妻の乳癌罹患が分かった12年前、原発巣の右乳癌に加え、リンパ節転移、多発性骨転移、多発性肝転移、肺転移があり、2年半前に脳転移もありました
初めて妻の病状を主治医から聞いて、ショックではありましたが、泣いてても始まらないと思い、直ぐにいろいろ調べて、対処が必要な点、なんとかしなければいけないことを、わからないなりに理解しようとしてました。
当然、当時は「遠くない死」を意識したわけですが、わかったことは、原発巣の右乳癌、リンパ節転移、骨転移では妻の命は奪われないということです
当時、一番、憂慮したことは、「多発性肝転移」と「肺転移」。
肝臓、肺とも人間が生きていく上では、とても重要で、その機能が損なわれるとそれは「=死」を意味するのだと。肺は微量でしたので、さほど気にせず、多発となった肝臓が最大の考え所
CTでみても、肝臓全体が白い斑点だらけで、部分切除なんてできる状態ではありませんでした。そもそも、乳癌からの遠隔転移なので、切除するという話にはならず、そんな体力も残っていなかったわけですが。
とにかく、肝臓の状態が持つのか?が最大の焦点でした。
幸い、黄疸などの自覚症状はなく、まだ、なんとかなるかもの状態。逆に、自覚症状が出てくるレベルになると、「やばい」状態に。
とにかく、これ以上の拡大を防ぐことが先決ということで、「ハーセプチン&パクリタキセル」を考えられる最短で投与開始
これがよく効いてくれて、肝臓転移の状態は1年ぐらいで劇的に改善、今では、完全に消滅しています
当時、肝転移の改善が見られなかったら、12年目投入~はなかったと思います。
妻本人にとっては、骨転移による激痛がQOLを著しく下げていて最大の悩みでしたが、実際の一番の危機は「肝転移」による様々な機能不全に陥ることでした
まっさきにというか、一番に治療の効果が肝臓に出てくれて、本当に良かったぁと、今は振り返ることができています
うずらは熟睡、もずくはカメラを向けるとすぐに気づきます