日々働いていると、つい人にラベルを貼ってしまうことがあります。

「あの人はやる気がない」
「あの人は空気が読めない」
「若い人はすぐ辞める」
「ベテランは頭が固い」

こういう言葉、職場ではわりと聞きます。

もちろん、人は複雑なものを整理したくなる生き物です。
名前をつけると、分かった気になります。
冷蔵庫の謎のタッパーに「昨日の煮物」と書けば安心するのと同じです。

でも、人間はタッパーではありません。
たまに中身が分かりにくい人はいますが、それでもタッパーではありません。

僕が怖いと思うのは、具体的な行動や背景を見ないまま、雰囲気だけでラベルを貼ってしまうことです。

たとえば、仕事が遅い人がいたとします。
すぐに「能力が低い」と決めつける人もいます。

でも、本当にそうでしょうか。

まだ全体像が見えていないだけかもしれません。
失敗しないように慎重になっているだけかもしれません。
誰にも聞けない空気の中で、一人で抱え込んでいるだけかもしれません。

もちろん改善が必要な場合もあります。
そこはきれいごとではありません。

ただ、一つの行動だけを見て、その人全体を決めつけるのは少し早いと思うのです。

大切なのは、決めつけではなく仮説として見ることです。

「あの人は報連相が少ない」なら、
「責任感がない」と決める前に、
「報告のタイミングが分からないのかもしれない」
「何を報告すればいいか教わっていないのかもしれない」
と考えてみる。

そうすると、次の一手が変わります。

人格ではなく、行動を見る。
決めつけではなく、観察する。
ラベルを貼る前に、もう少しだけ見る。

それだけで、人間関係はずいぶん変わると思います。

人は一言では説明できません。
明るい人にも静かな時間があります。
仕事ができる人にも苦手な作業があります。
優しい人にも余裕がない日があります。

だからこそ、意味不明なラベルで人を小さくするより、少しだけ余白を持って見たいものです。

ラベルを貼るなら、せめてきれいに剥がせるタイプにしておきたいですね。
強力接着タイプは、人間関係でも家具でも、あとでけっこう困ります。

 

今日の気づきの“裏側”は、Noteのほうで書いてみました。
よかったらのぞいてみてください

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