ショックで震える統治体の決定 ② | JWは電気羊の夢を見るか

JWは電気羊の夢を見るか

エホバの証人とハルマゲドン

 

(前回の続きです)

 

日本では

ピンク・レディー全盛期だったような時代に、

想像を絶する信じられないことが

カンボジアで起きてたなんて。

 

 

【キリング・フィールド】

という映画は、カンボジアのポルポト政権下で

決死の国外脱出を試みる

米国人ジャーナリストとカンボジア人通訳の

衝撃の実話に基づいています。

⚠️似たタイトルの

『キリングフィールド 極限戦線』とは

全然違うので要注意です。

 

政権が崩壊するまで、その実態を

外部の世界は殆ど知りませんでした。

知らないから救済も及ばず…

 

 

 

この映画、エホバの証人現役時代に見ました。

ショックで眠れないほどでした。

でも、その時は気づかなかったんです。

ポルポト政権と

エホバの証人組織には幾つか共通点があることを。

(共通と感じる部分を赤字で)

 

 

 

ポルポトが描く理想郷と

平和の実現のために、邪魔となる者を

大量虐殺し排除する…という狂気の思想。

 

もちろん背景は異なるけれど

まず、この思想からして

エホバの証人と重なるものを感じます。

(理想郷🟰楽園 / 大量虐殺🟰ハルマゲドン)

 

3年8ヶ月のポルポト政権の終焉時には

国民の1/4〜1/3といわれている、

貴重な命が大量に失われていました。

殺されて当然の人っているのでしょうか…

どんなに無念だったろう…

ポルポトは最終的に国民の半分まで、

粛清し虐殺するつもりだったそうです。

 

 

世界人口の1%にも満たない人だけ救われて

殆どが滅ぼされてしまうというハルマゲドン。

大量虐殺という方法でしか

全人類の諸問題を解決できない、というのなら…

全能なる神だなんて、私にはとても思えません。

 

ポルポトを思い出させるようなこの思想を、

カンボジアで大々的に伝えよ!と

キャンペーンですか… 統治体は。

ブロガーさんの情報で知って、ショックで震えます。

 

 

 

ポルポト政権の特徴の一つは、

(幹部以外の)高等教育を受けた人・知識層から

大量に虐殺していったことです。

メガネをかけてる・手が綺麗ってだけで

家族もろとも標的にされたそうです。

「正しい」のは

「組織」(オンカー)が決定したことであり

個人はすべてそれに従わなければならない、と

人権と自由が否定されました。

 

高等教育の否定・でも幹部だけは高学歴、

組織の決定に絶対服従…

エホバの証人と重なるものを感じます。

 

 

 

ポルポト政権の特徴、もう一つは。

次々と大人世代を虐殺したため、

“悪い”思想に染まっていない無知な子どもたちを

子ども兵士・スパイ(自分の親をも密告させる)

医者(手術までさせる)・警察や看守(大人を拷問)

などの職に就かせました。

政権崩壊した当時、国民の85%が

14歳以下という異常事態だったそうです。

その子どもたちは、組織(オンカー)への

忠誠と奉仕を強いられて来ました。

 

 

 

   ***

 

 

 

キリングフィールド(処刑場所)は

数ヶ所どころじゃなく、数え切れないほど

国中至る所にあったそうです。

カンボジアでは今も、

キリングフィールドとなった

忌まわしい建物や場所、おびただしい数のご遺骨を

保存して公開しています。

 

目を覆いたくなる悲惨で無念の負の遺産を

消し去るのではなく、悲劇を二度と

起こさないための戒めとして。

 

 

 

対照的に、エホバの証人組織は

指導者層にとって不都合なことは

無かったことにしたり、

末端信者に責任転嫁して。

 

教理も出版物も学校も讃美歌も鞭推奨も、

“無かったことにしたい” ことだらけ。

いつの間にか、しれ〜っと変更。

反省が無いので、

何十年もの間ずっと繰り返し続けています。