日本産科麻酔科学会より画像引用

 

<リスク・合併症など>

 

1)心臓交感神経が遮断されることにより、徐脈になることがある

 

2)交感神経が抑制されることで、血管拡張・静脈還流量の減少が生じることで、血圧が低下

 

3)誤って硬膜を穿刺すると、脊髄くも膜下腔から髄液が漏出し髄液の漏出に伴い脳圧が下降し、頭痛が生じる硬膜穿刺後頭痛

 

4)局所麻酔薬により骨盤神経・陰部神経の麻痺が起こり排尿障害

 

5)麻酔薬中毒!麻酔薬の血液中の濃度が高くなりすぎると、痙攣・不整脈・意識障害が起こる事がある

 

6)血管を傷つけた場合に通常は血は自然に止まるが、止まらなかった時などに硬膜外血腫が生じることがあり神経症状が進行する場合などには、早急にMRIで検査する緊急除圧術を実施 *血液の凝固機能・血小板に異常がある場合でもなる

 

 上矢印以前、勉強させていただく機会があった時にメモした事

 

同じような事を下記の引用した文章でも言ってます

 

頭痛は発生率!0.5%(170人~200人に1人)

 

水戸医療センターホームページより引用

 

もう一つ気になった事例

【馬尾症候群】

 脊髄は、骨と軟骨をつないだ脊柱という筒で保護されています。脊柱の長さは、胎生期は脊髄と変わりませんが、次第に脊髄より長くなります。その結果、脊髄は成人では腰椎上部より上しかなく、それより下の脊柱の中は、馬尾といわれ、神経が縦に走っているだけです。脊髄くも膜下麻酔とは、この馬尾の部分で脊柱の椎間を穿刺し、脊髄液の中に局所麻酔薬を入れるのです。ですから、通常このために脊髄が傷害されることはありません。

 しかし、 1万例に1~5例程度の発生頻度で、馬尾の損傷による神経障害を生じることがあります。症状は、腰髄下部以下の神経支配領域の知覚異常、運動障害、膀胱直腸障害などです。 京都市立病院ホームページより引用

 

 

麻酔薬を入れるか自血を入れるか生食をいれるか・・・

 

違いはあれども「血管を傷つける・穴が塞がらないなど」は共通するよね

 

繊細な手技なのは確か!技術の差とか・・・色々思う事ありです

 

考え方はそれぞれ、どう捉えるかご自身の判断で ┏○)) ぺこっ!