兼六園を語りたい③ 灯篭 | Noriaki の ヒト・モノ・ココロ

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兼六園といえば、この灯篭です。



徽軫灯籠(ことじとうろう)と読みます。


さて、この灯篭は、現場でじかに見ると、あまり大したことがありません。

そして、大したことがないという所に、この灯篭の凄さがあります。


そもそも灯篭とは何ぞや!となるのですが。


灯篭とは、基本的には「あかりを入れるもの」です。


灯篭の世界でのビッグネームは、「春日灯篭」と「雪見灯篭」ですよね。

そのうちの一つ、春日灯篭は春日神社にある灯篭で、これは庭の世界の為に作られたものではなく、神社であかりをともす為に作られたものです。

あかりが、一種の「魂」というものの比喩というか、「神」の比喩であったわけです。

庭の世界とは全く無縁な「神社」という世界の灯篭が、庭の世界でスタンダードになっているのは面白いですよね。


つまり灯篭は、そもそも庭の世界の為にあったわけではないという事です。

「あかり」という要素を、庭に取り入れようとした時に、一番風情があったもの。。。それが即ち「灯篭

」だったという事でしょう。
庭に灯篭を組み入れようとしたとき、灯篭はあかりを入れるものから、灯篭自体が庭に溶け込むような形を求められました。


が!


日本庭園というのは、そもそも「自然を良し」としているのです。

そこに、灯篭という明らかな人工物が、違和感無く混じるというのは、非常に難しい事なのです。

そこで、徽軫灯籠(ことじとうろう)です。

水の景色に、ほぼ完璧にマッチしています。

違和感がありません。


この違和感の無さが、とても素晴らしいのですね。


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