5月の連休中、「パキスタン系イスラム教徒のロンドン市長誕生」
とのニュースが届きました。びっくりぽんです。
イスラム教国トルコのEU加盟がなかなか認められない中、
加盟主要国(英国)の首都の市長にイスラム教徒が就任する
というのは、いろいろ考えさせられます。
新市長サディク=カーン氏は、人権派弁護士として働く一方、
下院議員に当選し、労働党政権で閣僚も経験されています。
ということは、この方も、私と同じく、L字路交差点を歩いてきた方なんですね。
ところで、近時のパキスタンは、動乱の様相を呈しています。
アフガニスタンに接し、アメリカ主導のアルカイダ掃討に協力したものの、他方で、
軍内部にはアルカイダのシンパが数多くいると言われ、それを実証するかのように、
かのビン=ラディンが潜伏し、米特殊部隊によって殺害されたのも、パキスタン国内でした。
そういうパキスタンにルーツを持ち、しかも、改宗せずにムスリムのままの人物を
自国の首都のトップに選出するイギリス人の懐の深さに感心するとともに、
カーン氏自らが多様化を体現する首長として、今後どのような政治的手腕を
発揮するのか、注目していきたいと思います。
他方、我が国の首都東京の舛添都知事の政治団体につき、政治資金規正法違反の
疑いがあるとの記事が、本日発売の週刊誌に書かれていました。
都知事がどのように説明責任を果たすのか、注目していきたいと思います。