ボランティアからは戻っていますが、まだblogは終わりません。
なぜなら、ボランティア中全く書けていなかったので!
ボランティア4日目。
この日も石巻のボランティアセンター経由。
ボランティアセンターからはさほど離れていない地域でした。
ここも被害は甚大でした。
船が当たり前のように一般道に転がっています。
その横では、行き先はどこにもない線路が曲がりくねっています。
車がガードレールの上に乗っています。
その横を小学生が歩いています。
自衛隊の車がたくさん通り過ぎて行きます。
神戸県警の警察官が車の誘導をしています。
目に見える全て、本当に全て!!非日常でした。
そんな風景を見ながら、私達は依頼主の元へ向かいます。
依頼主さんは、75歳のおばあちゃんでした。
実際にお会いしたら、とても75歳とは思えないほどの
若々しいおばあちゃんでした。
とてもお話が好きな方で、作業員の誰かを捕まえては、
たくさんお話をしていました。
もちろん私も捕まりました(笑)
パチンコとタバコと洋服が大好きなんだそうです!
「ヤンキーですね!」と言ったら笑っていました(笑)
ヤンキーおばあちゃんのおうちは、まだ手付かずの状態で、
大きい箪笥が部屋の真ん中に倒れていたり、
引き出しも真っ黒になって突っ伏していたり、
昔のレコードやCD、洋服や雑誌、オーディオ、
食器やらガラスの置物などたくさん泥まみれになって
そこらじゅうに散乱していました。
畳も何重にも重なって、部屋は見るも無残でした。
部屋を占領している泥は、異様なぐらい真っ黒で、
それまでに普通にあったあらゆる日常を、
埋め尽くしてしまったかのように見えました。
そして、見た目よりもずっと固くて、
思い通りに作業ははかどらず、
汗ばかりかいて、体力ばかり消耗していました。
ドロに埋まっている写真などは、どんなに汚れていても、
依頼主さんに必ずお渡しします。
おばあちゃんは、それらの写真を見ながら、
「こんなの、もう投げで(捨てて)。」と言います。
それは、私たちに向けてというよりは独り言のようでした。
だって、投げでって言いながら、
愛おしそうに写真に見入ってるんだもん。
もちろん、私たちに写真を捨てる事はできません。
もう少し時間が経てば、捨てなくてよかったって思えるかもしれない。
作業が進んで、一番大きな箪笥が正常な位置に戻ったので、
観音開きになっている扉を開けたら、
何故か、その中の洋服は全く汚れてないの!!
2~3枚少し濡れてしまっていたけど、ほっとんど無事!!
しかも、嘘のような本当の話、その箪笥には
高い服しかしまってなかったようで、
ヤンキーおばあちゃんはスッゴク喜んでいました。
おそらく、この箪笥だけはうまく浮かび上がって、
浸水を免れたんだと思うけど、
おばあちゃん喜んでくれてて、本当によかった。
おばあちゃんは、津波が来たときの話を聞かせてくれました。
おばあちゃんは、お友達と一緒にいたようで、
津波が来るとわかってすぐに、2階に逃げたようです。
その後3日程、2階の部屋で助けを待っていたそう。
濁流の音、物がすごい勢いで流れてぶつかっていく音、
部屋の中が部屋でなくなっていく光景・・・
おばあちゃんとお友達は、2階から見ていたようで、
その恐怖はないよ!!と言っていました。
作業終了時間になり、おばあちゃんとお別れする際、
おばあちゃんは今までしていたサングラスをとって涙をふいていました。
でも片手にはタバコ(笑)
おばあちゃん、ありがとう!
お体には気をつけてお元気で!!
と、みんなで元気に挨拶をして、
ヤンキーおばあちゃんのうちをあとにしました。