さて、昨日の続きで、今日も将棋の話。
今は、藤井聡太六段が有名ではありますが。
将棋は、この20年程は、まさに「羽生の時代」だったと思います。
羽生善治を頂点として、その周囲に同年代のいわゆる「羽生・森内・佐藤・村山」の四天王。
次に、藤井、丸山、郷田ら、綺羅星の如く、この羽生と同じ世代が、なんと20年の長きに渡り、将棋界に君臨し続けました。
(渡辺は羽生世代じゃないけれど、羽生世代に少し穴を開けた程度なので省略)
さて、そんな羽生善治ですが、「羽生マジック」という言葉がある通り、まさにマジックのような手を指していました。
羽生の若い時は、まさに痺れるような手がさく裂していました。
で、そんな羽生の一手をご紹介。
将棋が分からない人には、ちょっと分からないかもしれませんが。
羽生!という手
https://shogipenclublog.com/blog/2017/09/19/oda-3/
自玉の真下を、歩兵(歩)と騎馬隊(桂馬)に攻められて、まさに穴が開くというのに、悠然と敵地に飛行場を作る(香車と桂馬を取る)とは、言い得て妙で、これは普通では相当指し辛い。
しかも、竜王戦という最高賞金がかかったタイトル勝負で。
まさに、読みだけでは無くて、クソ度胸が要る手です。
こういう手は、頭が良いだけでは指せないですね。
実は、こういう痺れるような手が、藤井聡太六段にはあまりありません。
藤井聡太六段の手は、若いにもかかわらず老獪な手が多く、こつこつ稼ぐ手が多いです。
時代を感じさせますね。
