加藤一二三九段 引退 | Noriaki の ヒト・モノ・ココロ

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写真を主体として、日々の徒然な様を書いていければ。

いや、面白いですw
将棋界の加藤一二三さんが引退したのですが、将棋の棋士の引退でこれだけ話題になるというのは、近年なかなか無いのではないでしょうか。

 

 

どの位凄い棋士かというと、これが非常に微妙(失礼)。

 

史上最年少でプロになった。 これは凄い(現在は藤井4段が最年少)。

史上最高の負け数を誇る。 これも凄い(強い棋士じゃないと、負け数は増えない)。

 

ただ、成績がどのくらい良かったかというと。。。

 

確かにタイトルを取ってはいますが、そこまでの成績では無いんですよね。

これは、大山康晴という巨人と、同時代に生きたが為に、大山の徹底的な叩き潰しにあったがためです。

(大山は冷徹な勝負師で、自分の実力に近い人間程、嫌がらせに近い叩き潰しをしたのは有名な話。第19期名人戦が有名)

 

 

加藤一二三さんは、強い棋士というより、「面白い棋士」だったんですよね。

 

 

面白いエピソードは、あちこちのサイトに書いてあるので、それはここでは置いといて。

私的に加藤一二三の面白さは。

 

「棒銀戦法しか使わないという、将棋界で超が付く極端な戦法を取りながら、A級在位36期というとんでも無い記録を打ち立てた。」事です。

 

将棋を知らない人には、ちょっとわかり辛い事だと思いますが、コレは、めちゃくちゃ面白いというか矛盾しているというか、良くわからない出来事なんですよね。

加藤一二三さんの面白さの根本は、ココなんです。

鰻しか食べないとか、ネクタイが地面に付くくらい長いとか、秒読みなのに「あと何分?」とか、まあそれはそれで良いとして。

 

棋士としての強烈な個性が、加藤一二三さんにはあったんですね。

それが、単なる独りよがりではなくて、A級在位36期という実績に裏打ちされているように、「エンターテイメント」だったわけです。

今の将棋。。。というかほぼすべての勝負に言える事ですが、「オールマイティーな実力者」が増えすぎてしまって、個性がある人が勝負で勝てないようになったじゃないですか。

強烈な個性は、結局それに対抗する手段が生み出されてしい、そして消えていくのが、今の勝負事だったりします。

 

ですが、その中で 「棒銀一刀流」 で、最後まで戦った加藤一二三さんは、真のエンターテイナーだったと思います。

棒銀だけでA級に36期居るというのは、尋常じゃないです。

それは将棋が強い弱い以前に、素晴らしい情熱と、熱意と、苦悩、そして愛情を感じさせてくれます。

 

長い間、お疲れ様でしたw

 

 

 

まあ、本人はまだやりたいんだろうけどwwwwwwwwwwww

 

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