柿について ⑥移植難 | Noriaki の ヒト・モノ・ココロ

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柿の木はタフです。

ですがしかし。

柿の木にも、弱点はあります。

 

最大の弱点は、「移植が出来ない」という点です。

 

原因は、根にあります。

柿の木の根は、非常に「ゴボ根」なのです。

 

 

ゴボ根というのは、1~3本くらいのヒョローーーンとした太い根が遠くに走っている状態の根のことです。

柿の木以外ですと、モクレンやコブシ、シャリンバイなんかもそうですね。

このゴボ根の木は、すべて移植がダメです。

つまり、苗の時に植えるしか手が無いのです。

 

柿の木の不思議さは、このあたりにもあります。

普通、タフな木というのは、根がタフなのです。

根がタフだからこそ、木がタフなのです。

 

ところがどっこい、柿の木は違います。

柿の木は、根がタフじゃないのに、木がタフなのです。

柿の木の根を見ると、「本当に、こんな少ない根で、こんなに実が成るの?」っていう位、貧弱な根をしています。

実際、柿の木は根が貧弱なので、揺らすとゆさゆさ揺れる木があります。

で、そういう揺れる木というのは、つまり根と土の活着が悪いのですから枯れやすいはずなのですが、柿の木は平気なのです。

で、平気かと思うと、移植ができないっていう。

 

どうしても移植したい場合は、可能性があるのは、まだ木が小さい時です。

1本ずつゴボ根を切って時間かけて根回しをするか、ゴボ根を切らずに追い掘りをして植えるかですね。

 

木が大きくなったら、移植はまず無理だと思って下さい。

 

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