C61は本来なら血沸き肉躍る蒸気機関車の製作ですが、何故か気持ちが盛り上がって来ません。いろいろ考えたところ、どうやら、ごっついボイラバンドをそのままにして作った場合、結局ろくなものにならないであろうという、心理が働いていると推測しました。またデッキや逆転機など、調べれば調べるほど工作の手数が増えてきたこともありました。そこで、下記のように方針を変えることにしました。
・鉄道模型社らしさを敢えて残そうとした「ごっついボイラバンド」は廃止。
・C612~への改造はやめて、C611として作ることにする。
後者は市販キットもなく、独自性が出せるのでモチベーションが上がる、と考えたからです。
決まれば、善は急げ。
ごっついバンドは一気に外してしまいました。バンドとして何を巻くかは金曜日に考えます。
実物のC611は、国鉄の東北鉄道学園に保存されていました。1989年7月に、釜石線のD51498を取りに出かけたついでに寄って写真を撮っています。
実物のC611は、国鉄の東北鉄道学園に保存されていました。1989年7月に、釜石線のD51498を取りに出かけたついでに寄って写真を撮っています。
場所は宮城野貨物駅の陸橋を挟んだ反対側。
DE10と一緒に保存。
当時は今の様なテロを心配するような時代ではなく、マニュアルにがんじがらめされる時代でもなく、宿直の門衛の方の現場判断で入場させてもらえました。
横に邪魔な構築物があり、引きが取れない写真しか撮れなかったのが残念です。
デッキの斜め部上端の垂直部がわかりますね。C611にすることにより、これのオリジナル部品が使えることになります。
C611はストーカー(付きまといではなく、自動給炭機)が無いのですが、よく見たら火格子揺動シリンダも見当たりません。
パーツが手に入らず困っていたので、C611を選択すれば付けんで良いことになります。
上からも撮っています。学園は休みだったのに2階のバルコニーに上がれたのですね。廊下だったかな?
砂撒き管は2本です。ドームは段差が目立ち、鉄模C61のドームもそれと同じです。
問題はテンダ。上部後方の切り欠きが無いのでどうする?
シンプルなので自作しても良いかもです。
台枠の中梁もないので、そのように作らないと。
見学当時はJR化後でしたので、JR東日本の研修センターになっていました。残念ながらC611は、構内の他の保存車、DE10、ワフ22000、ワム90000、トラ40000、そして貴重なトラ6000とともに解体されてしまい現存しません。C611はわが国ハドソン(2-C-2)の第一号機です。解体はもってのほかで、本来なら梅小路級(静態でも可)あるいは鉄博収蔵ものだったと思います。
なお、私の写真は上記が精一杯でしたが、美しい写真が次のブログにありました。この写真を見て変更を決心したようなものです。素晴らしい写真のアップに感謝いたします。
http://hinotorigusa.blog.jp/archives/1009169851.html