最後に、オバマ大統領は、自分の存在感を主張するか、それともクリントン女史(民主党)を支援するか。 | 若狭勝オフィシャルブログ「法律家(Lawyer)、議員(Legislator)、そのL字路交差点に立って」Powered by Ameba

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今月(5月)下旬、いよいよ伊勢志摩サミットが開催されます。
その際、米国のオバマ大統領が被爆地・広島を訪問するようです。
果たして、そこで、オバマ大統領が何を述べるのでしょうか。

私は、これまで人の内心を探る仕事をしてきましたので、
オバマ大統領の内心も推測してみました。

ご案内のとおり、オバマ大統領は、プラハにおいて核廃絶を
演説したことなどが評価され、大統領になって時が経たない
2009年にノーベル平和賞を受賞しました。

そのオバマ大統領であれば、間もなく大統領を退くに当たり、
最後に、再度、被爆地広島において核廃絶を高らかに訴える
可能性が高いと思います。

自らの存在感ないし存在意義を示すためにも、
「核は人類を滅亡させる許されざる手段である、
 だからこそ、核廃絶が必要だ」と訴えるものと思います。

ただ、ほかならぬ被爆地広島での訴えであることからすると、
オバマ大統領は、原爆投下を謝罪するとともに、さらに、
「原爆投下が間違っていた」とまで言い切った上で、
核廃絶を高らかに訴える可能性があります。
その方が、自らの存在感を歴史に残せるからです。


しかし、そうした謝罪ないし原爆投下の過ちを表明することは、
そう簡単には、できないと思われます。
それは、今秋のアメリカ大統領選の情勢に影響するからです。

今秋の大統領選では、オバマ大統領と同じ民主党のクリントン女史と
共和党のトランプ氏が戦うことになりそうです。
もし、オバマ大統領が原爆投下について、日本(あるいは全人類)に謝罪したら、
日本に対して常に強気の発言を続けるトランプ氏は、きっと、小躍りしながら、
「だから、民主党の大統領ではダメなんだ!」と叫ぶことでしょう。

ですから、オバマ大統領が、クリントン候補ないし民主党を苦境に
立たせたくないと思えば、謝罪ないし原爆投下の過ちに係る発言は、
あえてしない、あるいは、できないと思うわけです。

それでも、オバマ大統領は、果たして、
自分の存在感を示す選択肢をとるでしょうか。