STAY HOME(お籠り)を快適にする陰陽のバランス | 心と身体のライフスタイル「漢方」

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漢方は漢方薬だけでなく、心と身体からの声を読み解く智慧です。薬に頼るだけでなく、生活習慣や心の持ち方を見直すことで、あなたが本来の自分に戻り、健やかで美しく幸せに暮らす「わくわく養生」を薬を売らない薬剤師・国際中医師の藤巻祥乃がお伝えしています。

こんにちは。

漢方エッセイストの藤巻祥乃(よしの)です。

 

 

4/16から春の土用に

入りましたね!

 

もともと春という季節は

寒暖差が大きい上

土用は、季節の変わり目なので

気温変動が大きくなります。

 

次の季節(初夏)へ

身体がスムーズに移行するために

体温調節や免疫力を司る「気」を

作り出す胃腸を整えてくださいね。

 

以前、土用について

書いた記事を参考にしてください。

 

自分を丁寧に扱うことで防げる不調

 

 

夫婦で誰もいない朝のウォーキング

 

 

お舟も、STAY HOME!

 

STAY HOME(お籠り)の

時期が長くなってきて、

皆さんの体調は、

いかがでしょうか?

 

 

・眠りが浅くて何回か目が覚める

・何だか夜になると目がさえちゃう

・日中に何だか眠さやだるさがある

 

などなど、今、睡眠について

感じることはないですか?

 

 

 

実は、睡眠の状態からも

体内の陰陽のバランスが

わかるんです。

 

人が眠りにつくためには、

体温を下げないと

眠りにつけません。

 

 

漢方では、人は体内の陰である

血や水は、体を滋養したり

体を潤すだけでなく

適切な量あることで

体温を下げて体を鎮静する

働きがあります。

 

そのため、体内の陰である

血や水が適切な量あることで

眠りにつけると考えています。

 

 

ところが体内の陰である

血や水が不足すると

体を冷まして鎮められない為

寝つきが悪くなったり

眠りが浅くなります。

 

 

体を鎮める陰(血や水)の不足の

程度が大きくなると、

夜、寝る時に

手足のほてりが出て

なかなか寝つけなかったり

寝汗をたくさんかいて

途中で目を覚ましてしまいます。

 

 

子供は水分たっぷりで

ピチピチなのでコロッとすぐ寝るし

歳とともに体内の水分は減るので

お年寄りが寝つきが悪くなるのも

この理由からです。

 

(歳と関係なく、体内の陰である血や

水分が少ない体質の方も同じです。)

 

 

このように体内の陰が

不足しているサインが

体から出ている人は、

下記の記事を参考にしてください。

 

体内の陰液(血と水)を増やす方法

 

 

逆に体内を温める

陽である気が不足したり、

余分な水分を溜め込んで

体内の陰が旺盛な状態だと

体が冷やされてしまうので

日中でも、何だか眠い

という症状が出てきます。

 

 

こちらの身体の状態の方は、

春は、花粉やホコリに反応して

余分な体内の水分を鼻水や

くしゃみで出しているかもしれません。

 

 

漢方では、不眠に対して、

日中の眠さがかなり強かったり

集中できないという不調を

「多寝症」(「嗜眠症」)といいます。

 

 

不眠も、多寝も、

体内の陰陽のバランスが

崩れてますよ!

というお知らせサインです。

 

一時的なら誰でもある事なので

気にする必要はありませんが、

日中の眠気が続いて

体が重だるいようでしたら

胃腸を労わったり

お風呂でゆっくり温まったり

適度に体を動かして

体内の気を増やして

余分な水分を排泄してくださいね。

 

 

人は、昔から太陽が昇ったら目覚め、

陽気が盛んになる日中に働き、

そして太陽が沈んで

陰気が盛んになるにしたがって休み、

眠るという生活で

陰陽のバランスを整えてきました。

 

 

のぼせやホットフラッシュなどの

更年期の不調が気になる方も

陰陽のバランスが関係しているので

ベランダなどでもいいので

日中に太陽を浴びて

少し体を動かして陽を増やし

夜に早めに寝る事を

ちょっと気にしてあげるだけで

陰陽のバランスが調うので

試してみてください。

 

 

私も体が固くなって

巡りが悪くなっているので

ウォーキング以外に

いつも以上に自宅でヨガをして

体内の気を増やしたり

巡りを良くして

余分な水分を排泄しています。

 

 

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