こんにちは!皆さん。
今日は「同じ土壌でも、同じ味にはならない」という話です。
20代前半の頃、僕はフランス・ブルゴーニュのワインに夢中でした。同じピノ・ノワールを使い、同じ村、同じ畑で造られていても、斜面の上と下、日差しや風、水はけの違いだけで、香りも酸味も余韻も変わります。
こうした狭い範囲の気候の違いを「ミクロクリマ」と呼びます。ほんの数メートル場所が変わるだけで、出来上がる味が変わってしまうのです。当時の僕は、その不思議さに完全に心を奪われました。
同じ条件に見えても、実際にはまったく同じではありません。
これは、人にもよく似ています。
同じ会社で、同じ研修を受け、同じマニュアルで働いていても、全員が同じ結果を出すとは限りません。隣にいる先輩、上司の言葉、これまでの経験、得意な時間帯まで違うからです。
忙しい営業中に力を発揮する人もいれば、落ち着いた時間に丁寧な仕事ができる人もいます。どちらが優秀かではなく、力を出しやすい環境が違うだけです。
だから、うまくいかない時に、すぐ自分の能力や根性を責めなくてもよいと思います。仕事をする時間を変える。相談する相手を変える。席や役割を少し変える。それだけで、光の当たり方が変わることがあります。
人を育てる側も、「同じように教えたのだから、同じようにできるはず」と決めつけないほうがよいでしょう。同じゴールを目指していても、そこへ向かう道まで全員同じである必要はありません。
ワインの個性は、優劣だけでは語れません。力強いワインも、繊細なワインも、飲む場面によって魅力が変わります。人も同じです。
遠くから見れば、みんな同じに見えます。しかし、近づいてみると、受けている風も光も違います。
同じ土壌でも、同じ味にはなりません。
だからこそ、ワインは面白いです。そして人間も、きっと同じくらい面白いのだと思います。
今日の気づきの“裏側”は、Noteのほうで書いてみました。
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