うれしそうな、子象ぶんぶん。
「自転車もらっちゃったー！」
なんて。ちがいます。
じょーさんからごく一時的にお借りした自転車です。
１０月５日に預かって、１０日にお返しするというプラン。
ご実家に数日間滞在するじょーさんにかわって、自転車をお守りするため
私が預かったのでありますが
お預かりしている間は好きに乗っていいという、お墨付きを頂きました
でも残念ながら何かと用事の多い週で‥
近所の西友や図書館にしか行けないままに
１０日を迎えることとなってしまいました。
でもめげない。
西荻窪まで私が乗っていってお返しすることにして
そのスキ(？)にアンティークショップ巡りをしようと決めました
ほしい物のありそうな骨董品屋さんを
西荻窪で配布されているマップを頼りに探します。
いざ出発！
のんびりしてたら、少し日が傾いてしまいました。
と、いうことは向こうが西だ。
行きましょう。
｢西｣荻窪っていうくらいですからね。
とにかく西へ行けばたどり着けるはず！
なんて。
単にうちからみて、ちょうど西の方なのです。
１０日はEl Quixicoにてじょーさんの送別会、第何弾‥？もあったので
それに間に合うように行かねばです。
迷子にならないように
大きな通りだけを使いました。
青梅街道を少し走って、目印にしていた建物を発見しました。
ここを折れて「女子大通り」を行くと幾つかお店があって
さらに別の道へ曲がれば、たくさんの骨董品屋さんがあるはずです。
そして西荻窪の駅へと至るはずなのです。
骨董品屋さんじゃないけど、ここもよさそう。
と、これはメモ代わりに写真を撮る余裕のあった段階のものですね。
「ここどこ‥」
しばらく行っても骨董品屋さんが見つからなくて
なんだか不安になってきました。
広い割に人の少ない道。
どこか遠くへ行く道のように思いました。
不安なまま、でも「自転車は歩くより早いし、違うなら戻ればいい」と
油断もしながら
とりあえず前へと進んでみました。
気になっていたお店のうちの一軒を見つけました！
阿吽(あうん)というお店。
私のほしい物をお伝えしたら
「収集家の方に心当たりがあるから」と
その方に電話をして下さいました。
全然、高価な買い物じゃないのですが‥(;ФωФ)
結局希望に合う物はありませんでしたが
おかげさまでしっかりと気を保てました。
見つけますよー。ほしいもの！
こちらはもう少し西荻窪駅に近い｢とりとり｣さん。
「倉庫にあったかも知れません」と
色々な物がいっぱいあるらしい倉庫を
今探して下さっているところ。
ありがとうございます(*'ー')
さてあちこちに寄りながら、たどり着きましたEl Quixico！
この日のお客様はじょーさんが昔通ってらしたケーキセミナーの先生と
先生の双子の妹さん(お姉さま‥？)、先生の娘さんの
まだ５歳のかわいい、さえさん。
それからじょーさんと同じケーキセミナーに通ってらした、たえさんと
たえさんの旦那様、１０ヶ月半の娘さんの、さほさん。
じょーさんはこの日なんと、羽田空港から直行の予定！
集まり初めは、みなさんと私しかおりません。
いかにしたものか？
と思いましたが、気を使っていただいてしまったりもしつつ
じょーさんも予定より早めに到着したので
しっかり食べ物を楽しんできてしまいました(;'ー')
お話ももちろん！
中心はやはりじょーさんのお祝いのお話。
それから、さほさんをみんなで見たり（そしてじっと見つめ返されたり）
さえさんの退屈の虫が騒ぎ出したら
こんどはみんなで、さえさんを見たりなどしておりました。
あー、おもしろい。
おもしろい。お二人とも。
おもしろい、なんて言われたらご本人には心外かも知れないけれど‥
まあ持ち回りですからね。
私も散々大人たちに笑われて、やっと育ってきたんですから。
さてそんな日のお料理群。
これは「グリーンソースのブリトー」です。
普段ブリトーは赤いトマトソースなのを
「トマティージョ」とか「トマテ ヴェルデ」と呼ばれていて
日本では食用ホオズキとされているもので作った
ほんのり辛みのある緑のソースに変えたものです。
先週私が働いている時に注文なさった方がいて
もう食べたくて食べたくて( ФωФ)
中身はＮＯＲＡ的に最もグリーンソースに合うと思う、ビーフです。
やはり合います。
でもＭｉｘ（挽き肉と豆）やチキンも試してみねばですね。
これまで食べてきたEl Quixicoの料理の中で、塩気が一番強い気がしました。
エンチラーダのグリーンソースの時には感じなかったのですが。
何の違いでしょう？
やっぱりもう一回、ビーフでグリーンソース食べたいですね( ФωФ)
チキン入りのブリトーです。
割とよくオーダーいただく気がします
鉄板ですね(*'ー')
いや、オーブンで作ってますけどね。
こちらもオーブンの出番のある「タコサラダ」。
タコスの「Ｍｉｘ」に使う具がサラダの下に隠れています。
バスケットみたいになっているのは、小麦粉のトルティーヤ。
元は平たいトルティーヤを形を整えて揚げておき
オーダーが入ってからオーブンで少し焼きます。
サラダを乗せても、バリッとしたままになるように。
バリバリ割って混ぜていただきます。
ドレッシングの味がとても合います。
ビーフファヒータ。
いつもトルティーヤは４枚だけですが
人数に合わせて増やしてみました。
お肉の量からいって、満足できるのは６枚までというところみたい。
５歳のさえさんには少し辛かったご様子‥
ああ、実験したみたいになっちゃってごめんなさい( ;ー;)
ボッチボール。
アマレットをベースにオレンジジュースを加え
ソーダで割ったカクテルです。
おいしい。
甘め、軽め。早速メモします。
ピニャコラーダのいちごバージョン「ストロベリーコラーダ」と
向こうにあるのはサングリア。
さほさん、さえさんがたが帰られて
じょーさんと私と、途中からいらしたひとみさんが残りました。
ひとみさんは以前（６～７年間?!）El Quixicoで働いてらしたそう。
店員だらけ～(*'ー')
全員が二人姉妹でもありまして
なんだか色々お話ししました。
夜が更けていって、仕方がない。帰りました。
みんなで何パターンもの写真を撮りました。
翌日。
金木犀のにおい、晴天。
１０月１１日はだいたいそんな日が多いです。
この日はお茶っぽいご用事があったりしたのち
もう一つしたいことがありました。
これをどーにかすることです！
もう、タイヤとか明らかに異変を起こしていますね‥
１７年ほど放ったらかしてた、私の自転車です。
買ったのが２０年くらい前。
マウンテンバイク（もどき？）が流行っていた頃です。
姉からのお下がりの自転車が小さくなってしまったので
そのいかにも女の子向けの赤い自転車から買い換えました。
「お前さんはいつもは何も欲しがらないけど、いざねだると高い」と
私は時おり父を嘆かせました。
これもたしかその一つです。
飛び抜けて、一番高かったのは小学校から高校までの学費
次が美大受験向けの塾の費用で
この自転車は５番目か６番目あたりなるのでしょうか。
そう本格的な自転車ではありませんが
小学生が買ってもらうものでもなかった気がします。
特に、両親は１万円ちょっとのものを考えていたはずですし‥
強請る、と書いて「ねだる」と読むのです。
これじゃないなら、自転車はいらない。
という態度で数日間過ごしていた記憶があります。
食事の時もあまり口をききませんでした。
わざとそうしたんじゃないんです。
ただ、気分が乗らなかっただけです。
半分あきらめた頃に父が自転車屋さんに連れて行ってくれて
「どうしても、これか？」と聞いてきました。
( ФωФ)うん。でなきゃいらない。
( ФωФ)‥でも自転車無いとテニススクールとか行けないね。
今考えたら、完全に脅しです。
父は私をスポーツマンにしたくて、テニススクールに通わせていました。
あるいはゴルフの練習に伴わせたりもしておりました。
そのどちらへ行くにも自転車が必要です。
「しょうがねえな‥」
というわけで買ってもらった自転車でしたが
数年後、父が体調を崩したりして
私も忙しくなり、全ての習い事をやめてしまって
自転車を使わなくなってしまいました。
それからは根暗街道一直線。
やがて現在のような「自転車乗れるの？」と聞かれるレベルの
文弱になり果てたのでした。
時々は庭で自転車を洗って
「これ、なんとかしてやらなくちゃなあ」と思ってはいました。
もう金属という金属が錆びついている状態なのです。
乗れるくらいに、直るのなら直してやりたい。
どうにもならないかも分からないけど
まずは、どうにかなるのかならないのか
知らなくちゃいけない‥
それからもし自転車があったら、ちょっと大きな公園に行ったり
何駅か離れた場所に買い物に行ったりしてみたい気もしました。
そう遠くないけどアクセスの悪い場所で
行ったことのない街に行ってみたいとも思いました。
思った、というより
夢想していただけでした。
たまに洗いはするけど、何にもしなかった。
これからも何もしないかもなあ、なんて思っておりました。
（何故かたまに洗いたくなるんだけど。）
それが先日、じょーさんの自転車を借りて走っていたら
便利で楽しくて‥
そして自分の自転車が愛しくなりました。
「本当になんとかしてやらなくちゃ。」
２０年前、自転車を買った所で直してもらうことにしました。
写真の右の方に私の自転車がいます。
別の買い物のついでに、道の反対側から盗撮しました(笑)
買い物の帰りに再び通ると
自転車の車輪が片方外されていました。
なんかギクッとしました。
「買い物」はケーキでした。
私は３０歳になりました。
年の数までロウソク立てたら、ケーキの焼き討ちになってしまうので‥
３本だけにしておきました。
ロウソクの炎を見ていたら
時折とらわれる思いに、この日も急に襲われました。
「もう、ひとミレニアム生きたい。」
生きてこの世の、人間の行く末を見守りたい。
最低でも千年は見たい。
昨日いらしてた可愛いお嬢さんたちは‥
彼女たちの子孫は、その先の人々は
どのような世界で暮らすのでしょうか。
気がかりではありませんか。
でもひょっとしなくても
我々は知らずに死んでいかねばなりません。
こんなに知りたいものごとを
ちっとも知れずに死んでいかねばなりません。
私は最低でも千年見たいのです。
でも実際には半分の、５００年すら無理なのです。
どうしても、無理。
でも、どうしても見たいのに。
でも無理。
そんなに、なんにも知れないのが人生ならば
まだしも苦しみの少ない今いっそ‥
いや！
知れるものは知ってからいきたい。
ある１日で、もしや１秒でだって
知れる物事があるはずです。
だから生きるのです。
千年、５００年なんて無理は言わない。
３００年でいい。
無理?!
じゃあ２００年！
それも無理‥？
いや、分かっていましたよ。
とくに千年なんて、ものは試しで言っただけです。
まけましょう。
まけにまけて差し上げますよ。
最初の値段とまあ比べてみて下さいよ。
そのかわりこれ、譲れませんから。
百年！これでどうだ！！
‥誰と話してるんだろう。
そんなような事を瞬間、思って
ロウソクを吹き消しました。