東福寺で、一番雄大な庭がこちら。
これは、外側から見た写真となります。
下には堀があり、東福寺が、かつて城塞に近い構造だったのが見て取れます。
明智光秀が曰く、「城を作るには、神社跡か寺院跡が良い。」
つまり、かつての神社や寺院とは、権力の集まる場所であり、それは即ち軍事拠点だった事を意味します。
その平面ではない場所を、実に見事に庭園風にリフォームしていますね。
植わっているのは、モミジです。
モミジを綺麗に散らして植えているだけなのですが、それでこれだけ見事になります。
コツはどこにあるかと言いますと、つまりモミジに徹底しているところにあります。
下手に中木を植えたりすると、五月蠅くてしょうがないのです。
しかも、ほとんどがヤマモミジですね。
これが、シンプルイズベスト。
これをアレコレ色んなモミジを植えてしまうと、西洋のガーデニング調になってしまい、不粋になるのです。
雑木を植えているのに、スッキリしている。
これが、日本庭園の真髄の一つだったりします。
