今、世界中で中央政権的な「お金」のシステムから離れようとする動きが多数出ています!


順不同ですが、今、ざっと思い出せるものだけ簡単に列挙します。



フランクフルトでパトカーが一斉に炎上!欧州中央銀行のオープンに反対するデモに1万人が参加

3月18日【RT】http://rt.com/news/241897-frankfurt-protest-police-bank/


ドイツのフランクフルトでEUの中央銀行の新しい本店がオープンした際に、14億ドルかけられたこの建物がEU全体の財政緊縮に苦しむ人たちの逆鱗に触れ、約1万人の参加者がヨーロッパ中から集結し、大規模なデモが起きていました。

警察官の使用した催涙スプレーで負傷した参加者も多く、少なくとも350名は身柄を拘束されましたが、90人の警察官も石や謎の液体で負傷したということです。


謎の液体って、一体・・・?

(Reuters / Kai Pfaffenbach)

デモ参加者に暴行を加える警察官







(画像 ロイター)

燃え盛るパトカー


上記のRTのリンク元には、さらに衝撃的な画像が満載ですが、もうここまでくるとデモというよりは内戦に近い感じがします。









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イタリアのユーロからの脱退の賛否を問う国民投票を要求する署名に、イタリア人10万人が署名する


100,000 Italians sign petition for eurozone exit referendum
4月10日【RT】http://rt.com/news/248769-italy-eurozone-referendum-petition/


イタリアでも大規模なデモが頻発しているようですし、今後の動きに期待ですね。










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第二次世界大戦の賠償を求めるギリシャにドイツが激怒
German anger over Greek demand for war reparations

3月12日【the guardian】http://www.theguardian.com/world/2015/mar/12/german-anger-over-greek-demand-for-war-reparations


多額の負債を負うとされているギリシャは、国営ガス企業や国際空港、鉄道サービスなど国の主幹とも言える分野の資産や不動産を外国に売却するようにさえ求められています。

ギリシャではまた、アナキストらが今でも細々と都市部でデモ(暴動)を行い続けています。

そんな情勢にもううんざりしたんでしょう。
ギリシャが、ナチスの第三帝国時代にドイツに強制的に支払わされた金額を今になって要求し始めた様子です。

ギリシャが最近になってロシアと緊密になっているのも気になりますね。





そしてそれを受けた一部のドイツ一般市民が、勝手に、ドイツ人としてギリシャにその負債の一部を支払っています(笑)

4月10日【greece.greekreporter】http://greece.greekreporter.com/2015/04/10/two-more-germans-pay-their-share-of-greek-loan-to-germany-in-wwii/
o  they calculated that today’s value of the loan is 12 billion euros, and  since Germany has a population of 82 million, each German citizen owes Greece about 150 euros. - See more at: http://greece.greekreporter.com/2015/04/10/two-more-germans-pay-their-share-of-greek-loan-to-germany-in-wwii/#sthash.4MdCBkO7.dpuf

ドイツの一部の一般市民が、負債を現在の価額に計算したところ120億ユーロに相当し、それをドイツの人口8200万人で割ったところ、ドイツ人一人当たり120ユーロをギリシャに相当するということで、ギリシャを訪れた数人のドイツ人が、その金額をギリシャの役所などに手渡しているのだそう。


国同士のいさかいの中でも、市民同士として痛みを理解・共有しようという動き、いいですね。だいたいは自国(ドイツ)の政策に対する皮肉だと思いますが。


そしてギリシャも、新しい緊急援助協定の交渉内容が望ましい方向に行かない場合にはEUから脱退し、自国の通貨を復活させる準備に入っているようです。

4月3日【RT】http://rt.com/business/246513-greece-grexit-currency-drachma/


イギリスも何かとEUから脱退したがっていて、政治家にとって大きなアジェンダのようです。








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そしてアイスランドでは、通貨制度を抜本的に改革しようとする動きが出ているようです。

アイスランドの国会議員が同国の金融制度改革を要求


3月31日 http://icelandreview.com/news/2015/03/31/pm-calls-reform-icelands-monetary-system


従来の「銀行が資金貸与の際に勝手にお金を創出する」システムこそがアイスランドの経済不安の原因であるとし、主権を持った独立国として、自国の中央銀行が適切にお金の管理を行う金融システムに慎重に構築し直そうとしているそうです。




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RTの経済評論家、マックス・カイザー氏はビットコインの時からずっと、世界の中心的な通貨制度から外れた暗号通貨(Cryptocurrencyを一押ししています。


暗号通貨がこの世界を改善する仕組み(動画)

1月8日 http://calvinayre.com/2015/01/08/business/beckys-affiliated-how-crypto-currency-will-better-the-world-with-max-keiser-bl-video/


以前に何度かご紹介しているアナーキーなイギリス人革命家のアーティスト・タクシー・ドライバー(チャンキー・マーク)も、マックス・カイザーとすっかり仲良しのようです。





3月26日の動画





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そしてこの二人とも仲がよい、もう一人の革命家、ラッセル・ブランド。

昨年10月に販売され始めた著書、「Revolution」はうちの近所のスーパーでも売れれているくらいベストセラーになっていましたが、その売上を新しい動きに寄付しています。



Revolution



世界中で彼の存在(活動)には賛否両論に真っ二つになっていますが、昨年だけでも5万人が集結したロンドンの大規模な統合デモにも参加したり、国会議事堂前のスクエアを占拠しようというデモにも顔を出したり、あるいはアノニマスデモにも参加していて、私は好感を持っています。本人も主催者側も、「客寄せ、メディアの注目を集めるため」だと割り切ってますが。

彼のYouTubeチャンネル「Trews」では、平日は毎日新しい動画をアップしていますが、よくぞ言ってくれた!という内容ばかりです。


そのラッセル・ブランドが、New Era というロンドン東部の住宅街がアメリカの不動産企業によって買占め・退去されようとしていましたが、それに反対するデモに参加して注目を集めていました。

この住宅街は無事、売却を逃れることができましたが、ラッセル・ブランドがそこにTrews Era Cafeというカフェをオープン。

元麻薬中毒者の多いその住宅街から、元中毒者を従業員に雇用しています。材料などはオープンしたばかりの今は仕方なく普通の流通システムを利用していますが、自給自足のできるカフェをめざし、最終的には助け合いを基盤にした独自のシステムを構築し、独自の通貨を発行しようとしているそうです。




カフェのオープニングに、チャンキー・マークと一緒に登場するラッセル・ブランド。








アナーキー・イン・ザ・ワールドですね!!!









こりもせずまた選挙なんてやってたみたいですが、投票なんてこんな感じで!(画像はイギリスの総選挙のために作られたものですが・・・)