキモキしました。

目の前で自分たちを必要だとしてくれている人がいるのに!って。


でも、それは私だけじゃなくて、一緒にいたメンバー全員が思ったこと。

そうしたくても出来ないという気持ちを押し殺し、団長は



「VCに依頼を出して下さい!少し時間はかかるかもしれませんが、

必ずお手伝いに参ります!」と言っていました。



そして、メンバー全員が後ろ髪を引かれる思いでその場を離れました。


まだまだ課題はたくさんある。

ボランティアはボランティアセンターにて

依頼が必要だということがまだまだ認知されていない。







それではダメ。





ボランティアという存在だけが認知されていては意味がない。





そのしくみをみんなが知っていないと、

私たちは手を貸してほしい人の前をスルーしなければ

いけなくなっちゃう。






ボランティアからは戻っていますが、まだblogは終わりません。

なぜなら、ボランティア中全く書けていなかったので!


ボランティア4日目。



この日も石巻のボランティアセンター経由。

ボランティアセンターからはさほど離れていない地域でした。


ここも被害は甚大でした。


船が当たり前のように一般道に転がっています。

その横では、行き先はどこにもない線路が曲がりくねっています。


車がガードレールの上に乗っています。

その横を小学生が歩いています。


自衛隊の車がたくさん通り過ぎて行きます。

神戸県警の警察官が車の誘導をしています。




目に見える全て、本当に全て!!非日常でした。

そんな風景を見ながら、私達は依頼主の元へ向かいます。




依頼主さんは、75歳のおばあちゃんでした。

実際にお会いしたら、とても75歳とは思えないほどの

若々しいおばあちゃんでした。


とてもお話が好きな方で、作業員の誰かを捕まえては、

たくさんお話をしていました。

もちろん私も捕まりました(笑)



パチンコとタバコと洋服が大好きなんだそうです!

「ヤンキーですね!」と言ったら笑っていました(笑)


ヤンキーおばあちゃんのおうちは、まだ手付かずの状態で、

大きい箪笥が部屋の真ん中に倒れていたり、

引き出しも真っ黒になって突っ伏していたり、

昔のレコードやCD、洋服や雑誌、オーディオ、

食器やらガラスの置物などたくさん泥まみれになって

そこらじゅうに散乱していました。


畳も何重にも重なって、部屋は見るも無残でした。


部屋を占領している泥は、異様なぐらい真っ黒で、

それまでに普通にあったあらゆる日常を、

埋め尽くしてしまったかのように見えました。


そして、見た目よりもずっと固くて、

思い通りに作業ははかどらず、

汗ばかりかいて、体力ばかり消耗していました。


ドロに埋まっている写真などは、どんなに汚れていても、

依頼主さんに必ずお渡しします。



おばあちゃんは、それらの写真を見ながら、

「こんなの、もう投げで(捨てて)。」と言います。



それは、私たちに向けてというよりは独り言のようでした。

だって、投げでって言いながら、

愛おしそうに写真に見入ってるんだもん。


もちろん、私たちに写真を捨てる事はできません。

もう少し時間が経てば、捨てなくてよかったって思えるかもしれない。


作業が進んで、一番大きな箪笥が正常な位置に戻ったので、

観音開きになっている扉を開けたら、

何故か、その中の洋服は全く汚れてないの!!

2~3枚少し濡れてしまっていたけど、ほっとんど無事!!


しかも、嘘のような本当の話、その箪笥には

高い服しかしまってなかったようで、

ヤンキーおばあちゃんはスッゴク喜んでいました。


おそらく、この箪笥だけはうまく浮かび上がって、

浸水を免れたんだと思うけど、

おばあちゃん喜んでくれてて、本当によかった。


おばあちゃんは、津波が来たときの話を聞かせてくれました。


おばあちゃんは、お友達と一緒にいたようで、

津波が来るとわかってすぐに、2階に逃げたようです。

その後3日程、2階の部屋で助けを待っていたそう。



濁流の音、物がすごい勢いで流れてぶつかっていく音、

部屋の中が部屋でなくなっていく光景・・・

おばあちゃんとお友達は、2階から見ていたようで、

その恐怖はないよ!!と言っていました。



作業終了時間になり、おばあちゃんとお別れする際、

おばあちゃんは今までしていたサングラスをとって涙をふいていました。



でも片手にはタバコ(笑)


おばあちゃん、ありがとう!
お体には気をつけてお元気で!!


と、みんなで元気に挨拶をして、

ヤンキーおばあちゃんのうちをあとにしました。


帰宅しました。


いろいろと思ったり、考えたりした一週間。

あっという間でもあったし、とても長い間いたような感覚でもありました。


たくさんの人との出会いがあったり、被災された方から直接聞けた言葉もあったり、自分の目でその光景を見たり…たくさんの事を思い、考え、各地域の現状を肌で感じてきました。






うん。




今すぐに全てを言葉にするのは難しいけど、そのうちゆっくり伝えて行きたいです。



明日から久々の仕事なので、今日は早く寝ます!!


おやすみなさい。


3日目は、昨日です。

昨日は石巻ボランティアセンターより、1時間以上車を走らせたところにある漁港に行きました。

被害が非常に大きく、体が一瞬震えました。


漁港に着いたら、漁師さんがたくさんいて、たくさんの人が話かけに来てくれました。

なまりが強く、若干聞き取りずらかったんですが、みんなとにかく元気!!!

周りはというと、形が残っているのは数軒で、ほとんど瓦礫と姿を変えていました。

お茶碗や、時計、ぬいぐるみ、クッション、洋服、三輪車、靴、そして木の山…


道や土地は陥没し、まともに通れる道は一本のみ。

少し車を遠くに止めて、一輪車に工具を乗せて、現場まで歩きました。

当たり前の日常が、当たり前でなくなった景色。


作業内容は、水路に溜まった泥を掻き出す作業。ひたすら泥をかき、ネコ車に乗せて運ぶ。

強い臭いもありました。


しかし、私たちの作業している横で、掘っ建て小屋を立て、暮らしている家族がいました。


小学生らしき子供が私たちの作業を見ていて、「こんにちは」と声をかけると、恥ずかしそうに少し笑って走って掘っ建て小屋に入っていきました。




作業はすごく単純だけど、日差しも強くて、暑くて、泥も固くて、正直体が限界を感じるのは早かったです。


こんなに体力ない自分が恥ずかしい。。。


帰り、海はすごく穏やかできれいで、空も澄んでいて、その景色があまりにも異様で、切なかった。


さて、消灯時間なので寝ます。
今日の事はまた明日。



明日もがんばろう!!


今日の作業も無事終了しました。


2日目の続きです。


流されてしまった方の多くは戻らない人となってしまったようです。


作業が終わり、帰る際にひまわりの種を渡しました。この土地で起こった事は忘れられない悲惨なものだけど、元気に空を見上げる花を、是非ここに咲かせて下さいという気持ちとともに。

依頼主の息子さんは無口で、あまり笑みを見せないような方でしたが、最後はにっこり微笑んで、「ありがとう、助かりました」と言ってくれました。


余談ですが、ボランティア中のblogは、私が目にしたものをそのまま言葉にしたく、かいています。

それを見て、なにを思ったか等は、一旦省略し(多少入りますが)、目に見えたものを表現下手なりに残します。