さて、最後に満天星ツツジです。
でも、これは間違える人はあまりいないし、関東では極めてポピュラーですが、一応押さえておきましょう。

読み方は、ドウダンツツジ。
春に新芽が出て、夏に花が咲き、秋に紅葉し、冬に落葉する。
四季の変化に非常に富んでいて、関東地方には適した植栽です。
ドウダンは、育てやすいか育てにくいかというと、これがなかなか判断が難しい植物です。
一回ねつくと、かなり育てやすい。
ただしかし、この樹はカミキリムシが入る場合があり、カミキリが入るとかなり幹に侵食してしまいます。
結果として、どんどん穴が開きやすくなり、枯れるまでいかなくても、ガレてしまうケースがありますね。
高山植物のようですが、案外暑さに強い。
のですが、暑いと葉焼けを起こす難しい樹です。
強いわけでは無いけれど、弱いというわけでもない。
ファジー(あいまい)な植物です。
沢山植えると、どうしてもどこかに穴が開くのです。
もしくは、どこかがガレて、それが目立つのです。
個人的には、丸い満天星ツツジが庭に一つあれば良いけれど、それ以上は要らない樹と言えます。
和風でも洋風でも合う樹です。
ただ、どちらかというと、経験上、和風庭園の方が合わせやすいですね。
高級品種で、更紗満天星があります。
普通の満天星は白い花ですが、更紗はピンクな花が咲きます。
満天星ツツジは、大量生産に成功していますので、値段はそれほど高くはありません。
もし興味がある方は、一回はチャレンジしても損が無い樹と言えると思います。
剪定屋千角HP http://senteiya-senkaku.sakura.ne.jp/