刑事事件の捜査等の行方を聞かれることは数えきれないくらいありますが、
私は政治家でもある以上、政局の行方を予想できるスキルも必要です。
予想を描くことで、逆に政治家としての自分の感性を鍛えることもできます。
かくして、私なりに想定する近い将来の政治情勢を述べてみます。
まずは、この5月の連休中、安倍総理は、渡欧後、
ロシアに寄って、プーチン大統領と首脳会談しました。
この会談の内容について詳細は明らかにされていませんが、
北方領土の帰属について、「新たな発想に基づくアプローチ」
がとられる由です。
そして、今年9月、安倍総理は、プーチン大統領と再び
極東ウラジオストクで会談する約束を交わしております。
再会談の時期を「秋」に決めているのが、一つのポイントです。
次に、来年4月に予定されている消費税増税の動向です。
仮に、その消費税増税を延期することになりますと、遅くとも、来年度の
予算編成を行う前の秋までに、その旨の法律を通さなければなりません。
ここでも出てくる「秋」が、もう一つのポイントです。
さらに、米国の大統領選挙の行方です。
秋の本選挙でトランプ氏が勝利するかどうか、
これも、わが国の政局に大きな影響を与えます。
またまた出てきた「秋」が、さらなるポイントです。
そうした秋の前には、今月5月のG7サミット、
続いて7月の参議院選挙があります。
これらの大イベントは、秋の台風を引き起こす要素になり得ます。
こう見てくると、何となく政権の命運を文字通り左右する
衆議院の解散・総選挙の時期が読めてくるような気がします。
選挙は、当然のことながら、一番勝利できる時期を選び、あるいは、
勝利できる土俵を設けてから行なうのが基本だからです。
いずれにしても、これから4か月が経過した今年の秋は、
この先数年の政治情勢を深く占う熱い季節となりそうです。