今日は、あるマダムの若かりし頃のお話です。
彼女は、現在42歳。今は15歳年上で資産家の旦那様と関東で幸せに暮らしている。
そんな彼女だが、20代の頃には身を焦がすような恋愛経験がある。
このお話は、彼女が大学4年生の秋から始まる。
大学4年の頃に、学生時代の思い出に・・・と、
ローカルTV局のアシスタントのオーディションを駄目モトで受けたところ・・・・
なんとマグレで採用された。とはいえ、その他大勢の一人だが・・・・。
それがきっかけで女子アナを目指す事になった。
彼と出会ったのは、そんな頃だった。
TV局アシスタントの先輩から、PRビデオのレポーターのバイトを紹介され、
バイト料に惹かれて引き受けた。
ディレクターは、30前後の妙に調子の良い「業界チック」な男だった。
TV局の人間ではなく、いわゆる制作プロダクションの人間だという。
初めて会ったはずなのに、やけに馴れ馴れしくて最初はひいたが、
話は結構面白いので、なんとなく憎めない感じがした。
それに、いざ現場で仕事になると、一変して厳しいディレクターだった。
なんとなく「プロ」の匂いがした。
彼女は、彼に少なからず興味を持った。
その仕事から1ヶ月が過ぎた頃、彼から突然電話があった。
例のPRビデオが完成したので、見て欲しいというので、週末に会う事になった。
ビデオを受け取り、食事をして話が盛り上がった事もあり、その後二人でお酒を飲んだ。
そして、その夜彼と初めてキスをした。
彼女が大学4年生、22歳の晩秋の事だった。
今から20年前、彼は、映像制作会社のディレクターだった。
仕事柄、女子大生とのパイプも太く、アルバイト・アシスタントやレポーターの手配にも
困らないくらいネットワークが行き届いていた。
あの時も突然の仕事で、急遽レポーターを手配する事になった。
正直、どんな女の子でも我慢するつもりだった。
手配を頼んだ女の子は、結構頼れる奴で、なんとかギリギリ間に合せてくれた。
がしかし・・・・その日、初めて出会った大学4年生の彼女には驚いた。
今時の女子大生にはない清楚な魅力にやられた。
思わずただの軟派な30親父になっていた。
仕事は仕事として、さっさと片付けて、彼女と再び会う口実を作った。
緻密な計画で、食事から、その後を段取った。
そして、目論んだとおりに事は運び、思惑どおり彼女を落としたが、彼も彼女に落ちた。
しかし困った事に、その当時彼には妻と二人の子供がいた。
いわゆる「不倫」・・・・と言う事になった。
平たく言うと、女子大生と子持ちの30男・・・・という構図になるが・・・・
バブル末期の当時、それはごく普通に「ありがちな関係」だった。
そうこうしているうちに、卒業間近で就職先に困っていた彼女に、青森のTV局から契約アナウンサーの話が舞い込んだ。
けして彼が働き掛けた訳ではなかったが、彼女はその話に乗った。
彼と彼女は思いがけず、局アナと制作会社ディレクターの「禁断のカップル」になってしまった。
そのとき二人は、これからはじまる苦難の道は予想できなかった。
大学卒業を目前に、就職活動に苦戦していた彼女は、契約社員ながらも青森のTV局のアナウンサーという話に飛びついた。
条件もそれほど悪くはないし、彼との接点も多く、なによりつぶしが利く。
彼とは多少距離があるけど、お互い仕事があるから月に1~2回会えれば充分だと思った。
TV局近くのアパートを借り、仕事最優先の社会人生活が始まった。
しかし、彼女は仕事第一と考えていても、回りの男達は違った。
先輩アナウンサーやディレクター、更には営業部長から役員まで、
毎日のように食事や飲み会に誘われた。
契約アナウンサーという意味が、そのときようやく理解できた。
その当時のTV局では、女子アナを「女」としか見ていなかった。
女子アナの先輩に聞いたところ、その局の女子アナは長くて5年、短くて1年だという。
更に先輩は、何人かの要注意人物を教えてくれた。
しかし困った事に、その要注意人物の一人が、担当番組のディレクターだった。
ある日、打ち上げの帰りにその要注意ディレクターに飲みに誘われた。
嫌な予感がしたが、お酒だけなら・・・と誘いに乗ったところ、ホテルのバーだった。
こりゃ、ちょいヤバイな・・・・と思ってたら、案の定、口説きが始まった。
その当時は、携帯電話などない時代で、即効で彼にSOSを送れる状況じゃなかったが、
その店から彼に電話はできた。
隙を見て彼に「今、かなり危ない状況なの・・・」と電話したら、電話の向こうで彼が「分かった」と一言言って直ぐに電話が切れた。
どう分かったのか?不安だったが、とりあえずその要注意ディレクターの口説きを
のらりくらりと交わして1時間半・・・・。
もう限界・・・と思ったところに、彼が現れた。
「やぁ、偶然だねぇ~」って彼・・・・そのセリフずっと考えてきたんでしょうけど・・・
かなり不自然だったよ。
盛岡から青森まで1時間半は、早すぎだろう・・・と思ったけど、彼の気持ちが嬉しかった。
そのときはまだ不倫だったけどね・・・。
彼女が青森のTV局で契約アナウンサーになって3年目、
彼と奥さんの離婚がようやくきまった。
それを機会に、TV局を辞めて盛岡で一緒に暮らすことを決めた。
局アナに未練はなかった。
むしろ、彼の会社や彼の仲間達との仕事の方が魅力的だった。
それに彼と一緒に暮らせる事が一番嬉しかった。
二人で部屋を探し、二人で車を選んだ。
嗚呼、これが幸せなのかと思った。
しかし・・・・
幸せは長くは続かなかった。彼には、彼女のほかに「女」がいた。
二人の部屋なのに、彼は1週間に2日しかいなかった。
「二人で暮らしているはずなのに、何故、いつもいないの?」とたずねると
「今、仕事が忙しくてほとんど会社にいる」とか「出張」とか言い訳する。
本当の事が知りたくて、彼の会社の人に率直に尋ねた。
すると・・・・やっぱり女がいるらしい。
しかも、別れた奥さんと別の彼女と三人同時進行だったらしい。
そりゃ、離婚にもなるよ。
その瞬間、一気に熱が冷めた。
「別れよう」・・・・そう決めた。
彼は、思いがけない彼女の決断にうろたえたが、彼女の決意は固かった。
しかし、20代の大切な時間をともにした彼の事はそう間単には忘れられない。
別れたとはいえ、時々は電話したり、食事を一緒にしたりした。
もしかして・・・・モトサヤになるかな?とも思った時期もあった。
だが・・・・彼女が試しに、公務員の男性から交際を申し込まれた事を彼に相談したとき、
「付き合えばいいじゃないか。これで俺も安心だ。」とあっさり彼に言われたとき、この街を離れる決心がついた。
やがて彼女は、一人東京へ行き、彼は一人この街に残された。
あれから16年・・・・。彼女は今、東京の空のした、15歳年上の旦那様と幸せらしい。
あれから16年・・・・。彼は、・・・・・どうしているのだろう・・・・。
彼女は、現在42歳。今は15歳年上で資産家の旦那様と関東で幸せに暮らしている。
そんな彼女だが、20代の頃には身を焦がすような恋愛経験がある。
このお話は、彼女が大学4年生の秋から始まる。
大学4年の頃に、学生時代の思い出に・・・と、
ローカルTV局のアシスタントのオーディションを駄目モトで受けたところ・・・・
なんとマグレで採用された。とはいえ、その他大勢の一人だが・・・・。
それがきっかけで女子アナを目指す事になった。
彼と出会ったのは、そんな頃だった。
TV局アシスタントの先輩から、PRビデオのレポーターのバイトを紹介され、
バイト料に惹かれて引き受けた。
ディレクターは、30前後の妙に調子の良い「業界チック」な男だった。
TV局の人間ではなく、いわゆる制作プロダクションの人間だという。
初めて会ったはずなのに、やけに馴れ馴れしくて最初はひいたが、
話は結構面白いので、なんとなく憎めない感じがした。
それに、いざ現場で仕事になると、一変して厳しいディレクターだった。
なんとなく「プロ」の匂いがした。
彼女は、彼に少なからず興味を持った。
その仕事から1ヶ月が過ぎた頃、彼から突然電話があった。
例のPRビデオが完成したので、見て欲しいというので、週末に会う事になった。
ビデオを受け取り、食事をして話が盛り上がった事もあり、その後二人でお酒を飲んだ。
そして、その夜彼と初めてキスをした。
彼女が大学4年生、22歳の晩秋の事だった。
今から20年前、彼は、映像制作会社のディレクターだった。
仕事柄、女子大生とのパイプも太く、アルバイト・アシスタントやレポーターの手配にも
困らないくらいネットワークが行き届いていた。
あの時も突然の仕事で、急遽レポーターを手配する事になった。
正直、どんな女の子でも我慢するつもりだった。
手配を頼んだ女の子は、結構頼れる奴で、なんとかギリギリ間に合せてくれた。
がしかし・・・・その日、初めて出会った大学4年生の彼女には驚いた。
今時の女子大生にはない清楚な魅力にやられた。
思わずただの軟派な30親父になっていた。
仕事は仕事として、さっさと片付けて、彼女と再び会う口実を作った。
緻密な計画で、食事から、その後を段取った。
そして、目論んだとおりに事は運び、思惑どおり彼女を落としたが、彼も彼女に落ちた。
しかし困った事に、その当時彼には妻と二人の子供がいた。
いわゆる「不倫」・・・・と言う事になった。
平たく言うと、女子大生と子持ちの30男・・・・という構図になるが・・・・
バブル末期の当時、それはごく普通に「ありがちな関係」だった。
そうこうしているうちに、卒業間近で就職先に困っていた彼女に、青森のTV局から契約アナウンサーの話が舞い込んだ。
けして彼が働き掛けた訳ではなかったが、彼女はその話に乗った。
彼と彼女は思いがけず、局アナと制作会社ディレクターの「禁断のカップル」になってしまった。
そのとき二人は、これからはじまる苦難の道は予想できなかった。
大学卒業を目前に、就職活動に苦戦していた彼女は、契約社員ながらも青森のTV局のアナウンサーという話に飛びついた。
条件もそれほど悪くはないし、彼との接点も多く、なによりつぶしが利く。
彼とは多少距離があるけど、お互い仕事があるから月に1~2回会えれば充分だと思った。
TV局近くのアパートを借り、仕事最優先の社会人生活が始まった。
しかし、彼女は仕事第一と考えていても、回りの男達は違った。
先輩アナウンサーやディレクター、更には営業部長から役員まで、
毎日のように食事や飲み会に誘われた。
契約アナウンサーという意味が、そのときようやく理解できた。
その当時のTV局では、女子アナを「女」としか見ていなかった。
女子アナの先輩に聞いたところ、その局の女子アナは長くて5年、短くて1年だという。
更に先輩は、何人かの要注意人物を教えてくれた。
しかし困った事に、その要注意人物の一人が、担当番組のディレクターだった。
ある日、打ち上げの帰りにその要注意ディレクターに飲みに誘われた。
嫌な予感がしたが、お酒だけなら・・・と誘いに乗ったところ、ホテルのバーだった。
こりゃ、ちょいヤバイな・・・・と思ってたら、案の定、口説きが始まった。
その当時は、携帯電話などない時代で、即効で彼にSOSを送れる状況じゃなかったが、
その店から彼に電話はできた。
隙を見て彼に「今、かなり危ない状況なの・・・」と電話したら、電話の向こうで彼が「分かった」と一言言って直ぐに電話が切れた。
どう分かったのか?不安だったが、とりあえずその要注意ディレクターの口説きを
のらりくらりと交わして1時間半・・・・。
もう限界・・・と思ったところに、彼が現れた。
「やぁ、偶然だねぇ~」って彼・・・・そのセリフずっと考えてきたんでしょうけど・・・
かなり不自然だったよ。
盛岡から青森まで1時間半は、早すぎだろう・・・と思ったけど、彼の気持ちが嬉しかった。
そのときはまだ不倫だったけどね・・・。
彼女が青森のTV局で契約アナウンサーになって3年目、
彼と奥さんの離婚がようやくきまった。
それを機会に、TV局を辞めて盛岡で一緒に暮らすことを決めた。
局アナに未練はなかった。
むしろ、彼の会社や彼の仲間達との仕事の方が魅力的だった。
それに彼と一緒に暮らせる事が一番嬉しかった。
二人で部屋を探し、二人で車を選んだ。
嗚呼、これが幸せなのかと思った。
しかし・・・・
幸せは長くは続かなかった。彼には、彼女のほかに「女」がいた。
二人の部屋なのに、彼は1週間に2日しかいなかった。
「二人で暮らしているはずなのに、何故、いつもいないの?」とたずねると
「今、仕事が忙しくてほとんど会社にいる」とか「出張」とか言い訳する。
本当の事が知りたくて、彼の会社の人に率直に尋ねた。
すると・・・・やっぱり女がいるらしい。
しかも、別れた奥さんと別の彼女と三人同時進行だったらしい。
そりゃ、離婚にもなるよ。
その瞬間、一気に熱が冷めた。
「別れよう」・・・・そう決めた。
彼は、思いがけない彼女の決断にうろたえたが、彼女の決意は固かった。
しかし、20代の大切な時間をともにした彼の事はそう間単には忘れられない。
別れたとはいえ、時々は電話したり、食事を一緒にしたりした。
もしかして・・・・モトサヤになるかな?とも思った時期もあった。
だが・・・・彼女が試しに、公務員の男性から交際を申し込まれた事を彼に相談したとき、
「付き合えばいいじゃないか。これで俺も安心だ。」とあっさり彼に言われたとき、この街を離れる決心がついた。
やがて彼女は、一人東京へ行き、彼は一人この街に残された。
あれから16年・・・・。彼女は今、東京の空のした、15歳年上の旦那様と幸せらしい。
あれから16年・・・・。彼は、・・・・・どうしているのだろう・・・・。