こんにちは。

 
好奇心と主体性を育み、全身で楽しむぐちゃぐちゃ遊びの親子教室 わくチャレの松倉です。 
 
 
先日、ここが今の私の原点なんだ!と気づく機会があったので、忘れないように文章に残しておきたいと思います。
 
よろしければお付き合いください^^
 
 
私がぐちゃぐちゃ遊び講師になるに至った転機となったことが2つあります。
幼稚園教諭をしていたというのは前提としてあります。
 
 
まず1つ目は、アメリカの幼稚園事情を見たこと。
 
世界ランキング上位、ノーベル賞受賞者を何人も輩出しているアメリカ私立大学の附属幼稚園(kindergarten)でボランティアをさせていただいたことがあります。
 
名門私立大学の附属幼稚園ということで、通っているのはエリート家系の子どもたち。
 
設備的にも、教育内容も最先端だったとは思うのですが、
 
それでも子どもたちはこんなに伸び伸びしているんだ!
 
と驚きがあったのを覚えています。
 
 
一斉保育の(クラスみんなで同じ活動を行う)時間もあったのですが、何かが日本と違う…
 
なんでこの子達は、いきいきと、伸び伸びしているんだろう?
 
 
 
たどり着いたのは、遊びや活動の中にルールや制限が少ないので、子どもたちは自由でのびのびとしているのではないか、ということ。
 
 
たとえば、先生の話を聞いたり、絵本の読み聞かせのとき。
 
こんな光景をよく目にしました。
ちなみに、この子たち卒園間近です。
 
日本だったら、姿勢を正して体ごと先生の方を向くように伝えますよね。
 
実際、私も働いていた時は「おめめとおへそを先生の方に向けて、お山座りをしましょう」とか言っていました。
 
 
でも、ここではこれ。
先生の方を向いていますが、足を伸ばしていたり、寝転がっている子がいます。
 
日本の幼稚園でこんな光景はあんまり見ないですよね(^^;)
 
少なくとも、学生時代に15園近くの幼稚園・保育園を見てきた(ボランティアや実習、見学も含めて)私は、見たことがありません。
 
先生たちに確認したわけではないので、実際のところは分かりませんが、重要なのは話を聴いているかどうかで、それ以外のこと(聞くときの姿勢)は問題ではないからなのかな、と。
 
小学校とかになったら、そういうのも指導されるのかな⁉ しつけはお家でするものだから幼稚園では指導しないのかな⁉そこら辺はよく分かりません(^_^;)
 

この他にも、ジャーナル(その日やったことや、楽しかったことなどを絵と文章で自由に表現する日記)を書くときも、何色で書こうが自由ですし、罫線の中に文章を書いていなくて先生から何か言われることもありません。
 
いろいろな人種の子がいるので、「顔は肌色で描きましょう」なんて言われることは、もちろんありません。
 

 
その他に、私が良いなって思ったことがいくつかあります。
 
 
【自分で考え、伝える機会が多い】
 

これは幼稚園に限ったことではないのですが、人はみな違うというのが前提にあって「自分の思いは言葉にしないと伝わらない」「自分の意見をもつのは良いこと」という雰囲気がありました。
 
また、先生は一方的に知識を教えるだけではなく、「どう思う?」「どうして?」という質問を子どもたちに頻繁に投げかけ、考えることを促していました。
 
そして、その考えをみんなの前で発表する場面もありました。
 
それに対して「どうして?」と質問が飛び交うこともありますが、その考えが正しいか間違っているかで判断されることはありませんでした。
 
なので、子どもたちは気軽に、自由に発言していました。
 
 
アメリカ人がディベートやプレゼンテーションが得意と言われる理由は、幼少期からの環境にあったのか!と実感しました。
 
 
 
【子どもを一人の人格として尊重】
 
日本では、先生は何かを教える存在であり、時には先生の言うことは絶対というような雰囲気さえあります。
 
しかし、ここでは先生たちはサポーターやアドバイザー的な立場をとっていました。
 
子どもが何か言ったとき、
 
「素敵なアイディアね」「あら、それも楽しそう!」「あなたはそう思うのね」
 
のような感じで、まずは認めていました。
 
共感ですね(^^)
 
子どもたちは自分の意見を聴いてもらえて、認めてもらえる場があります。
 
「子どもだから」という理由で頭ごなしに否定されるのでも、先生が子どもに振り回されるのでもなく、子どもの意見や考えを尊重しています。

一個人として尊重されることによって、子どもたちは安心して自分の意見や考えを伝えることができるし、自立心も育まれていくのだと思いました。
 

 
【できないことより、できたことを認める】
 
先生たちを見ていると、褒めるのが上手だな!と感じる場面がたくさんありました。
 
子どもの失敗について声をかけるのではなく、できている部分に注目して、そこを褒めていました。

個性を伸ばすような声かけも頻繁にありました。

先生たちができていることに焦点を当ててくれるので、子どもは失敗を恐れたり、悲観せず、前向きに取り組めるようになります。
 
 
 
 
遊びや活動の中に制限が少ない】
 
【自分で考え、伝える機会が多い】
 
【子どもを一人の人格として尊重】
 
【できないことより、できたことを認める】
 
これらは、子育てをする上でも大切なことですよね(^^)
 


アメリカは自由の国。個人の自由として、色々なことが認められています。

そこには、もちろん責任も伴います。

「自由にしていいよ。その代わり何かあっても自己責任ね。」

これが私のアメリカの印象です。良くも悪くも。

小さい頃から自由と責任を学ぶのが、アメリカの教育なんだと思います。


 
もちろん文化的背景が関係しているものもありますが、それでも、生き生きと過ごす子どもたちの様子を見ていて、アメリカの幼児教育にも魅力を感じ、「私もこういう環境で子育てしてみたい!」って思っていました。
 


これが、今の私の原点となった出来事の1つです。

自分のことを伝えるのはあまり得意でなく、実は更新までにかなりの時間がかかって、しかも長くなってしまいましたが、よろしければ次回もお付き合いください(^^)