ようこそ
楽しい糸遊び の ものがたりの世界へ
プロローグはこちらから
テーブルの上に毛糸玉と何かの棒が置いてありました。
「これ、なあに？」
「かぎ針って言ってね、編み物に使うのよ」
と、ママは鎖編みを教えてくれました。
「面白そう やってみたい！！」
ママは、半端な赤色の毛糸とかぎ針をくれました
その時から、わかちゃんは夢中に編み続けました。
鎖編みをして毛糸の端にきたら全部ほどいて、また鎖編みして…
繰り返し繰り返し何度も何度も…
わかちゃんは、恥ずかしがり屋で人見知りが激しかったので、
転校してもなかなかお友達ができませんでした。
学校から帰ってきてからも、お休みの日も
お友だちと遊ぶことがなかったので、
公園に誰もいないことを確かめてから
（誰かいると恥ずかしかったのです）
ひとりで公園に行って、
遊具に座り編み続けました。
しばらくしたら、公園を通り抜けしていた
おばちゃんが声をかけてきました。
「上手やねえ 何年生？」
「１年生」
「１年生でそんなに編めるの すごいねぇ」
わかちゃんは、話しかけられて恥ずかしくて、答えるのがやっとでした。
心臓がバクバクして飛び出そうだったけど
誰かに、めちゃくちゃほめられたのが
初めてで、とってもうれしかったのです。
それから後も、
相変わらず鎖編みを続けていたわかちゃん
ある時、面にするにはどうしたらいいんだろう という疑問にぶち当たりました。
さて、どうしましょう❓
𝓉ℴ 𝒷ℯ 𝒸ℴ𝓃𝓉𝒾𝓃𝓊ℯ𝒹
わかちゃんが使っていたレッスンバッグ
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