不眠症からの解放(その4)
瞑想中の雑念を消す方法。(こころを無にする方法)
座禅の瞑想では、「無になること」を目指すのですが、無になろうとすればするほど、いろいろな雑念が次々と湧き起こってきますね。
考えないようにしようとすると、ますます考えてしまう。
そういうことって、みなさんも経験されているんじゃあ、ありませんか?
人には、108の煩悩があると、仏教では言いますね。
金銭欲、名誉欲、食欲、性欲、など108もの煩悩。
人が本来持って生まれた欲望は、生きる希望でもありますのです。 欲が無くなると、生きる喜びも無くなるという一面もあります。
人として必要な部分でもあるわけですから、煩悩を無くそうとするのは、実は、ムリなことなんですね。 煩悩が無いのは、石ころや植物だということになります。
動物が生きるために持つ、本質的な生きるための要素でもありますから、、。
それにしても、瞑想をしていると、
いろんな欲からうまれる雑念が、次から次へと湧き出してきますので、
「よくもまあこれだけ次々と出てくるなあ」と自分でも感心してしまいますね。
そんな時に、禅宗の雲水が使う思考コントロール法に、「雑念の有り潰れ」と言うものがあります。
これは、私のメンタル・コンディショニングの研修でもお教えしているのですが、実際に練習することでうまくできるようになります。
どのようにするのかと言うと、
① 雑念が出てきたら、忘れようとか、考えないようにしよう、という無駄な努力をあきらめます。
② 雑念が出てくるのを、遠くで眺めるような気持ちで、どんどん湧き出るままに放置します。
③ ちょど打ち上げ花火を遠くで見る感じで、全体を漠然と見ます。
④ いくつもの花火が打ち上げられるように次々とでてくる雑念の一つ一つを同時に考えてみます。(無理なことなんですが)
⑤ 人は、一度に一つの事しか考えられないので、一つの事を考えようとする間もなく、、次の花火が現れるので、それも考えねばならない、
そして、更に次の花火が、、、となっていき、やがて頭の中は、完全にオーバーフローしてしまいます。
⑥ 結局、考えようとしたものの、結果、何も考えていないのと同じ結果になります。 もう、頭の中は真っ白って感じになります。
⑦ そんな自分をさらに、幽体離脱をしたように、別のところから眺めてみます。 花火を見ている自分をさらに後ろから周りの景色ごと一体で眺めてみる感じです。まるで、ドローンでちょっと離れたところから
全体の景色を眺める感じですね。
ざっと説明するとそういうところです。
この思考コントロールは、脳科学でいう脳の特徴である上皮質部分での思考における「意識の焦点化」を、うまく活用した方法です。
意識の焦点化? その活用? 脳の特性? 脳の思考の空白の原則?
初めて聞く人も多いと思います。
今、心理学は、脳科学の発展によって新しい視点で説明され始めております。
それを知ることで、昔から伝わる座禅での瞑想や、心理学、NLP、などが、どのように人の心を癒していたのか、
その本質も解るようになります。
その本質の部分を体得していただくセミナーをこれからも、開催してまいります。
詳しくは、メンタル・コンディショナー教室のホームページをご覧くださいね。
たのしく、一緒に学びましょう。
ハリー・ヨシダ
HMCMメンタル・コンディショナー
※ メンタル・コントロールの極意:詳細 ⇒ http://mental-control-1.jimdo.com/
自己暗示催眠誘導法:メンタル・コンディショナー教室⇒ http://mental-academy.jimdo.com/
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