天然の痛み止め ベスト16
16 of Nature’s Best Natural Pain Killers
16 of Nature’s Best Natural Pain Killers

16 of Nature’s Best Natural Pain Killers
16 of Nature’s Best Natural Pain Killers
16 of Nature’s Best Natural Pain Killers
http://naturalsociety.com/16-natures-best-natural-pain-killers/ より翻訳


痛みに悩まされていませんか?処方箋なしで買える薬も、医師によって処方される、きつい処方薬ですら必要はありません。あなたに見つけられるのを待っている天然の痛み止めが、
豊かな自然の中に文字通り何百と存在しています。

関節炎の痛みや頭痛、火傷などあらゆる痛みを和らげるのに、役に立つ植物やハーブがありますが、その一部をこれから説明していきます。

医薬品としての痛みに有効な薬の多くは、効果があって時としては便利な一方ではかなりの危険性も含まれていますが、痛みに対する他の解決策を利用する方法もいろいろとあります。

「医薬品に効果のある症状のほとんどの場合、同じ効果がありつつもずっと安全な植物を見つけることができるものです」
-「The Green Pharmacy Guide to Healing Foods(仮訳:緑の薬局による癒しの食べ物ガイド)」の著者で植物学者のジェームズ・A・ジューク(James A. Duke)博士


「どれだけ上手く処方薬をもらっても、慢性的な苦しみには完全な解決にはなりません。これは大きな問題ですが、医学界はこの問題の解決に対しては、芳しくない仕事をしています」-「The Chronic Pain Solution(仮訳:慢性の痛みのソリューション)」の著者、ジェームズ・N・ディラード(James N. Dillard)医学博士


しかし何よりもまず最初にしなければならないのは、体の痛みのシステムを尖らせているジャンクフードをやめることです。


現代の欧米的な食生活は高度に精製された食品、砂糖や精製炭水化物から構成されており、果物や野菜、未精白の穀物などが欠けていて、医薬品以外の痛みを抑える治療法の効果の妨げとなるためです。

それができたら、本当に効果のある数多くのハーブを頼りにすることができます。痛みには、60種類以上の鎮静作用のあるエッセンシャルオイルも使うことができます。鎮静(Analgesic)効果がある、というのは、痛みを取り除いたり、軽減させることが確認されている物質という意味です。痛み止めの効果のある植物は非常に数が多く、次にご紹介するのは、天然の痛み止めになるもののごく一部にすぎません。


天然の痛み止め15種類


1、2、3 しょうが、ウコン、ホーリーバジル


この三種のハーブは、アーユルヴェーダの薬の三つの神器のような存在です。三種ともに抗炎症性の効能があります。インディアナポリスにあるメソジスト研究機関によると、(カレーの材料の)ウコンには、関節リウマチや乾癬といった炎症による症状を軽減するクルクミンが含まれているということです。

「それぞれのハーブには、独自の科学的な証拠のデータベースがあります」
-ジェームズ・N・ディラード(James N. Dillard)医学博士(前述)


4.
デビルズ・クロー(ハルパゴフィツム属プロクンベンス)


(画像 http://lafleurevents.comより)


この恐ろしい名前のハーブは、実際には、肝臓疾患や胸焼けなどの様々な症状の治療に素晴らしい効力があります。

また、抗炎症性の効果があり、関節炎や頭痛、腰痛などの痛みを和らげることがあります。メリーランド大学医療センターは、この悪魔のかぎ爪というハーブを用いた変形性関節症の治療を大成功させており、それに関する研究結果を複数発表しています。


5.カバノキの葉(Betula Lenta)

樺(かば)の木の葉は、内分泌疾患や関節炎、(全身性)紅斑性狼瘡、皮膚疾患、自己免疫疾患、その他もっと様々な疾患の治療に用いられているコルチゾンという処方薬によく似た効能があります。

カバノキの葉に含まれる主な化合物はサリチル酸メチルで、これはアスピリンに用いられているサリチル酸によく似ています。

これは鎮痙作用(けいれんを抑える)、鎮痛剤、収斂剤、抗真菌剤、利尿剤、解毒剤、皮膚の酸化的損傷の減少(しわを防止)、血行の促進の効果があり、さらに体内の酵素の分泌を促進させます。

カバノキの葉は、これまで使われてきたものの中でも最初の強力な痛み止めなのです。


6.ウィンターグリーンのエッセンシャルオイル


自然の痛み止めの中でも、ウィンターグリーンのエッセンシャルオイルにはアスピリンに含まれる化合物であるサリチル酸メチルが85~99%、含まれています。





7.
ホワイトウィロー(西洋シロヤナギ、Salix alba)の樹皮

ホワイトウィローの有効成分はサリシンで、これは体内でサリチル酸に変わります。この木の樹皮は、ホルモン状の化合物で、痛みや炎症の原因にもなることのあるプロスタグランジンのレベルを下げてくれます。

さらに、処方箋なしで買える多くのアスピリンのように胃を荒らしたり、内出血の原因にはなりません。

このハーブは血流を促進し、腫れを減少させますので、月経のけいれんや筋肉痛、関節炎、ひざやお尻の手術の後の痛みにお勧めです。


8.カプサイシン(Capsicum)

唐辛子に含まれているこの天然の薬効成分は、痛みに素晴らしい効果があります。

痛みを抑える有効成分であるカプサイシンは、一時的に疼痛反応を起こすC線維と呼ばれる神経受容体を鈍化させます。

カプサイシンはC線維が感覚を取り戻すまで3~5週間の間、痛みを減少させます。

神経障害性の痛みを持つ患者に、60分の塗布を一度行った際には、最高で12週間の痛みを抑える効果を発揮しました。

また、ニューイングランド頭痛研究センターの患者の鼻の穴にカプサイシンクリームを塗布したところ、偏頭痛および群発頭痛が減少しています。


9. ガンマリノレン酸(GLA)


ガンマリノレン酸は、多数のシードオイル(種子から取れる油)に含まれています。

メリーランド大学によると、これらの必須脂肪酸を食べることで、糖尿病の状態に関連した神経痛を軽減させることができるということです。


10.サクランボ(チェリー)


サクランボには、その鮮やかな真紅の色彩の元になっているアントシアニンという植物性栄養素が含まれているため、サクランボで痛みを抑える効果が期待できます。

「サクランボ(に含まれるアントシアニン)は、アスピリンやナプロキセン、その他の非ステロイド系の抗炎症剤とまったく同じように炎症を抑え、痛みの酵素を阻害します」―Muraleedharan Nair博士

サクランボは、あらゆる食品の中でも、抗炎症剤として機能するものが最も多く含まれており、関節炎などの症状を和らげる素晴らしい薬であると言われています。


11.アクアミン

赤い海草から採られたアクアミンにもまた、痛みを抑える強力な効果があります。栄養学の専門誌Nutrition Journalに発表された研究によると、70人の被験者のうち、アクアミンが与えられたグループは一ヶ月で関節痛の痛みが、プラセボ薬を与えられたグループと比較して20%低下し、筋肉のコリが軽減しました。

カルシウムとマグネシウムの両方も豊富に含まれているアクアミンは、炎症を治し、骨を育てるサポートにもなります。


12.アルニカ(ウサギギク属、Arnica)


激しいスポーツや急性損傷の後、あるいは手術の後でさえも素晴らしいこのアルニカは、スポーツ選手やヨガ実践者の間ではよく知られた天然の痛み止めです。

これはヨーロッパの花から作られたもので、炎症を抑える効能がありますが、この植物の本当の薬効作用の性質については依然として未知のままです。


13.ペパーミント(Mentha piperita)


ペパーミントは、歯痛や胃もたれやガスが溜まった不快感、関節の症状、皮膚の炎症、頭痛や筋肉痛などの自然の薬としてよく用いられています。


14. ボスヴェリア(乳香の木)

このハーブは、フランキンセンス(乳香)の木から採れるものです。この木の樹脂は、炎症、そして炎症による痛みの原因となる化学反応を阻害するために用いられています。

アーユルベーダ系科学者らは、何世紀もの間、関節炎の症状だけでなく、炎症による腸の疾患の治療にボスヴェリアを使っています。


15. ブロメライン


ブロメラインとは、パイナップルの茎に含まれている酵素で、プロスタグランジンという炎症を誘発するホルモンのレベルを下げる
ために痛みを減少させる天然成分であることが研究から明らかになっています。

ブロメラインは、外傷性の炎症ばかりでなく、関節炎や筋骨格のコリ(緊張)による症状(顎関節症など)の人に効果がある場合があります。


16.クランベリージュース

潰瘍に悩まされていませんか?潰瘍は、通常はピロリ菌という胃や小腸の内側を攻撃する病原体が原因ですが、クランベリージュースはこのピロリ菌を殺すため、痛みを減らす可能性があります。

抗生物質を摂る代わりに、潰瘍や尿路感染症の原因となる細菌を殺すクランベリーを摂取しませんか?



これらの他にも、痛み止め効果のある天然成分は何百とありますが、ご自宅の救急箱に上記のものを足してみるのも、気軽なスタートになるかもしれませんね。




(翻訳終了)



*****



【コメント】

この記事は、ハーブのセレクションもさることながら、「まずは体内のジャンクを取り除いてから」というのがよいなと思いました。身体があまりにも毒物まみれだと、効くものも効果を感じることができないですし。


市販の痛み止めも便利でいいですが、身体に与える負担を考えると、やっぱりできるだけ避けたいと思っています。

例えば頭痛であれば、私の場合は、まずを飲んで(脱水からの頭痛に有効)、それでもダメであればカフェインの含まれる紅茶やコーヒーを飲んでみます。カフェインも頭痛に効くことがよくあります。

あとは、鉛筆を口に横に入れて歯と歯の間で噛むのも頭痛に効くことがあるのだとか?試したことはありませんが。。。


上記のハーブは我が家でもよく使っているものが含まれています。

ショウガやウコンは料理に使っていますし、ウィンターグリーンのエッセンシャルオイルも、他のエッセンシャルオイルとあわせてキャリアオイルに混ぜるだけで、薬局で手に入るものとは比較にもにならないようなオイルを作ることができます。

出産後の腰痛は、私はこれを一度塗っただけで治りました。痛みを抑えるというよりは、痛みの元そのものを治してくれるようで、手放せません。

アルニカのジェルは、子供が転んで打撲になりそうな箇所に塗っています。


デビルズクローというのは、悪魔のかぎ爪という意味のようですが、本当にそんな感じの外観なんですね(゜o゜)

クランベリージュースも、糖分は気になりますが、痛み止め以外にも様々な効能がありますので、たまに薬代わりに飲むのはお勧めです!


その他にも、歯痛には、クローブというスパイスをそのまま口の中に入れて、痛い歯の周辺で噛み続けていると、周辺の歯茎が麻痺してくるのを実感できます。



(画像 ウィキペディアより)


また、火傷にはうちではラベンダーのエッセンシャルオイルの原液を塗っています。アロマセラピーの教科書などでは、あまり原液の使用はお勧めされていないようですが、自己責任で人体実験しまくった結果、痛みもすぐに治まることがほとんどで、治りも相当早くなるようです。


ハーブではありませんが、自然にとれるものということではエプソムソルトも様々な痛みに有効です。

【参照】★エプソム・ソルト お風呂以外の使い方




またガンの痛みに有効として知られているのは、大麻から作られているCBDオイルもあります。こちらは酩酊作用のあるTHCが含まれておらず、痛みを和らげるだけでなく、その他の様々な症状などにも有効で、さらにはガン細胞の成長さえ抑制する効果もあるのだとか。

さらにCBDオイルは日本国内でも合法的に購入ができるようです。




こちらは最近、うちの近所の雑木林で見つけたワイルドガーリック(行者ニンニクの一種)で、うちの近所のあちこちの林に群集しています。

繊細で美しい見た目とは裏腹に、遠くまで特有のニンニク風の匂いが漂っています(笑)

痛みに効果があるかどうかは知りませんが、免疫系には素晴らしい効果があり、名前どおりにすごく精力がつきます。








本文中に紹介のハーブは外国由来のものが多いようですが、日本国内のハーブ(薬草)などでも、様々な効能のあるものもあるようなので、簡単に痛み止めなどの市販薬・処方薬などに手を出す前に、意外と身近なところにある薬になるものも探してみるとおもしろいかもしれません。


たとえば、

三つ葉の効能

シソの効能

よもぎの効能

たんぽぽの効能 

(↑それぞれリンクが貼ってあります)など、思いつく植物だけでもいろんな効果があるようです!