ラミネーターの修理 | 鉄道省半田鉄道局

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1/80鉄道模型(Jゲージ)工作記事を中心に、鉄道と身の回りの出来事を書いてゆきます。
​(平成26年11月8日Yahooで開設、令和元年6月22日こちらに移転しました)

27日は名古屋は日中雪模様でしたが、積もりませんでした。夕方には、未だ寒いもののの、氷点下の体感は一段落したような感じでした。日差しは確実に強くなってきていますし、春まではもうしばらくの辛抱です。

さて、フォトレジスト方式と言えども、ドライフィルムの密着にラミネーターは必要です。実は故障廃棄品を以前知人より譲り受けていたのですが、これを機に本気で修理にかかりました。

修理機はコクヨ KLM-P324です。仕様を調べるとA3対応、COOL、低温、高温の3段切り換え、100μm以上のフィルムにも対応し、最大0.6㎜までとなっています。F式と今回のフォトレジスト式のエッチング板作成には持ってい来いです。

故障は、内部にラミネートフィルムが詰まっているからで、外部からは取り出し不能。すでに旧型機種でもあり、新機種に買い替えるので「もういらん」とのことでした。

自己責任で分解します。モーター、ギヤを外し、上部ローラーの抑えの金属棒を抜いて浮かすまで分解し、詰まりを取り除きました。

小学5-6年の頃、学研の百科事典の別冊で「作ることは壊すことから始まる」と題して、犬が犬小屋を壊してその構造を知る、という漫画がありました。これが大きな影響を与え、模型でも調子が悪くなったら、まず分解してみよう、が身に付いたのです。再組立てする自信があっての仕業ですが、経験を積むことが大事です。国鉄だって、明治末期の輸入機(8700~8900等)を分解し、精度測定をしましたね。

ローラーの出口に、右のA4ラミネートフィルムがアコーディオン状に詰まっていました。これが諸悪の根源。真ん中の紙は、そのフィルムで邪魔されてローラー内に巻き込み、繰り返し過熱してしまったようです。左は修理前に入れてみた紙です。

除去した後、試運転。コピー紙の真ん中にt0.3真鍮板+OHPフィルムを挟んでいます。無事に通過し、復活しました。

投入口の上部には、ヒーターのスタンバイを知らせるLEDランプが。左右のLEDからアクリル棒に導光する「夕庵式」が使ってあるではありませんか。当局でもオハ32000系室内照明に採用しましたが、少し嬉しいです。

この後、逆順序で組立て、完了。まあ、0.6㎜厚対応のA4ラミネーターも、ネットで3千円台で買えるみたいですが、A3対応がタダで手に入り、2万円ほど節約できました。「壊れたものは直して使う」これぞサステナビリティーですよ。

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