SF小説「宇宙惑星物語」 -15ページ目

~スパイダー再臨~

~スパイダー再臨~


非常出口の通路では、電子弾が飛び交っている!バイカイとベントンが次から次へと雪崩れ込んでくるカピタの兵士に行先を阻まれる!


SF小説「宇宙惑星物語」
バイカイはその巨体に見合った大きな電子フェンシングの剣先を振いあげていたがとうとう気分を変えたようだ。


「綺麗ないくさはもう終わりだ。ここが戦場だとお前らに教えてやろう!」


腰から抜き出した大型のランボーナイフをバイカイがびゅんと振り上げ目の前で電子銃を構えるの襟首を掴んで引き寄せると思い切り、肩から切り下した!


バシュ!


鮮血が天井に迸り、数メートル先のベントンまで返り血が迸った。


「うわあ!」


生々しい光景を見たカピタの兵士は思わず銃をバイカイに向けて一斉に打ち続ける!


ボシュ!ボシュ!


電子の玉が大きく膨れ上がってバイカイが全く見えないほどに膨れ上がっていく!


「バイカイ!」


カピタの兵士を思い切り足で蹴っ飛ばして、バイカイを振り向くベントンだったが、その光の一陣が去るとほっと胸をなでおろした。


「なんだい、てめえらの攻撃は、それだけか。もう俺には効かないよ。さあ、まな板の鯉のように一人ずつ調理してやるか!」


バイカイが巨体をぶるぶるっと震えさせて息を大きく吐くと、ウォ!と猛獣のように呻いて飛びかかってくる!


カピタの兵士たちが震えあがり、慌てて出口に向かって逃げ始める!数十人いた兵士たちは跡形もなく非常通路から消え去った。


「奴等はてんで、戦争経験ってもんがないみたいだな・・」


追いかけるのをやめたバイカイが片足で兵士を踏みつけて止めを刺すベントンに話しかける。


「肉弾戦は経験がないようだな・・・」


「先生は!どこ行っちまった!」


会議場からピーンハリと姿を消したホールズの行方がわからない。


カシャ・・・カシャ・・・


二人の会話も束の間、天井から不気味な音が響く。


「おい!ベントン!」


バイカイがベントンの肩を掴む。


「ああ・・・間違いない。スパイダーだ。」


「ゴルドン!」


バイカイが振り向くとそこにジル=ギンガメルスガンデを背負った片目の青年と、トーマスが息を切らしている。


「おめえ、目が・・・!」


「そんなことは今どうでもいい!さあ、ジルを連れてここを出てくれ!」


「先生が見当たらねえ!」


「俺が探す!いいから、ここを出ねえと、もう、ここは破壊されてしまう!」


「しかし・・・」


バイカイがゲートの方を向くとそこに信じられない光景が広がっていた!


「スパイダー!。・・あんないっぺえ。。。」


通路に数センチの隙間もないほどびっしりと貼り付いたスパイダーがじわじわとこちらに近寄ってくる!


「俺らを認識しているんだ。敵か、味方か。」


「こいつらの武器を持ったらどうか!」


ベントンが倒れた兵士から、電子銃を奪い取って、スパイダーに近づいていく。静かに、静かに刺激を与えないように一匹の先導するスパイダーに近づく。・・・


ウーーーーー


70CMほどのスパイダーの身体から不気味な充電音が響く!


「ベントン!だめだ!認識しねえ!下がるんだ!」


ボン!バチン!


ベントンが一発電子砲を食らい、壁に頭を思い切りぶつける!


「仕方ねえ、一匹残らずやるしかねえ!ゴルドン!トーマス!手伝ってくれ!」


「わかった。」


トーマスが電子フェンシングを引き抜き、無数に飛んでくる電子弾を物凄いスピードでかわす。


ゴルドンはゆっくりとジルを背後に横たえると、電子砲を浴びながら、ゆっくりとホイップを抜き、ビシリ!と床を打ち付ける!


「ゴルドン!そんな近づいちゃアブねえって!」


先頭のスパイダーの正面に向かい、電子砲を直撃しながらびくともせず立っているゴルドンに、バイカイとベントンが言葉を失う!


その瞬間だった!


ブワーン!


凄い唸り音とともに、5匹ほどのスパイダーが何かに一掃され、気づいた時にはそれは壁に強烈な衝撃で打ち付けられていた!


ガッチャーン!


ゴルドンのホイップだ!


ガチン!

ゴルドンがグリップを回すた瞬間、スパイダーの塊はどろどとした、不思議な金属の液体と化し、その溶液がほかのスパイダーたちの足もとに流れて固まっていく!


「すげえ、・・・」


バイカイがゴルドンの鞭さばきに見とれる。あの、重いホイップを、いつの間にあんな自由自在に使いこなせるようになったのか!


ブワーン!ブワーン!


次々へとスパイダーをなぎ倒すゴルドンに勇気づけられ、果てしないその昆虫ロボットの群れに、一同が勇ましく立ち向かっていった!







ロボット始めから読みたい方はこちらをクリック! いて座


ランキングに参加しています!


SF小説「宇宙惑星物語」

SF小説「宇宙惑星物語」


にほんブログ村 小説ブログ SF小説へ


blogram投票ボタン

クリックお願いします